【艦これ】提督「鎮守府が罠だらけ?」ニコ「その2だよ」【×影牢】 (968レス)
【艦これ】提督「鎮守府が罠だらけ?」ニコ「その2だよ」【×影牢】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1515056068/
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923: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2023/05/14(日) 13:19:01.82 ID:HHe/6brVo * W大佐「最上たちの話を聞く限り、提督が島から外へ出てどこかへ攻め込むということはなさそうだな?」 W伊勢「そうみたいですね。船であちらの提督の話を聞いたときの話と、だいたい符合してますし」 W大佐「Xが作った共存への道を曽大佐が潰すのは避けたいが、深海棲艦の跋扈を許したくない曽大佐の気持ちもわかる」 W大佐「できればうまく潰しあって痛み分けになってくれればいいんだが……」 W伊勢「W提督は、あの島に深海棲艦がいないほうがいいとお考えでしたよね?」 W大佐「ああ。そうでなければ、あの島に深海棲艦がいたとしても、海軍が支配した状態になっているのが望ましい」 W大佐「あの提督がいる限り、それも難しそうだがな」 W伊勢「海軍に協力してくれなさそうだ、って意味で?」 W大佐「……ああ。二度も海軍の人間に殺されそうになったんだ。俺たち海軍は……いや、人間は恨まれていると思ったほうがいいだろう」 W大佐「Xのように協力的な姿勢を見せる人間がいなければ、彼が人間を滅ぼそうと考えてもおかしくないように思えるしな」 W大佐「そもそも、妖精と話ができる人材をあんな離島に追いやったことを、なぜ上は誰も疑問視しなかったのか……」 W伊勢「そこはもう、手遅れだったとしか思えないけどなあ。W提督も聞いてるでしょ? あの島の提督、もとから相当な人間嫌いだって」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1515056068/923
924: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2023/05/14(日) 13:19:48.15 ID:HHe/6brVo W伊勢「艦娘を唆して人間を裏切るんじゃないかってことを懸念して、中将閣下とその息子である大佐に押し付けたって、誰かも言ってたし」 W大佐「だったら、海軍が信頼できる組織だということを、彼に示せば良かったんだ」 W大佐「妖精から不祥事を聞かれたくないというのなら、普段からそういう行動をしていればいいだけのこと……」 W大佐「裏切る要素があるからと、保身のため、責任逃れのためにたらい回しにしたのでは、不信感を持たれて当然だ……!」 W大佐「もっとも……あのとき、J少将の目論見を見抜けなかった俺が言っても、説得力がないのかもしれないがな」ハァ… W伊勢「……」 W大佐「いずれにしろ、いまは提督の言い分を聞くしかないだろう」 W大佐「不本意だが、リンガ泊地の城塞鎮守府も、あの提督のおかげで落ち着きを取り戻したとO大尉から報告を受けた」 W大佐「彼が海軍のために動いてくれたのであれば、我々も応えるのが礼儀、と言うものだ」 W伊勢「……曽大佐はやりづらいでしょうね」 W大佐「だろうな。曽大佐は、あの島を攻撃する口実を作ろうとしているようだが……いま動くのは下策と言わざるを得ん」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1515056068/924
925: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2023/05/14(日) 13:20:31.73 ID:HHe/6brVo * 一方 * * 曽大佐鎮守府 * 曽大佐「なぜだ!? あれほど深海棲艦の撃滅に協力的だった仲間が、あいつらの撃滅を躊躇するんだ!!」 通信『し、仕方ありませんよ大佐! もしかしたら、この戦争を終わらせることができるかもしれないんですよ!?』 曽大佐「なにが終戦だ! 人に仇なす存在でしかない深海棲艦がいる限り、戦いが終わるわけがないだろう!」 曽大佐「これまでさんざん戦ってきた深海棲艦がどういうものか、お前は忘れたのか!?」 曽大佐「あいつらと人間が共生できるわけがない!? 寝言は寝て言えと言うんだ!」 通信『し、しかし、共生は無理でも、住み分けが……』 曽大佐「あいつらのために譲っていい場所などあるものか!! 奴らは侵略者だぞ!? 甘い顔を見せつけあがらせる気か!」 曽大佐「海の平和を乱すものを徹底的に叩いて排斥し、海に秩序をもたらすのが俺たちの使命じゃないのか!!」 通信『で、ですが、その秩序を作るために話し合いを……』 曽大佐「あいつらに我々の望む秩序を守れると思っているのか!? 人ですらないんだぞ!」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1515056068/925
926: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2023/05/14(日) 13:21:16.48 ID:HHe/6brVo 曽大佐「駆逐艦を見ろ! あれを人と呼べるのか!? 戦艦棲姫を思い出せ! 誰もが化け物だと言わなかったか!!」 曽大佐「人間は、深海棲艦に恐怖したんじゃなかったのか!! 陸の人間はもう忘れたのか!! 俺たちはまだ戦争中なんだぞ!!」 通信『……』 曽大佐「情けないことに、我々人間が奴らに直接対抗する術はない。未だに艦娘頼みだ……!」 曽大佐「その状況で深海棲艦と和睦だと!? 思い上がりも甚だしい!! 身の程を知れと言うんだ!!」 通信『お、落ち着いてください大佐……!』 曽大佐「落ち着いていられるか……! 深海棲艦が領土を持つことの重要性と危険性を、本営は何も理解していない!」 曽大佐「最悪、我々だけであの島から深海棲艦を追い出す算段を考えねばならん……!」 曽大佐「だからこそ戦力を募っているというのに、終戦などという世迷言に惑わされる愚物ばかり……お前はどうなんだ」 通信『っ……じ、自分は、まだ……』 曽大佐「そうか。俺はまもなくあの島への攻撃を予定している。準備しておけ」 通信『……い、急ぎ、準備、いたします……!』 プツッ 曽大佐「そこで『はい』と言えんのか……!? 腰抜けばかりか、この国は……!!」ギリッ http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1515056068/926
927: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2023/05/14(日) 13:22:02.12 ID:HHe/6brVo * 翌日 * * 墓場島 埠頭 * 提督「はぁ……こんなに早く人間を上陸させることになるとはな。ま、与少将がうまく抑止力になってくれりゃいいんだが」 ヲ級「!」 提督「ん? お前、あの打ち合わせに出てたヲ級か? お前が時雨を見つけてくれたんだったな?」 ヲ級「提督ヒトリカ……コンナトコロデ、ナニヲシテイル」 提督「散歩だよ。新しい鎮守府がどういう感じか、見て回ってる」 ヲ級「艦娘ハドウシタ」 提督「人間が島に来てるんで、護衛を押し付けてきた。俺もたまにゃあひとりで適当にぶらぶらしたいときがあるんでな」 ヲ級「……」 イ級「」ザバー ロ級「」ザババー 提督「おー……作った水路、いい感じに機能してるみたいだな」 ヲ級「……」コク http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1515056068/927
928: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2023/05/14(日) 13:22:47.44 ID:HHe/6brVo 提督「深海の駆逐艦って、改めて見るとでけえな。イルカよりでかいか? イルカの実物、見たことねえけど」 ヲ級「イ、ルカ……? アア、アイツラヨリハ大キイナ」 提督「けど、分類としては駆逐艦なんだよな。こうやって見ると、お前やル級より装甲硬そうに見えるんだが」 ヲ級「イイヤ、ソウデモナイ。ソレニ、私タチヨリ身体ガ大キイブン、被弾モ多イ」 提督「ああ、なるほど……確かに、そこはでかけりゃいいって話じゃねえか」 提督「それにしても……なあ、知ってたらでいいから教えてほしいんだが、いいか?」 ヲ級「ナンダ?」 提督「深海の駆逐艦が人型じゃないのはどうしてなんだ?」 ヲ級「……」 提督「軽巡は顔が隠れてるが人の体や腕を持ってるし、潜水艦も人の顔を持ってるけど、駆逐艦は人らしい要素がないんだよな」 提督「逆に艦娘はどんな艦であっても人型だ。この違いは一体何だろうな、と思ってな」 ヲ級「……ソレハ、考エタコトモ、ナカッタ……」 提督「そうか。まあ、生活に不自由しなきゃいいなと思ってるだけだから、あまり深く考えなくていいぞ」 ヲ級「……生活?」 提督「ああ。俺や艦娘、それからメディウムたちも一応は人の姿を取ってるから、人間と同じような生活をしてるんだが」 提督「お前たちは海中で過ごすんだろ? 寝るときに布団に入ったりしないだろうし、風呂の習慣もないよな?」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1515056068/928
929: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2023/05/14(日) 13:23:47.53 ID:HHe/6brVo 提督「食事だって、まさかテーブル囲んで食べてるとは思えねえ。お前もそうだが、あの駆逐艦たちは普段は何を食ってんだ?」 ヲ級「食事? ……燃料補給ノコトカ。ソレナラ海底ノ重油ダナ」 提督「油か。まさか、自分で堀りに行ったりしてるのか?」 ヲ級「場所ガワカッテイルカラ、ソコマデ行クトキモアルシ、オマエタチガ鬼級ヤ姫級ト呼ブ艦ニ用意シテモラウトキモアル」 ヲ級「泊地棲姫ノトコロニイタトキハ、駆逐艦ガ集メタ燃料ヲ分ケテモラッテイタ」 提督「その時も燃料なのか。魚とかは食べないのか?」 ヲ級「タマニ魚モ食ベルガ、エネルギーヘノ変換効率ハ良クナイト思ッテイル」 ヲ級「ソレニ私ハ、アマリ生魚ヲ美味シイト思ワナイカラ、イツモ燃料ヲ貰ッテイル」 提督「そうか。じゃあ、補給用の設備が整ってれば、いまのところは安泰と思っていいか」 提督「ん? となると、俺たちと同じ飯を食うル級は変わり者ってことになるのか?」 ヲ級「イヤ……タブン、私タチニハ調理トイウ概念ソノモノガ、抜ケ落チテイタンダト思ウ」 ヲ級「深海ニイタトキニ、アタタカイ食ベ物ヲ摂ルコトハ、ナカッタ。ソレガ普通ダッタカラ、ナ」 提督「なるほど。駆逐艦の見た目も食い物も、指摘されるまで疑いすらしなかった、ってことか」 ヲ級「私タチノ名前モソウダ。私タチニハ、名前トイウ概念ガ、ナカッタ。名前ヲツケル自由ガアルコト自体、考エニ至ラナカッタ……」 ヲ級「ダカラ、人間タチガツケタ名前ヲ、私タチモ使ウヨウニシタ。私タチガ、イッタイ何者ナノカ、考エラレナカッタカラ……」フラッ 提督「お、おい、大丈夫か!?」 ヲ級「……少シ、記憶ガ、混乱シテイル」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1515056068/929
930: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2023/05/14(日) 13:24:31.93 ID:HHe/6brVo ヲ級「オマエト、話シテイルト、イロイロナコトヲ……忘レテイタコトヲ、思イ出スヨウデ……」 ヲ級「……私ハ……ワタシ、ハ……」 提督「おい!? しっかりしろ!」 ヲ級「……ッ!?」 提督「大丈夫か……? 何かしら思い出すのはいいのかもしれねえが、ふらふらしてたぞ?」 ヲ級「……大丈夫ダ。私ガ何者ナノカ、思イ出セソウナ、感ジガシタダケダ」 提督「……」 ヲ級「艦娘ニハ、艦名ガアル。ダガ、私タチニハ、ナイ」 ヲ級「タブン、私タチガ、自分自身ヲ何者ナノカガ、ワカラナイカラダト思ウ」 ヲ級「私タチ……『ヲ級』ト呼バレル個体ノ姿ガ似テイルノモ、艦娘ノヨウニ、本来ノ自ラノ艦名ヲ、思イ出セナイカラダト、思ウ」 提督「そうなのか……?」 ヲ級「……ナントナク、ソウ思ッタダケダ。当タッテイルカドウカハ、ワカラナイ」 ヲ級「私ガ推測シテ、納得デキソウナ答エヲ考エタ結果、ソウイウ結論ニ至ッタダケダ」 提督「そうか。どっちにしても、無理はすんなよ」 ヲ級「……?」 提督「なんでそこで不思議そうなするんだよ。お前が何かを思い出そうとしてたとき、倒れそうだったじゃねえか」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1515056068/930
931: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2023/05/14(日) 13:25:17.10 ID:HHe/6brVo 提督「体を壊したら元も子もねえ。少し休んでからでもいいだろ、って思っただけだ」 提督「忘れてる、ってことは、もしかしたら思い出したくないことかもしれないからな。やばいと思ったら無理すんな」 ヲ級「……ソウカ」 提督「さてと、俺はもう少し館内を見回ってくる。お前はまた哨戒に行くのか?」 ヲ級「……」コク 提督「んじゃ、気を付けて行けよ。何かあったらすぐ連絡しろよ」 ヲ級「待テ」 提督「なんだ?」 ヲ級「ナゼ私ガ、時雨ヲ見ツケタ個体ダトワカッタ?」 提督「ん? 普通に顔を見てわかったんだが」 ヲ級「……ソウカ」 提督「おう。んじゃな」 スタスタ… ヲ級「……」 ヲ級「ナルホド。アノ、ル級ガ、ヨク笑ウワケダ」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1515056068/931
932: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2023/05/14(日) 13:26:01.68 ID:HHe/6brVo イ級「」ザバー ロ級「」ザババー ヲ級「……!」 イ級「ホキュウオワリ」 ロ級「ミマワリデカケル」 ヲ級「……ソウダナ」 ロ級「?」 イ級「ナニカアッタッポイ?」 ヲ級「……イヤ。今日ハ、アタタカイナ」 イ級「タシカニ、イイオテンキ」 ロ級「オデカケビヨリ」 ヲ級「……サア、行クゾ」ザァッ イ級「リョウカイ」ザバー ロ級「ナノデス」ザババー http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1515056068/932
933: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2023/05/14(日) 13:28:32.14 ID:HHe/6brVo * その少し後 * * 埠頭そばの休憩スペース * (屋外にいくつか並んだ丸いテーブルの一つに、泊地棲姫とル級が向かい合って座っている) 泊地棲姫「自分ノ名前?」 ル級「海域ノ哨戒ヲ任セテイタ、ヲ級ガソウ呟イテイタノヨ」 ル級「私ハ一体、何ダッタノカ、ッテ」 泊地棲姫「……オ前ハ、考エタコトハ、ナイノカ?」 ル級「……ウッスラト、ソレジャナイカ、トハ思ッテイルケレド、アマリ深ク考エナイヨウニシテルワ」 泊地棲姫「考エナイヨウニ、シテル? ドウシテダ?」 ル級「イロイロ思イ出セバ、私ガ変ワッテシマイソウダカラ。今ノママガ、一番良イ気ガスルノヨネ」 泊地棲姫「……アノ男トノ関係ヲ、変エタクナイカラ、カ?」 ル級「……マア、ソウイウコト、ネ」 泊地棲姫「フフ……可愛イコトヲ言ウヨウニナッタナ。オ前モソノウチ、変異スルンジャナイカ」 ル級「……ナニソレ」 泊地棲姫「私ノコレマデノ見立テデハ、人ノ愛憎ヲ多ク知ル者ガ、強大ナ深海棲艦ニナルト考エテイル」 泊地棲姫「強イ感情ガ、強イ意志ヲ生ミ、強イチカラヲ作ル。憎悪ヤ未練ガ残ッテイルホド、ソレガ私タチノチカラトシテ顕現スル」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1515056068/933
934: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2023/05/14(日) 13:29:18.72 ID:HHe/6brVo 泊地棲姫「生マレタテノ深海棲艦ガ、最初ニ破壊衝動ヲ抱クノモ、同ジ理由ダト思ッテイル」 ル級「憎悪ヤ未練ガアッタカラ、無意識ニ人間ヲ襲ッテイタ……ッテコト?」 泊地棲姫「私ハ、ソウ考エタ。オ前モ、提督ガ死ニカケタトキ、突然パワーアップシタダロウ? ダカラ、ソウ考エタンダガ」 泊地棲姫「考エレバ考エルホド、感情ヲ知レバ知ルホド、私タチハ深化シ、知恵ヲ得テ、ソレガチカラト成ル……オ前モソウジャナイノカ?」 ル級「……」 泊地棲姫「イマノ話カラスルト、ソノヲ級ノ身ニモ、ソノウチ何カ起コリソウダナ」スクッ ル級「……? ドコヘイ行クノヨ」 泊地棲姫「ドコニモ行カナイゾ。コーヒーヲ淹レルダケダ」 ル級「コーヒー?」 タタタタッ ロゼッタ「やっほー! 美味しいコーヒーがあるって聞いてきたんだけど!」 ル級「!?」 タチアナ「不躾に申し訳ありません。ロゼッタ、はやる気持ちはわかりますが……」 タ級「姫ー! コーヒー、アルンダッテ? 早ク出シテクレ!」シュバッ! タチアナ「……」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1515056068/934
935: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2023/05/14(日) 13:30:16.76 ID:HHe/6brVo ル級「ドウイウコトダ?」 泊地棲姫「オ前ハ聞イテナイノカ? 提督ガ、知リ合イノ艦娘カラ、コーヒーヲ貰ッタンダ。ソレヲ分ケテ貰ッタ」 泊地棲姫「良イ豆ダッタカラ、飲ミタイ者ヲ誘ッテイタンダガ……」 タチアナ「私どもは、こちらのタ級さんたちがコーヒーの話をしていた時に丁度居合わせまして」 タ級「賑ヤカナホウガイイダロウ? 他ニモ誘ッテルゾ」 ヲ級「……誘ワレタ」(←哨戒中のヲ級とは別個体) ツ級「同ジク」 ヘ級「同ジクー」(←ツ級に背負われている) 泊地棲姫「ヨシ。デハ少シ待ッテイロ」 ロゼッタ「えへへー、楽しみ!」 ヲ級「哨戒中ノアイツハ誘ワナカッタノカ?」 タ級「アイツ、真面目ダカラ、仕事ガ終ワッテカラ、ッテ言ッテタゾ」 ル級「……」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1515056068/935
936: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2023/05/14(日) 13:31:03.28 ID:HHe/6brVo * タ級「コレ、ウマイナ!」キラキラッ ロゼッタ「おーいしーー!」キラキラッ タチアナ「良い香りですね……!」ウットリ ヲ級「……」キラキラッ 泊地棲姫「フフ、ソウダロウ?」ドヤッ ツ級「……」チュー ヘ級「……」チュー タチアナ「あちらのお二人はストローで飲んでいるのですが……」 タ級「マスクガ邪魔ダカラナ」 ツ級「!」キラキラッ ヘ級「!」キラキラッ 泊地棲姫「好評ダナ」ドヤァァ http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1515056068/936
937: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2023/05/14(日) 13:32:01.70 ID:HHe/6brVo ル級「コレハ、アメリカンテイスト、トイウヤツカ」 泊地棲姫「私ハ軽イ方ガ好キダカラナ。アノ男ハ、濃イ目ノエスプレッソノホウガ好ミダソウダガ」 タチアナ「お茶でも渋いほうが好きだと仰っていましたね」 泊地棲姫「ル級ハドウナンダ? 濃イ味ノホウガイイノカ?」 ル級「濃サハ、アマリ、気ニシナイガ……ナントイウカ……」 泊地棲姫「?」 ル級「……懐カシイ、香リダナ……」 タ級「ル級ハ、コーヒーヲ飲ンダコトガアルノカ」 ル級「イヤ、紅茶ヲ勧メラレタコトハアルガ、コーヒーハ初メテダ。ナノニ、懐カシイ、ト……」 ヲ級「確カニ……言ワレテミレバ」 タ級「……?」 泊地棲姫「カツテ艦ダッタコロノ記憶ガ、ソウ思ワセテイルンダロウナ」 タ級「私ガ、コーヒーガオイシイト思ウノモ、昔ソウダッタカラダッテ言ウノカ……?」 泊地棲姫「カモシレナイ、ナ」 タ級「……フーン」 ル級「……」ズズッ http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1515056068/937
938: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2023/05/14(日) 13:33:02.31 ID:HHe/6brVo ロゼッタ「あ、お菓子食べる?」 ヲ級「……イタダク」 タ級「太ルゾ?」 ヲ級「私ハ大丈夫」パク ヘ級「……」チュー ツ級「……」ズゾゾゾ… 泊地棲姫「……フフ。平和ナモノダ」 ル級「……」 タチアナ「どうしました?」 ル級「……泊地棲姫モ、変ワッタナ」 タチアナ「現状に満足しているというのであれば、良い傾向だと思います」 ル級「……提督モ、ソウダ。今ノトコロハ、良イホウニ変ワッタト思ウ」 ル級「メディウムノ奴ラニ、身体ヲイロイロ弄ラレテイルノハ、気ニ入ラナイガ」ジロリ タチアナ「……」 ル級「誰モカレモ、提督ニ多クヲ求メスギナノヨ。提督デアリ、魔神デアリ、イマヤコノ島ノ最高責任者」 ル級「アノ男ガ壊レルヨウナコトガアレバ、私ハ……!」 タチアナ「……」 泊地棲姫「メディウムガ、アノ男ヲ崇拝シテイルノハ、理解シテイル」 泊地棲姫「ダガ、ダカラト言ッテ、オ前タチノ好ミニ作リ変エラレルノハ、艦娘モソウダロウガ、我々モ黙ッテハイナイゾ……?」 泊地棲姫「アノ小娘ニ伝エテオケ。アレハ、オ前タチノモノデハナイ、トナ」ニヤリ タチアナ「……ええ、承知しました。確かに、伝えておきましょう」ニヤッ http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1515056068/938
939: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2023/05/14(日) 13:34:46.79 ID:HHe/6brVo というわけで今回はここまで。 次スレの最初に深海勢とメディウムの紹介文も用意しておかなきゃ……。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1515056068/939
940: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage] 2023/06/01(木) 14:15:04.84 ID:H8U6al+fO しばらく読んでなかったらめっちゃ進んでた。 墓場島も完結したし、また最初から読むか。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1515056068/940
941: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2023/06/04(日) 22:30:47.46 ID:MAX3x8VTo >940 いま読み直すと、辻褄の合わない場所が多くて 恥ずかしさのあまり顔が赤くなります。 見直しって大事ね……。 続きです。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1515056068/941
942: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2023/06/04(日) 22:31:31.49 ID:MAX3x8VTo * 昼過ぎ * * 鎮守府本館から埠頭への通路 * キャロライン「ふええ……ダーリン、ごめんネー……」グスグス 提督「別にお前が悪いわけじゃねえだろ。それとこれとは話が別だし、そもそもありゃあ事故だ」ナデナデ 如月「あら? 司令官、こんなところに……どうしたの? メディウムの子を泣かせるなんて」 提督「ん、如月か。なんつうか、キャロラインがニコたちの会話を聞いたらしいんだけどよ……」 提督「深海棲艦の連中が俺の心配をしてるらしくて、メディウムにクレームいれたんだと」 如月「クレーム?」 提督「ああ。俺をこれ以上、作り変えるな、ってよ」 如月「……」 提督「俺が一番最初に魔力槽に入ったときに、俺の体が溶けて消えて、一から作り直されたって話は覚えてるよな?」 如月「え、ええ……」 提督「その時に一緒にいたのがキャロラインだったんだが、その出来事が結構ショックだったらしくてな」 キャロライン「ダーリンが消えちゃったトキは、本当にビックリしたノー……」グスグス 提督「それが忘れられなくて、また同じことが起こったらどうしよう、ってことで、俺のところに相談しに来たんだ」 キャロライン「ダーリンが、まだホントの魔神のチカラに目覚めてない、って、ニコちゃん言ってたノ」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1515056068/942
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