【艦これ】提督「鎮守府が罠だらけ?」ニコ「その2だよ」【×影牢】 (968レス)
【艦これ】提督「鎮守府が罠だらけ?」ニコ「その2だよ」【×影牢】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1515056068/
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454: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2022/07/16(土) 22:03:47.05 ID:aL/lLQ8Vo 翔鶴「I提督……これからはずっとお傍にいますから、安心してください」ナデナデ 女の子「しょうかく……しょうかくうう!!」ウワーン 提督「いいのかよ、安易にそんなこと言って」 翔鶴「……私は、I提督から愛情にも似た信頼を寄せられていたことを、日々感じていました」 翔鶴「この人を全力で守りたい。そう思ったからこそ、あの日私は、I提督の制止を振り切り、深海棲艦と戦ったんです」 翔鶴「結果的に大破して、このようなことになってしまいましたが……これはI提督の命に背いた私への罰ですから」 提督「……ったく、このお人好しめ」ハァ 暁「翔鶴さん……」ウルッ 壮年「I提督は30歳近いはずだったが……」 時雨「あなたは、I提督を御存知なんですか?」 壮年「私は直接の面識はないが、私の姉が彼女を知っている。一時期、姉が彼女の面倒を見ていたからな」 中年「そ、そうなのですか!?」 壮年「姉とその息子が警察官なのだが……姉経由で、甥がストーカー殺人の捜査に参加することになったことを聞いたのだ」 壮年「犯人が被害者の首から上を持ち去るという猟奇的な犯行でな。その被害者の第一発見者が、被害者の娘だったそうだ」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1515056068/454
455: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2022/07/16(土) 22:04:47.86 ID:aL/lLQ8Vo 暁「……それが、I提督なの……?」 壮年「そうだ。事件の捜査中、彼女を預かってくれる親戚筋が見つかるまでの間、私の姉が彼女の面倒を見たのだ」 壮年「その子が海軍で艦隊の指揮を執ると聞いたとき、不思議な縁を覚えたものだった。それが……あのようなことになろうとは」 中年「子供の姿になっていたのは何故なのでしょう……」 提督「ショックで幼児退行でも起こしてた、とかじゃねえか? それか、その齢まで巻き戻ってやり直したかった、とかな」 中年「……なるほど……」 提督「そういや、父親はどうしたんだ? 母親が死んだときに引き取らなかったのか」 壮年「父親も事件の数年前に事故死している。その事故も犯人が仕組んだものではないかと言われていたが、証拠はない」 壮年「事件当時はストーカーという言葉もなく、好きな人間を殺そうとする心理がわからず犯人と見られていなかったのも災いした」 提督「……そういう話かよ」 壮年「犯人は、被害者の首と一緒に焼身自殺を図ったが、その前に捕まった。終身刑が言い渡され、今も存命のはずだ」 提督「あぁ? 刑務所で遊ばせてんのか? とっとと殺しゃあいいものを」 壮年「私はそれで良かったと思うぞ。奴は、死んで被害者と同じところに行こうとしていたのだ」 壮年「わざわざ殺してやって、それで犯人が望み通りになって喜ぶほうが私は面白くない」フンッ 提督「ああ、なるほど……そりゃ確かに」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1515056068/455
456: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2022/07/16(土) 22:05:31.81 ID:aL/lLQ8Vo 壮年「それに……誰かが裁いて殺して終わりというのも、それはそれで味気ないものだ」 中年「それは……お察しいたします」 提督「……?」 壮年「まあ良い。この場を収めてくれたことには礼を言おう。だが、それよりも」ジロリ 壮年「貴様だ。墓場島の、提督少尉と言ったな?」 提督「……ん? あ、ああ」 壮年「貴様、未だに少尉なのか。あれからどのくらい経ったと思っている? なんの手柄も立てておらんのか」 提督「は?」 中年「そちらですか!? せめて外見を指摘なさるべきでは!?」 壮年「馬鹿者、どうせこの姿もこの男の心根の表れだろう! 些末なことだ!」 中年「些末じゃありませんよ! 深海棲艦ですよ!? いたずらに刺激しないでくださいよ!」 時雨「ねえ提督? このふたり、もしかして、提督のことを知ってるんじゃない……?」 提督「そうっぽいな……俺に関わりある時点でろくでもねえ話なんだろうけどな」 中年「ろくでもないとは何事だ!!」クワッ 提督「うおっ」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1515056068/456
457: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2022/07/16(土) 22:06:31.72 ID:aL/lLQ8Vo 中年「私がどんな思いでお前に五月雨を託したか! 貴様に何がわかる! やはり所詮は深海棲艦か!」ウオオオ! 時雨「今、いたずらに刺激するなって言ってたよね」 壮年「言っていたな」ウム 中年「中将殿!?」 提督「……五月雨? 中将? お前らもしかして……五月雨送って来たP少将と、金剛送ってきたQ中将か?」 壮年→Q中将「! ああ、その通りだ」 中年→P少将「我々のことを知っていたか……面識はないよな?」 提督「あぁ!? 忘れてられっかよ! あんな面倒臭え形で五月雨押し付けやがって! ちゃんと憲兵隊長から引き継ぎしたんだぞ!」クワッ! 提督「死にたがってたあいつを落ち着かせて納得させるのに、どんだけ回りくどいことしたと思ってんだ、くそが!」 P少将「お、おお!? それはすまん……」 提督「中将も中将だ! あの金剛を一方的にこっちに送り付けやがって……あいつに落ち度はなかっただろうがよ!」 Q中将「……そうかもしれん。だが、あの金剛は、私とはあわん」 提督「ああ?」 Q中将「あの金剛は、私には毒だ。すぐ抱き着くわ、Loveだなんだと喚くわ、時間と場所というものを理解しておらん」 Q中将「既婚者にああいった態度はよせと、私は何度も説教している」 提督「あいつ、弁まえてたとか言ってやがったのに、全然そんなことなかったんじゃねえか!」アタマカカエ http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1515056068/457
458: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2022/07/16(土) 22:07:17.05 ID:aL/lLQ8Vo Q中将「妻が食堂で働いていることも知っていた。それをそれとなく会わせられるように画策したり……」 Q中将「息子の死以来、私と妻がぎこちないからその仲を取り持とうとしていたんだろう。そんな余計なことなど、しなくて良かったのだ」 提督「……やれやれ、半分はあってんのか」 Q中将「それで、金剛とはどうなんだ」 提督「どうって、何が?」 Q中将「金剛と契りを結んだのかと訊いている」 提督「してねえよ。ただでさえ資材不足の島なのに、戦艦をほいほいとリミッターまで訓練できるわけねえだろ」 Q中将「カッコカリの話ではない! あの器量良しの金剛を受け入れられんというのか!?」 提督「何言ってんのかわかんねえ」 Q中将「まったく、ここまで甲斐性なしの根性なしだったとは……!」 提督「だから意味がわかんねえっつうの。根性は関係ねえだろ」 暁「……ねえ、Q中将さんは、金剛さんを提督のお嫁さんにしてあげようとしてたってことなの?」 Q中将「そうだ」 提督「」ピシッ 時雨(提督の顔にひびが……) http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1515056068/458
459: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2022/07/16(土) 22:08:16.85 ID:aL/lLQ8Vo Q中将「貴様の噂は何度か耳にしていたからな。轟沈を経験した艦娘と暮らすとあっては、命がいくつあっても足りんだろう」 Q中将「おまけに建造した大和が問題児だと聞いている。貴様の身を守り、世話を焼くものが一人くらいいたほうが良いと思って金剛を送ったのだ」 Q中将「正直なところ、あの金剛は、息子が存命であれば引き逢わせてやりたいと思ったほどだ。そこまで言わんとわからんのか貴様は」ジロリ 提督「おいおい……余計なお世話すぎるぞ、このジジイ」ウヘァ 時雨「この人もなんだかんだ言ってお節介焼きだね」ヒソヒソ 提督「ま、いいけどよ。あの時は金剛がいてくれたおかげで五月雨が大人しくなってくれたんだから、感謝してねえわけじゃねえ」 P少将「五月雨が!?」 提督「ああ。あいつが俺んとこに来た時は、憲兵に噛み付いたせいで猿轡までさせられて来たからな。くっそ凶暴だったんだぞ」 提督「おまけに、島の艦娘借りてレ級退治に行かせろって、あんたと同じこと言ってたんだ。落ち着かせるのに苦労したんだからな?」 暁「そういえば五月雨、金剛さんにあやされてたわね……」 P少将「なんと……こんなところでまで中将閣下にお世話になっていたとは」 提督「あいつに頭撫でられると、なぜか歯向かう気がなくなるからな……今思っても、あの時いてくれて良かったと思うぞ」 P少将「五月雨……」 提督「五月雨には、あんたの手紙を渡しといた。あんたは自分を憎むよう仕向けてたようだが、そうはなってないから、安心しろ」 提督「それから、憲兵の隊長にも感謝しとけよ。五月雨の身柄を引き継ぐ俺のために、手の込んだ資料作って持ってきたんだからな」 P少将「そうか……すまない。本当にありがとう、恩に着る」フカブカ http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1515056068/459
460: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2022/07/16(土) 22:09:01.67 ID:aL/lLQ8Vo Q中将「解せんな。そこまで気遣いできる男が、あの金剛を受け入れんとは」 提督「面倒臭えから嫌なんだよ、そういうの」 Q中将「」 P准将「」 時雨「……」 暁「司令官!! そういうところよ!? そんなことまで面倒臭がらないの!!」プンスカ 提督「面倒臭がって何が悪いんだ。俺は、俺抜きであいつらに幸せになって欲しいんだよ。艦娘が、人間なしでも暮らせるようになって欲しいんだ」 提督「人間嫌いが人間社会にいたって、そのうちろくでもない事態になることくらいわかるだろ?」 提督「俺が現世に戻ろうとしてるのも、その道筋をしっかりつけるためだ。俺のけじめをつけるためだ……!」 提督「魂も半分深海棲艦なんだぞ? 艦娘に迷惑かけたくねえってだけなんだよ!」 Q中将「だったらまっとうに生きればいいだろうに。艦娘に好かれていると理解しているのなら寄り添えというのだ」 提督「俺に結婚願望はねえよ。両親が最悪のくそなんで、遺伝子を残したくねえ。俺の家系なんぞ死に絶えちまえと思ってる」 提督「ついでに言えば性行為も無理だ。そういう漫画見ただけでゲロ吐くような男が、女と幸せな家庭なんてできるわけねえ」 Q中将「……」 P少将「……」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1515056068/460
461: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2022/07/16(土) 22:09:46.87 ID:aL/lLQ8Vo 時雨「でも、EDは治ったよね?」 提督「……」 時雨「それが治ったのは艦娘と一緒にいたからじゃないの?」 提督「……」 時雨「それから、肉体も人間じゃなくなったから、遺伝子も全部変わったんじゃない?」 提督「……かもしんねえけどよ」 Q中将「それはどういうことだ!?」 P少将「体も深海棲艦になったのか!?」 提督「深海化はしてないが……ただの人間じゃなくなってはいるな。メディウムとか説明してもわかんねえだろ」 P少将「……めでぃ……?」カオヲ Q中将「……確かによくわからんな」ミアワセ 翔鶴「あの、少しよろしいでしょうか」 女の子「えっと……」(←翔鶴に抱きかかえられ中) P少将「お、おお、どうしたね」 Q中将「だいぶ落ち着いたようだな」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1515056068/461
462: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2022/07/16(土) 22:10:32.25 ID:aL/lLQ8Vo 暁「翔鶴さん、大丈夫?」 翔鶴「ええ。暁さんに、I提督が聞きたいことがあるんだそうです」ニコ 暁「司令官が?」 女の子「……あかつきちゃん……このひと、こわく……ない?」 暁「!」 女の子「あかつきちゃんは、このひとに、こわいおもいを、していない?」 暁「……全然! 怖くなんかないわ!」ニコッ 暁「私たちが悪いことをすれば怖いけど、そうじゃなければお話も聞いてくれるし、暁たちのいいところも褒めてくれるわ!」 暁「私が鎮守府に来た時はずーっと怖い顔をしてたけど、このごろはそうでもなくなったし……」 暁「自分のことをすごく悪く言うところだけは嫌いだけど、そこ以外は、とってもいい司令官よ!」ニパッ Q中将「……」 P少将「……」 提督「……」アタマガリガリ 女の子「あかつきちゃん……」 翔鶴「良かったですね、I提督」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1515056068/462
463: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2022/07/16(土) 22:12:02.53 ID:aL/lLQ8Vo 女の子「そうね……それなら、おわかれしてもだいじょうぶね」ニコ 暁「……え?」 ザワザワザワッ! (足元の花が一斉に動いて道を作る) (Q中将とP少将、I提督を抱えた翔鶴の道が一方へ伸びて) (提督と時雨、暁の道は別の方向へ伸びていく) 暁「あ……!」 女の子「あかつきちゃん」ストッ 女の子「あかつきちゃんは、まだいきてるの」テクテク 女の子「だから、わたしとはここでおわかれ」 暁「しれい、かん……」ポロポロッ 女の子「おもいだしてくれて、ありがとう」ダキツキ 女の子「わたしは、あなたのしあわせをねがっているわ。さようなら、マイ・フェア・レディ……!」ギュ… 暁「司令官……ありが、とう……!!」ボロボロボロ http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1515056068/463
464: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2022/07/16(土) 22:13:01.86 ID:aL/lLQ8Vo Q中将「……我々も、征かねばならんか」 P少将「そのようですね……」 提督「……」 Q中将「貴様に丸投げするようで悪いが、金剛のことは頼むぞ。それから、少し貴様自身のことも考え直せ」 P少将「五月雨のことも、よろしく頼む……私の無念は背負わなくていい。無事でいて欲しいと、伝えてくれ……!」 提督「俺のことはともかく……あいつらは悪いようにはしない。あいつらにとって、一番良いようにするつもりだ」ケイレイ Q中将「……」ケイレイ P少将「……」ケイレイ 提督「ふー……さて、俺たちも行くか」クルッ 時雨「うん」 翔鶴「少尉さん」 提督「ん?」 翔鶴「暁ちゃんのこと、よろしくお願いします。川内さんや響さんたち、かつての鎮守府の皆さんにも……もし出会うことがあれば、どうぞよしなに」 提督「……ああ、わかった」 女の子「あかつきちゃん、ばいばい……!」フリフリ 暁「……っ! ば、ばいばい……!!」ブンブン http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1515056068/464
465: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2022/07/16(土) 22:13:47.90 ID:aL/lLQ8Vo * * 暁「……ぐすっ、うっ……」ボロボロ 提督「暁、大丈夫か? 泣いててまともに歩けないなら背負ってくぞ?」 暁「っ、い、いいわ……だいじょ……ふぐっ、うううっ」グズグズ 提督「思いっきり泣いてすっきりしたほうが良くねえか?」 暁「……だい、じょぶだ、って……泣いてなんか、いられ、ないわ! ぐずっ、I提督が、心配しちゃうでしょ!?」 提督「……そうか。それもそうだな」 時雨「ねえ、提督こそ、少し急ぎすぎなんじゃないかな?」 提督「かもしれねえけどよ……あんなの見せられちゃあ急ぎたくもなる」 暁「? どういうこと?」 提督「今の俺たちは幽霊と同じで、体から魂が離れてる。魂が抜けた体ってのは死んでんのと同じだろ?」 提督「俺たちがここに長居すればするほど、あいつらを心配させてるってことになるなら、急いだほうがいいよな」 暁「それは、そうね……」 時雨「……」 提督「それはいいとして、暁はなんでここに来たんだ? お前も死にかけたのか?」 暁「なんで……うーん……確か、島の鎮守府が、燃えているのを見たとき……だったと思う」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1515056068/465
466: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2022/07/16(土) 22:14:32.22 ID:aL/lLQ8Vo 暁「I提督の鎮守府も、深海棲艦の攻撃で燃やされたの。それを思い出したときに、頭が割れそうなくらい痛くなって」 暁「それで、気付いたら、ここにいたのよね……なんでか、わからないけど」 提督「……もしかしたら、だが」 暁「うん……」 提督「お前がI提督の鎮守府で起きたことを忘れたいと思うほどのときと、同じくらいひどいことが起きて……お前自身が耐えられなくなったのかもな」 提督「それか、I提督が、あるいは翔鶴が、無意識にお前を呼んだのかもしれねえ。一緒に来ないか、って」 提督「お前も、I提督の鎮守府のことを思い出したからこそ、その呼びかけに応えて、ここにきた……って話は、どうだ」 暁「……」コクン 提督「ま、どっちが正解かはどうでもいいか……良かったな暁、あの二人に会えて」 暁「……っ!」 提督「あの二人も、お前の様子を見て笑ってたもんな」フフッ 暁「んぐ……うっ」ブワッ 時雨「……提督。女の子を泣かすのは感心しないよ?」 提督「別に泣かせたくて言ったわけじゃねえよ。思い出させたのは悪かったけどよ……」 提督「でもまあ、そうか。好きな相手を、見送ったんだもんな。そう、なるか……」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1515056068/466
467: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2022/07/16(土) 22:15:36.64 ID:aL/lLQ8Vo 時雨「提督? そこで僕の顔を見て、何を思ったの?」ムー 提督「……」 時雨「提督!?」 提督「なんでもねえよ。お前が聞いた質問に、死にたいと答えなくて良かったって、ちょっと思っただけだ」 提督「俺が死んで、あいつらがどんな顔するか考えると、ちょっとバツが悪ぃな、ってよ……」 提督「お前のときの扶桑や山城も、そうだったしな……」 時雨「……!」ジワッ 提督「いや、悪ぃ。泣かせるつもりは……」 ――……れ……さま 時雨「!」 ――しぐ……さ…… 時雨「エフェメラ!?」 提督「どうした、しぐ……」 ――しぐれさま……! 提督「うお、なんか聞こえてきた……なんだこの声」 暁「司令官も? 時雨のこと、呼んでるわよね?」 時雨「え!? ふたりにも聞こえるの!?」 提督「お、おお……もしかしてこいつがエフェメラって奴か?」 ――聞こえるのですね……? そのまま……お進みください…… 時雨「行こう、声の方へ!」 提督「そうだな、暁も行けるか?」 暁「大丈夫よ!」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1515056068/467
468: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2022/07/16(土) 22:18:04.26 ID:aL/lLQ8Vo というわけで今回はここまで。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1515056068/468
469: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage] 2022/07/17(日) 09:45:21.98 ID:yFyokRQX0 乙です。もう続きが気になって夜も九時間しか寝れない http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1515056068/469
470: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage] 2022/08/20(土) 05:37:47.23 ID:X4U9SEBM0 乙です 保守 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1515056068/470
471: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2022/08/22(月) 23:38:36.60 ID:6E2y+z4To お待たせしました、続きです。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1515056068/471
472: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2022/08/22(月) 23:39:31.36 ID:6E2y+z4To * * (花畑の真ん中に、大きな黒い穴が開いている) 提督「おお……なんかすげえことになってんな、こりゃ」 暁「ここだけ地面がとけてるみたい……」 時雨「穴の中はまるで雲の中みたいだね。真っ黒で、稲光も見えるよ」 提督「なのに音が全然してこないのが不気味だな」 ――時雨様…… 時雨「エフェメラ!」 ――ここまで、魔神様を導いていただき、ありがとうございました…… 提督「この声の主がエフェメラか……」 暁「ねえ、エフェメラさんってどこにいるの?」 ――私の躯は、遥か彼方……皆様とお目見えすることは、かないません…… ――されど……私の声が、魔神様に届いていること……喜ばしく、思います…… 提督「……礼しか言えねえってか」チッ 時雨「そうだとしても、提督、ちゃんと労ってあげなよ」 暁「そうよ、ここまでしてくれてるんだから、お礼を言わなきゃ!」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1515056068/472
473: ◆EyREdFoqVQ [sage saga] 2022/08/22(月) 23:40:15.93 ID:6E2y+z4To 提督「……おい、エフェメラ」 暁「言い方!!」プンスカ! 提督「しょうがねえだろ、俺はいつもこんなんだ……おい、エフェメラ」 ――魔神様…… 提督「お前の望みは何だ?」 暁「……なんでそんなことを聞くの?」 提督「礼を言うだけじゃ物足りねえと思ったからだ。せめてなにか、ひとつくらい借りを返してやんねえとな……」 時雨「提督らしいね」フフッ ――私の…… 提督「ああ、そうだ。お前の望みを言え」 ――私の望みは…… ――魔神様の……望みがかなうこと……! 提督「……」 ――あなたの望みこそが……私の望み…… ――あなたの願いこそが……私の願い……!! 提督「……」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1515056068/473
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