【艦これ】提督「鎮守府が罠だらけ?」ニコ「その2だよ」【×影牢】 (968レス)
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520: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2022/09/09(金)21:55 ID:IsSLY4A+o(1/29) AAS
それでは続きです。
521: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2022/09/09(金)21:56 ID:IsSLY4A+o(2/29) AAS
 * 医療船 甲板上 *

「提督ー!!」キャー!

「司令官!」キャー!

「魔神様ー!」キャー!

「マスター!!」キャー!
省9
522: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2022/09/09(金)21:56 ID:IsSLY4A+o(3/29) AAS
X中佐「あ、少尉! 目を覚ましたんだね、良かった!」ニコ

提督「……」

H大将「なんだその顔は。貴様の無事を喜んでいるというのに」

提督「あんな目に遭わされてすぐへらへらできる人間がいるかよ。もとはと言えばお前らがこの状況を作ったんじゃねえか」

H大将「確かにあんなことはあったが、ここにいる俺たちくらいは信用してほしいものだな?」
省9
523: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2022/09/09(金)21:57 ID:IsSLY4A+o(4/29) AAS
不知火「あれは、あちらの偵察機のようですね」

赤城「深海勢の到着ね……!」

不知火「案内に向かいます」

赤城「はい。お願いしますね」

 *
省11
524: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2022/09/09(金)21:58 ID:IsSLY4A+o(5/29) AAS
提督「俺も面倒ごとは嫌いなんだ。とにかく、話があるならとっとと済まそうじゃねえか」

大将「……貴様、最初の時より随分と態度がでかくなったな」

提督「今更取り繕う必要もねえからな。少し前からお節介焼きにきてたX中佐はともかく、お前らだって信用できるかどうかわかったもんじゃねえ」

大将「貴様、せっかく俺が取り立ててやろうと言うのを……!」

H大将「よせ。奴の言い分も当然と言えば当然だ」
省9
525: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2022/09/09(金)21:59 ID:IsSLY4A+o(6/29) AAS
H大将「とにかく、全員揃ったようだな。少尉は我々の正面、そこにかけたまえ」

H大将「深海棲艦は右手に。それからメディウム? 君たちは左手だ」

ニコ「魔神様の隣じゃないんだ……」ムスッ

H大将「それを言い出すと深海棲艦たちも隣の席を欲しがるだろう。不服だろうが揉めないよう平和的に頼む」

ニコ「……」
省11
526: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2022/09/09(金)21:59 ID:IsSLY4A+o(7/29) AAS
如月「それじゃ、司令官、私たちはこっちで……」

提督「ん? おい待て、お前らは同席しないのか?」

大和「申し訳ありません……」

提督「……俺が話せってことか。くそ面倒臭え……」

ナンシー「マスター頑張ってね〜!」フリフリ
省9
527: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2022/09/09(金)22:00 ID:IsSLY4A+o(8/29) AAS
ニコ「気に入らないなあ。ぼくたちの魔神様を人間の所有物扱いするなんて……!」イラッ

ニーナ「所詮は人間ですから。人間の物差しでしか推し量れない哀れな生き物……!」ユラッ

軽巡棲姫「提督ハ渡サナイワ……!」ヌラッ

泊地棲姫「アア、ドウセ奴ラニ飼イ殺シサレルニ決マッテイル……!」ギラッ

不知火「開会早々から殺気立っているのですが」
省9
528: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2022/09/09(金)22:01 ID:IsSLY4A+o(9/29) AAS
赤城「そのことについて、少尉から何か申し立てはありますか?」

提督「……もし、嫌だと言ったら?」

赤城「そうなれば、あなたは海軍を解任され、日本へ送り返されることでしょうね。あなたはそれで良いと?」

提督「良いとは言えねえな。ぶっちゃけ、妖精と艦娘がいなかったら、ここまでまともに生きてすらいなかっただろうし」

提督「人間嫌いの俺が、今更、艦娘との繋がりを断って人間社会へ復帰しろと言われても、無理に決まってんだ」
省11
529: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2022/09/09(金)22:02 ID:IsSLY4A+o(10/29) AAS
提督「メディウムと人間が仲良くするなんてのは無理だな。メディウムがどういう存在か、少しは話を聞いたろ?」

H大将「罠の化身、と言う話だったな?」

提督「ああ。生きた人間を陥れて殺すための罠の化身だ」

提督「処刑や拷問に使われた道具が元になっているメディウムもいる。どういう気性の連中か、言わずとも察しが付くだろう?」

提督「そういう面もあってか、メディウムたちはこことは別の世界で、長い間、人間たちから迫害されてきた」
省11
530: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2022/09/09(金)22:03 ID:IsSLY4A+o(11/29) AAS
提督「バイトも人間関係が原因で長続きしねえし、とりあえずの飯の種になりゃあいいなと思ってただけだ」

H大将「人が嫌いなくせに、人の言うことを聞いていたのか?」

提督「連れ添った妖精が悲しむから無駄死にしたくなかったってだけだ。はっきり言って人間はどうでもいい」

提督「これでも妖精たちと本から最低限の倫理観ってもんを教わってるつもりだぜ? 生きてる人間どもは誰一人教えてくれなかったがな」

ニコ「これまで魔神様が、人ならざる者に頼って生きざるを得なかっただけでも、その辛労辛苦は察して余りある」
省10
531: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2022/09/09(金)22:04 ID:IsSLY4A+o(12/29) AAS
X中佐「……少尉。説明、できるかい?」

提督「そうだな……」ウーン

提督「確か、X中佐には、俺が一度死んだ、ってことも伝えたよな?」

大将たち「「!?」」

赤城「そ、それはどういう意味ですか!?」
省10
532: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2022/09/09(金)22:05 ID:IsSLY4A+o(13/29) AAS
泊地棲姫「ナカニハ、艦娘ニ撃破サレルコトデ、艦娘ニ変化スルモノモイルガ……」

泊地棲姫「イズレニシロ、艤装ガ残ッテイル、トイウコトハ、生キテイル……ソコニ魂ガ残ッテイル、トイウコトダ」

大将「なんという……あいつらは、本当にろくでもないことを!!」ダンッ!

H大将「まったく……狂っているな。そこまで道を外れるか、頭が痛いな」

大将「……しかし、そうだとしてもだ。なぜ少尉は銃で撃たれたのに生き返ったんだ?」
省9
533: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2022/09/09(金)22:05 ID:IsSLY4A+o(14/29) AAS
ル級「証人ヲ呼ブワネ」

X中佐「証人?」

 スタスタ…

ヲ級「連レテキタ」

時雨「あ、提督。久しぶり」
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534: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2022/09/09(金)22:06 ID:IsSLY4A+o(15/29) AAS
H大将「時雨はあの場にはいなかったな。なぜそこまで知っている?」

時雨「僕は、もとD提督鎮守府の時雨。かつてあの島に……墓場島に漂着して、埋葬された艦娘の一人さ」

 ザワッ…

扶桑「……」

五月雨「……」
省9
535: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2022/09/09(金)22:07 ID:IsSLY4A+o(16/29) AAS
H大将「……少尉は天国に行けたのか」

X中佐「そ、それはさすがに失礼では……!?」

H大将「いや、人を殺す罠の軍団の総大将だぞ?」

ニコ「そもそも魔神様が天国とか地獄とか、そういう場所に行くこと自体おかしいと思うんだけどな?」ウーン

時雨「もともと提督は人間として生まれたんだし、そこらへんはきっといろいろあるんだよ。まあ、その話は置いておくとして……」
省9
536: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2022/09/09(金)22:08 ID:IsSLY4A+o(17/29) AAS
提督「正直、あの場で何があったのかは、覚えちゃいないしわからないんだが……結果的には、そういうことだと思ってる」

軽巡棲姫「私ハ、アナタノオカゲダト思ッテイルケド?」

提督「そうなのか? お前も自覚ないんじゃ、ますますわかんねえな」

提督「でだ、撃たれて生き返ってから、軽巡棲姫の弾丸が生きているとわかったから、泊地棲姫に育ててくれと頼んだ結果、こうなったわけだ」

全員「「……」」
省11
537: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2022/09/09(金)22:08 ID:IsSLY4A+o(18/29) AAS
赤城「話を戻しますが、提督が日本へ帰る、という選択肢はなくなったと考えてよろしいですね?」

X中佐「そ、そうだね……限りなく難しいと言えるだろうね」

H大将「ああ。この状況では、日本へ帰したほうがデメリットが大きいと思えるな」

大将「むぐ……!」

赤城「では……」
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538: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2022/09/09(金)22:09 ID:IsSLY4A+o(19/29) AAS
X中佐「僕は賛成ですよ。せっかくですし、少尉の配下の艦娘も一緒に住むのはいかがでしょう」

提督「は……?」

大将「甥っ子君、正気か!?」

X中佐「正気ですよ。考えてもみてください、今や少尉は深海棲艦と友好関係を結んだ超重要人物です。ここから引き離すのは逆効果では?」

H大将「それは確かにそうだが……」
省10
539: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2022/09/09(金)22:10 ID:IsSLY4A+o(20/29) AAS
X中佐「これまで我々は、侵略者としてしか、深海棲艦を見てこなかった」

X中佐「その深海棲艦たちと、今、僕たちはここで対話ができている。僕は、できることならこの対話をもっと続けたい」

X中佐「そこに、人間と深海棲艦との共存の道があることを信じたい……!」

大将「そういうことなら……そうだな」

H大将「……」
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