【艦これ】提督「鎮守府が罠だらけ?」ニコ「その2だよ」【×影牢】 (968レス)
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933: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2023/05/14(日)13:28 ID:HHe/6brVo(22/28) AAS
 * その少し後 *

 * 埠頭そばの休憩スペース *

 (屋外にいくつか並んだ丸いテーブルの一つに、泊地棲姫とル級が向かい合って座っている)

泊地棲姫「自分ノ名前?」

ル級「海域ノ哨戒ヲ任セテイタ、ヲ級ガソウ呟イテイタノヨ」
省11
934: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2023/05/14(日)13:29 ID:HHe/6brVo(23/28) AAS
泊地棲姫「生マレタテノ深海棲艦ガ、最初ニ破壊衝動ヲ抱クノモ、同ジ理由ダト思ッテイル」

ル級「憎悪ヤ未練ガアッタカラ、無意識ニ人間ヲ襲ッテイタ……ッテコト?」

泊地棲姫「私ハ、ソウ考エタ。オ前モ、提督ガ死ニカケタトキ、突然パワーアップシタダロウ? ダカラ、ソウ考エタンダガ」

泊地棲姫「考エレバ考エルホド、感情ヲ知レバ知ルホド、私タチハ深化シ、知恵ヲ得テ、ソレガチカラト成ル……オ前モソウジャナイノカ?」

ル級「……」
省10
935: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2023/05/14(日)13:30 ID:HHe/6brVo(24/28) AAS
ル級「ドウイウコトダ?」

泊地棲姫「オ前ハ聞イテナイノカ? 提督ガ、知リ合イノ艦娘カラ、コーヒーヲ貰ッタンダ。ソレヲ分ケテ貰ッタ」

泊地棲姫「良イ豆ダッタカラ、飲ミタイ者ヲ誘ッテイタンダガ……」

タチアナ「私どもは、こちらのタ級さんたちがコーヒーの話をしていた時に丁度居合わせまして」

タ級「賑ヤカナホウガイイダロウ? 他ニモ誘ッテルゾ」
省8
936: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2023/05/14(日)13:31 ID:HHe/6brVo(25/28) AAS
 *

タ級「コレ、ウマイナ!」キラキラッ

ロゼッタ「おーいしーー!」キラキラッ

タチアナ「良い香りですね……!」ウットリ

ヲ級「……」キラキラッ
省8
937: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2023/05/14(日)13:32 ID:HHe/6brVo(26/28) AAS
ル級「コレハ、アメリカンテイスト、トイウヤツカ」

泊地棲姫「私ハ軽イ方ガ好キダカラナ。アノ男ハ、濃イ目ノエスプレッソノホウガ好ミダソウダガ」

タチアナ「お茶でも渋いほうが好きだと仰っていましたね」

泊地棲姫「ル級ハドウナンダ? 濃イ味ノホウガイイノカ?」

ル級「濃サハ、アマリ、気ニシナイガ……ナントイウカ……」
省11
938: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2023/05/14(日)13:33 ID:HHe/6brVo(27/28) AAS
ロゼッタ「あ、お菓子食べる?」

ヲ級「……イタダク」

タ級「太ルゾ?」

ヲ級「私ハ大丈夫」パク

ヘ級「……」チュー
省16
939: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2023/05/14(日)13:34 ID:HHe/6brVo(28/28) AAS
というわけで今回はここまで。

次スレの最初に深海勢とメディウムの紹介文も用意しておかなきゃ……。
940
(1): 2023/06/01(木)14:15 ID:H8U6al+fO携(1) AAS
しばらく読んでなかったらめっちゃ進んでた。
墓場島も完結したし、また最初から読むか。
941: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2023/06/04(日)22:30 ID:MAX3x8VTo(1/21) AAS
>940
いま読み直すと、辻褄の合わない場所が多くて
恥ずかしさのあまり顔が赤くなります。
見直しって大事ね……。

続きです。
942: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2023/06/04(日)22:31 ID:MAX3x8VTo(2/21) AAS
 * 昼過ぎ *

 * 鎮守府本館から埠頭への通路 *

キャロライン「ふええ……ダーリン、ごめんネー……」グスグス

提督「別にお前が悪いわけじゃねえだろ。それとこれとは話が別だし、そもそもありゃあ事故だ」ナデナデ

如月「あら? 司令官、こんなところに……どうしたの? メディウムの子を泣かせるなんて」
省11
943: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2023/06/04(日)22:32 ID:MAX3x8VTo(3/21) AAS
キャロライン「ワタシ、ダーリンが強くなったり、ワタシたちと仲良くなるのは嬉しいケド……」

キャロライン「今の優しいダーリンが消えちゃうのもイヤなノ……!」グスッ

如月「……そういうことだったのね」

提督「まあ、人間じゃなくなるのは俺としては嬉しい話だったんだが……」

提督「この島を守るためには、少し人間の部分が残ってねえと、ちょっと都合が悪いかも……って考えてる」
省10
944: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2023/06/04(日)22:33 ID:MAX3x8VTo(4/21) AAS
提督「まあ、話が脱線したが、俺も俺が俺以外の誰かの意志で変えられちまうのは御免だ」

提督「できればこのまま、いまのままで過ごせりゃあいいんだけどな」

キャロライン「? なら、そうすればいいんじゃないノ?」

提督「そのつもりだけどよ。どうしても長く生きると、考え方とかが知らないうちに偏っちまう」

提督「これからメディウムや深海棲艦と一緒に過ごすわけだが、俺の考え方がいつの間にかそいつらに染まったりするかもしれないし」
省13
945: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2023/06/04(日)22:33 ID:MAX3x8VTo(5/21) AAS
 * 午後 *

 * 医療船内 大会議室 *

与少将「まさか本当に深海棲艦と話ができるとはのう……」

仁金剛「緊張しましたケド、意外とフレンドリーでしたネー」

X大佐「今日はお土産のコーヒーがあったおかげかな? 前回よりいくらかフランクに話せましたね」
省10
946: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2023/06/04(日)22:34 ID:MAX3x8VTo(6/21) AAS
仁提督「まあ……自分が雪風たちを連れてこの島へ来るための口実に使ったところもあったが……」

仁提督「事情はともかく戦って沈んだことに変わりはない。最後に手を合わせておきたいと思うくらいはいいだろう?」

仁提督「俺がこの島に来る機会も、もうないと思っているからな」

仁金剛「ン−? そこは黒潮次第ではありまセンカ?」

仁提督「……」
省9
947: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2023/06/04(日)22:35 ID:MAX3x8VTo(7/21) AAS
与少将「魔王と言うからもっと好戦的かと思っちょったが、思いのほか話せる男じゃな……」

仁金剛「イエース。ついでに少将ー? 魔王じゃなくて魔神デス、マジン提督デース」

与少将「んむ……ま、まあとりあえずじゃ、わしはこれから神戸に向かう。L少佐がどんな鉄火場を迎えちょるんか、見とかんとな」スマホトリダシ

与少将「それから部下にも事の次第を伝えにゃあならんし……時間だけ決めとくかのう」シャシャシャッ

提督「電話機でできるのか?」
省7
948: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2023/06/04(日)22:36 ID:MAX3x8VTo(8/21) AAS
与少将「それに万が一、海軍内で魔神提督の連絡先が流出でもしたら、そこに電話が殺到するはずじゃ」

X大佐「……なるほど。L少佐の事務所と同じことになる、と」

与少将「じゃけえ、スマホでもガラケーでもピッチでも、持たせるにはもちっと余裕ができてからのほうが良えと思っちょる」

与少将「大淀あたりに持たせるんならええかもしれんが、それよか今は海軍の中に正式な窓口を設けたほうが良えじゃろ」

与少将「X大佐たちにとっても、魔神提督に接触を図りたい者が誰なのか、把握も管理もしやすくなるけえの」
省9
949: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2023/06/04(日)22:36 ID:MAX3x8VTo(9/21) AAS
 * 本営 中将の執務室 *

H大将「結論から言えば、あの島は深海棲艦へ割譲する扱いになった」

H大将「提督は中佐として海軍を退役。戸籍や国籍の問題は残るが、そのまま島に残り、その島に住む深海棲艦をまとめてもらう運びとなる」

中将「不知火と赤城には、海軍の代表として、引き続き提督の応対とX大佐の補佐を頼みたい」

不知火「承知しました」
省10
950: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2023/06/04(日)22:37 ID:MAX3x8VTo(10/21) AAS
赤城「そうですか? 私は楽しみですよ。政府の要人が彼と話して、いったいどんな顔をするか……ふふふっ」ニヤリ

H大井「赤城さん!?」

中将「赤城は、彼らの話が友好的に終わるとは思っていないのだな?」

赤城「はい。正直に申し上げて、彼らの道理が深海棲艦に通用するかどうかがわかりかねます。私たちがそうなのですから」

H大井「……そう、そうなんですよね。私も心配なのはそこです」
省10
951: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2023/06/04(日)22:38 ID:MAX3x8VTo(11/21) AAS
中将「不知火はどう思うかね」

不知火「……政府の話が、島にいる艦娘や深海棲艦にとって有益なもの、安全を確保できるものであるならば、司令は応じると思います」

不知火「しかし、皆さんが仰る通り、司令が政府の人間に対しどのような態度をとるかは、不知火も保証できません」

不知火「これまでも、ご自身や艦娘を意のままに操ろうとしたり抑圧しようとしたりする相手を、司令は様々な手段で返り討ちにしてきました」

不知火「いくら政府の人間と言えど、対応を誤れば、最悪の事態になるのではないかと推測します」
省9
952: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2023/06/04(日)22:39 ID:MAX3x8VTo(12/21) AAS
赤城「この話は、まだ提督には伝えていませんよね?」

H大将「ああ、まだだ。しかし、確認するまでもなく断りを入れるべきだろう」

中将「結論は出てしまったが、もうひとつ君たちに伝えておきたい情報がある」

中将「政府は、提督と交渉にあたる代表団のメンバーに、彼の弟を参加させるつもりでいるそうだ」

赤城「本当ですか……!?」
省10
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