[過去ログ] 【FEif】カムイ「私の……最後の願いを聞いてくれますか?」―6― (1002レス)
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6: ◆P2J2qxwRPm2A [saga] 2018/03/19(月)23:35 ID:ElIf3Cc30(6/8) AAS
◆◇◆◇◆◇
―暗夜王国・王城クラーケンシュタイン『訓練場』―

マークス「リンカ」

リンカ「なんだ、マークス。また手合わせしたいのか?」

マークス「ああ、お前との剣戟は力強くてとても面白い。今まで相手にしたことのないタイプの戦士と言える」

リンカ「そうか。ふん、暗夜の王子が白夜の辺境部族の人間にそこまで言うなんてな」

マークス「戦場では身分など関係は無い。どんな名将であろうとも優れた力や技の前に倒れ伏すのは自然なことだ」

リンカ「そういうものか?」

マークス「そういうものだ。だからこそ、私はリンカの戦い方に興味を持った。あんなに敵陣へと突出しているというのに、戦い生還している様は驚嘆に値するものであったからな」

リンカ「そうか。で、そんなあたしと打ち合いをして何かわかったか?」

マークス「ああ、まだ確実とは言えるものではないがな。リンカ、お前はとても勇猛だ。それでいて攻撃の一撃一撃がとても重い」

リンカ「ふん、相手を一撃でのすのは戦闘の基本だからな。どんな相手でも最初の一撃さえ決められれば、どうということは無い」

マークス「ああ、そこがお前の強さの秘訣だと私は思っている。どんな敵だろうとお前は果敢に立ち向かう、その一撃で敵を倒してやるという気迫がお前の持つ刃からは感じられた。同時に、戦いでお前は生き残ろうともしている。私との剣の打ち合い、お前は最初の一撃以降は距離を取るために受けに回るだろう」

リンカ「相手の剣戟次第だ。マークスの剣戟の合間にあたしの攻撃は入らない。なら、仕切り直してもう一撃繰り出すのが一番いいからな」

マークス「そう言った状況判断をできることもお前の強さの一つだ。思った以上にお前の戦い方は豪快でありながら理に適っているのだと私は思った」

リンカ「……」

マークス「それが私の思い至ったお前の強さだ。どうだろうか、私なりにお前を観察して考えた答えなのだが……」

リンカ「さあ、どうだろね。それが答えかどうかに関しては何も言わないことにするよ」

マークス「むぅ、まだリンカの持つ強さの秘訣には届かないという事か」

リンカ「いや、届くとか届かないとかじゃないさ。あたしの強さはあたしの物で、マークスの強さはマークスの物さ。あたしの戦法を知ったところで、王子であるマークスがそれを行うわけにはいかないだろ?」

マークス「……それもそうだな。私が突然最前線に飛び出してしまえば、隊列が大いに乱れることだろう」

リンカ「だからあたしの戦い方をマークスが知る必要はないんだ。だけど、その分あたしはあたしの戦い方で役に立つつもりだよ」

マークス「なるほどな。しかし、結局教えてくれるわけではないという事か」

リンカ「勝手にそう思っててくれ。前から言ってるが、あたしが教える事なんて何もないんだからさ」

マークス「ふっ」

リンカ「ふふっ」

マークス「ではいくぞ、リンカ!」ダッ

リンカ「来い、マークス!」ダッ

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