【艦これ】提督「鎮守府が罠だらけ?」ニコ「その2だよ」【×影牢】 (968レス)
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927: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2023/05/14(日)13:22 ID:HHe/6brVo(16/28) AAS
 * 翌日 *

 * 墓場島 埠頭 *

提督「はぁ……こんなに早く人間を上陸させることになるとはな。ま、与少将がうまく抑止力になってくれりゃいいんだが」

ヲ級「!」

提督「ん? お前、あの打ち合わせに出てたヲ級か? お前が時雨を見つけてくれたんだったな?」
省9
928: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2023/05/14(日)13:22 ID:HHe/6brVo(17/28) AAS
提督「深海の駆逐艦って、改めて見るとでけえな。イルカよりでかいか? イルカの実物、見たことねえけど」

ヲ級「イ、ルカ……? アア、アイツラヨリハ大キイナ」

提督「けど、分類としては駆逐艦なんだよな。こうやって見ると、お前やル級より装甲硬そうに見えるんだが」

ヲ級「イイヤ、ソウデモナイ。ソレニ、私タチヨリ身体ガ大キイブン、被弾モ多イ」

提督「ああ、なるほど……確かに、そこはでかけりゃいいって話じゃねえか」
省11
929: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2023/05/14(日)13:23 ID:HHe/6brVo(18/28) AAS
提督「食事だって、まさかテーブル囲んで食べてるとは思えねえ。お前もそうだが、あの駆逐艦たちは普段は何を食ってんだ?」

ヲ級「食事? ……燃料補給ノコトカ。ソレナラ海底ノ重油ダナ」

提督「油か。まさか、自分で堀りに行ったりしてるのか?」

ヲ級「場所ガワカッテイルカラ、ソコマデ行クトキモアルシ、オマエタチガ鬼級ヤ姫級ト呼ブ艦ニ用意シテモラウトキモアル」

ヲ級「泊地棲姫ノトコロニイタトキハ、駆逐艦ガ集メタ燃料ヲ分ケテモラッテイタ」
省12
930: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2023/05/14(日)13:24 ID:HHe/6brVo(19/28) AAS
ヲ級「オマエト、話シテイルト、イロイロナコトヲ……忘レテイタコトヲ、思イ出スヨウデ……」

ヲ級「……私ハ……ワタシ、ハ……」

提督「おい!? しっかりしろ!」

ヲ級「……ッ!?」

提督「大丈夫か……? 何かしら思い出すのはいいのかもしれねえが、ふらふらしてたぞ?」
省11
931: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2023/05/14(日)13:25 ID:HHe/6brVo(20/28) AAS
提督「体を壊したら元も子もねえ。少し休んでからでもいいだろ、って思っただけだ」

提督「忘れてる、ってことは、もしかしたら思い出したくないことかもしれないからな。やばいと思ったら無理すんな」

ヲ級「……ソウカ」

提督「さてと、俺はもう少し館内を見回ってくる。お前はまた哨戒に行くのか?」

ヲ級「……」コク
省10
932: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2023/05/14(日)13:26 ID:HHe/6brVo(21/28) AAS
イ級「」ザバー

ロ級「」ザババー

ヲ級「……!」

イ級「ホキュウオワリ」

ロ級「ミマワリデカケル」
省9
933: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2023/05/14(日)13:28 ID:HHe/6brVo(22/28) AAS
 * その少し後 *

 * 埠頭そばの休憩スペース *

 (屋外にいくつか並んだ丸いテーブルの一つに、泊地棲姫とル級が向かい合って座っている)

泊地棲姫「自分ノ名前?」

ル級「海域ノ哨戒ヲ任セテイタ、ヲ級ガソウ呟イテイタノヨ」
省11
934: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2023/05/14(日)13:29 ID:HHe/6brVo(23/28) AAS
泊地棲姫「生マレタテノ深海棲艦ガ、最初ニ破壊衝動ヲ抱クノモ、同ジ理由ダト思ッテイル」

ル級「憎悪ヤ未練ガアッタカラ、無意識ニ人間ヲ襲ッテイタ……ッテコト?」

泊地棲姫「私ハ、ソウ考エタ。オ前モ、提督ガ死ニカケタトキ、突然パワーアップシタダロウ? ダカラ、ソウ考エタンダガ」

泊地棲姫「考エレバ考エルホド、感情ヲ知レバ知ルホド、私タチハ深化シ、知恵ヲ得テ、ソレガチカラト成ル……オ前モソウジャナイノカ?」

ル級「……」
省10
935: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2023/05/14(日)13:30 ID:HHe/6brVo(24/28) AAS
ル級「ドウイウコトダ?」

泊地棲姫「オ前ハ聞イテナイノカ? 提督ガ、知リ合イノ艦娘カラ、コーヒーヲ貰ッタンダ。ソレヲ分ケテ貰ッタ」

泊地棲姫「良イ豆ダッタカラ、飲ミタイ者ヲ誘ッテイタンダガ……」

タチアナ「私どもは、こちらのタ級さんたちがコーヒーの話をしていた時に丁度居合わせまして」

タ級「賑ヤカナホウガイイダロウ? 他ニモ誘ッテルゾ」
省8
936: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2023/05/14(日)13:31 ID:HHe/6brVo(25/28) AAS
 *

タ級「コレ、ウマイナ!」キラキラッ

ロゼッタ「おーいしーー!」キラキラッ

タチアナ「良い香りですね……!」ウットリ

ヲ級「……」キラキラッ
省8
937: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2023/05/14(日)13:32 ID:HHe/6brVo(26/28) AAS
ル級「コレハ、アメリカンテイスト、トイウヤツカ」

泊地棲姫「私ハ軽イ方ガ好キダカラナ。アノ男ハ、濃イ目ノエスプレッソノホウガ好ミダソウダガ」

タチアナ「お茶でも渋いほうが好きだと仰っていましたね」

泊地棲姫「ル級ハドウナンダ? 濃イ味ノホウガイイノカ?」

ル級「濃サハ、アマリ、気ニシナイガ……ナントイウカ……」
省11
938: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2023/05/14(日)13:33 ID:HHe/6brVo(27/28) AAS
ロゼッタ「あ、お菓子食べる?」

ヲ級「……イタダク」

タ級「太ルゾ?」

ヲ級「私ハ大丈夫」パク

ヘ級「……」チュー
省16
939: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2023/05/14(日)13:34 ID:HHe/6brVo(28/28) AAS
というわけで今回はここまで。

次スレの最初に深海勢とメディウムの紹介文も用意しておかなきゃ……。
940
(1): 2023/06/01(木)14:15 ID:H8U6al+fO携(1) AAS
しばらく読んでなかったらめっちゃ進んでた。
墓場島も完結したし、また最初から読むか。
941: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2023/06/04(日)22:30 ID:MAX3x8VTo(1/21) AAS
>940
いま読み直すと、辻褄の合わない場所が多くて
恥ずかしさのあまり顔が赤くなります。
見直しって大事ね……。

続きです。
942: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2023/06/04(日)22:31 ID:MAX3x8VTo(2/21) AAS
 * 昼過ぎ *

 * 鎮守府本館から埠頭への通路 *

キャロライン「ふええ……ダーリン、ごめんネー……」グスグス

提督「別にお前が悪いわけじゃねえだろ。それとこれとは話が別だし、そもそもありゃあ事故だ」ナデナデ

如月「あら? 司令官、こんなところに……どうしたの? メディウムの子を泣かせるなんて」
省11
943: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2023/06/04(日)22:32 ID:MAX3x8VTo(3/21) AAS
キャロライン「ワタシ、ダーリンが強くなったり、ワタシたちと仲良くなるのは嬉しいケド……」

キャロライン「今の優しいダーリンが消えちゃうのもイヤなノ……!」グスッ

如月「……そういうことだったのね」

提督「まあ、人間じゃなくなるのは俺としては嬉しい話だったんだが……」

提督「この島を守るためには、少し人間の部分が残ってねえと、ちょっと都合が悪いかも……って考えてる」
省10
944: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2023/06/04(日)22:33 ID:MAX3x8VTo(4/21) AAS
提督「まあ、話が脱線したが、俺も俺が俺以外の誰かの意志で変えられちまうのは御免だ」

提督「できればこのまま、いまのままで過ごせりゃあいいんだけどな」

キャロライン「? なら、そうすればいいんじゃないノ?」

提督「そのつもりだけどよ。どうしても長く生きると、考え方とかが知らないうちに偏っちまう」

提督「これからメディウムや深海棲艦と一緒に過ごすわけだが、俺の考え方がいつの間にかそいつらに染まったりするかもしれないし」
省13
945: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2023/06/04(日)22:33 ID:MAX3x8VTo(5/21) AAS
 * 午後 *

 * 医療船内 大会議室 *

与少将「まさか本当に深海棲艦と話ができるとはのう……」

仁金剛「緊張しましたケド、意外とフレンドリーでしたネー」

X大佐「今日はお土産のコーヒーがあったおかげかな? 前回よりいくらかフランクに話せましたね」
省10
946: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2023/06/04(日)22:34 ID:MAX3x8VTo(6/21) AAS
仁提督「まあ……自分が雪風たちを連れてこの島へ来るための口実に使ったところもあったが……」

仁提督「事情はともかく戦って沈んだことに変わりはない。最後に手を合わせておきたいと思うくらいはいいだろう?」

仁提督「俺がこの島に来る機会も、もうないと思っているからな」

仁金剛「ン−? そこは黒潮次第ではありまセンカ?」

仁提督「……」
省9
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