勇者「お前を俺の女にしたい」魔王「はぁ?」 (74レス)
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1: 2017/06/11(日)01:38 ID:+8h1OILt0(1/36) AAS
────
すたすたすた
「あっ、勇者様!」「本当、勇者様よ!」
「素敵!」「かっこいい……」
勇者「……」
勇者「(……つまらん)」
省5
2: 2017/06/11(日)01:55 ID:+8h1OILt0(2/36) AAS
勇者「(よさそうだと思った女も、媚びればすぐに堕ちる)」
勇者「(つまらない。どこかに、いい女はいないのか──)」
勇者「勇者です。隣村の村長の紹介状として、これを預かっているのですが」
村長「おお、勇者殿ですか! お話は聞いております、どうぞ奥へ」
勇者「ああ、ありがとうございます……」
省3
3: 2017/06/11(日)02:06 ID:+8h1OILt0(3/36) AAS
────
勇者「……つまりこの村が、最後の拠点となると」
村長「ええ、この先は既に魔王領と化しております」
村長「ですが、魔王が何を考えているのかは分かりませんが、これ以上の侵攻は未だ確認されておりませぬ」
村長「確認が出来ているわけではありませんが、ここは安全と見てよいかと……」
省4
4: 2017/06/11(日)02:20 ID:+8h1OILt0(4/36) AAS
村長「しかも、性質の悪いことにですな……」
勇者「?」
村長「不可侵のラインに気付かずに踏み入った者は」
村長「とても見目麗しい女の姿をした魔物に連れ去られてしまうと聞きます」
勇者「見目麗しい女……?」
省2
5: 2017/06/11(日)03:27 ID:+8h1OILt0(5/36) AAS
村長「ええ。ですから是非とも、魔王を……勇者様?」
勇者「……なるほど」
勇者「(魔王ほどの大物となれば、その気高さは計り知れない……)」
勇者「(……ともすれば、俺よりも……よし)」
勇者「必ずや、魔王を下すと約束しましょう。この手で、必ず」
省2
6: 2017/06/11(日)03:29 ID:+8h1OILt0(6/36) AAS
ゆっくり書きます
寝るので続きはまた後で おやすみなさい
7: 2017/06/11(日)04:41 ID:/2gaUJxYO携(1) AAS
つまらんのは毎度毎度♂勇者と♀魔王というワンパターンSS
8: 2017/06/11(日)10:16 ID:+8h1OILt0(7/36) AAS
──不可侵ライン
勇者「ここが不可侵領域の端……」
勇者「(ここから先に進めば、俺は常に魔王の視界の中ということか)」
勇者「いいだろう、望むところだ」
ざっ、ざっ
省1
9: 2017/06/11(日)10:27 ID:+8h1OILt0(8/36) AAS
勇者「はぁっ──!」
魔物「グオォォ……」
ずぅぅん
勇者「ふぅっ、はぁ」
勇者「(魔物それぞれの能力も上がっているが、俺にとってそれは大した問題じゃない)」
省3
10: 2017/06/11(日)10:35 ID:+8h1OILt0(9/36) AAS
勇者「……ところで」
勇者「そこの草陰に隠れているのは、誰だ」
??「……」
勇者「……」
勇者「名乗らないなら、姿だけでも見せて、もら……?」
省5
11: 2017/06/11(日)10:46 ID:+8h1OILt0(10/36) AAS
────
勇者「……よし」
勇者「(無事に城門までたどり着けた。が、これはどういうことだ)」
勇者「(城門は開かれており、守衛の姿もなく)」
勇者「(まるで、こうなることが分かっていて招かれているような……)」
省2
12: 2017/06/11(日)10:54 ID:+8h1OILt0(11/36) AAS
勇者「(しかし、ここまで消耗戦を仕掛けられていたせいで、体力が少し厳しい)」
勇者「(やはり無用な戦いは避けて……?)」
スライム「ぴきー」
勇者「……す、スライム?」
勇者「(こんな場所にスライム? 見たところ戦闘能力もなさそうな、普通のスライムだ)」
省7
13: 2017/06/11(日)11:09 ID:+8h1OILt0(12/36) AAS
────
勇者「……ん」
勇者「ッ!?」がばっ
勇者「こ、ここは……?」
勇者「(柔らかい。ふかふかのベッド。しかも天蓋付き)」
省10
14: 2017/06/11(日)11:16 ID:+8h1OILt0(13/36) AAS
勇者「っ、武器は……!?」
魔王「おっと、今はこちらに戦う意思はないんだ。ただ、話だけ聞いてもらいたい」
勇者「何を!」
魔王「それとも、聖なる剣を奪われた身で私に挑み、為す術なく散っていくかい」ちゃきん
勇者「せ、聖なる剣を……!」
省4
15: 2017/06/11(日)11:23 ID:+8h1OILt0(14/36) AAS
魔王「それで、ここは私の城。この部屋はその一室なんだけど」
魔王「歴代の勇者には、いつもここで私の話を聞いてもらっていた。まぁ、ほとんどが徒労に終わってしまうんだが」
魔王「ある者は徒手で私に戦いを挑み散り、ある者は施しを受けたことを恥として自害した」
魔王「それからは、自害出来る手段は出来るだけ無くしたつもりだ」
勇者「……前置きはいい」
省3
16: 2017/06/11(日)11:34 ID:+8h1OILt0(15/36) AAS
魔王「ふぅ……君は、冷静に物事を考えられるみたいでひとまず安心したよ」
魔王「私は、無用な争いはあまり好まないから」
魔王「まぁ、今の状態に落ち着くまでに多少荒事を起こしてしまったのは、一族として申し訳ないと思っているが」
勇者「……何が目的なんだ」
魔王「む、目的か。そうだね……最終的には、魔族を目の敵にするのはやめてもらいたい、かな」
省4
17: 2017/06/11(日)11:46 ID:+8h1OILt0(16/36) AAS
勇者「人間は魔族を退治するが、魔族も人を[ピーーー]だろう」
魔王「うん、確かにそうだ。肉を食らうことで生きる魔族だっている」
勇者「仲間が食われることを俺たちは良しとしない、だから魔族を退ける」
魔王「そうだね、気持ちのいいくらい正論だ。理性の無い魔族については、私の監督不行き届きのせいだ」
魔王「だけど、人間だって魔族を暮らしの足しに利用するだろう?」
省3
18: 2017/06/11(日)11:53 ID:+8h1OILt0(17/36) AAS
魔王「ま、そんなわけで、理性を持つ魔族(わたしたち)は、自分たちの管理は自分たちでしようと決めたのさ」
魔王「さっき言ってくれた通り、監督不行き届きもまだあるけれど」
勇者「自分たちで国を作ろうということか」
魔王「そういうこと。既に魔王国はあるのに、また国を作るなんて、矛盾しているけどね」
勇者「……話は分かった」
省8
19: 2017/06/11(日)12:00 ID:+8h1OILt0(18/36) AAS
がちゃり
「お茶とお菓子、廊下に用意していますよー」
魔王「ありがとう、助かるよ」
「えへへ……」
勇者「……スライム?」
省10
20: 2017/06/11(日)12:03 ID:+8h1OILt0(19/36) AAS
勇者「……別に、そのままでもいいんじゃないのか。可愛いし」
スラ娘「か、かわっ」ぽっ
魔王「それはそうなんだが」
スラ娘「ふぇぇ」ぽーっ
勇者「(可愛いな)」
省5
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