とある魔神の上条当麻II (241レス)
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8: ◆fWgrVHZ/1E [sage saga] 2017/05/18(木)22:54 ID:HKB+8XA70(5/5) AAS
張り出されている結界の半径は約200メートル、高さは400メートル近い。肉弾戦には充分過ぎる広さであろう。既に、今いた空き地の面積を超え、町をものみこんでいるのだ。

そしてその中に立ち、いがみ合う少女が二人。

一人は黒髪をポニーテールに結んだ長身の少女。服装は奇抜(率直に言うと痴女)で腰に2メートル近い日本刀を据えている。聖人神裂火織。

それに逆方向に位置するのは、流れるような金髪と金瞳の丸腰の少女。ゆったりとした金と黒のトルコ系民族衣装を身にまとっている。魔神の失敗作オティヌス。

すでにピリピリとした空気が流れているが、先に口を開いたのはオティヌスだった。

「魔術無しの肉弾戦、といっていたが、そっちにハ
ンデをやる」

「ハンデ、ですか」

なめられたものだ。
すると、オティヌスは一枚の赤い布切れを出した。

「この布切れにはこの結界の核となる術式がかかっている。私以外の者が触れると核の役割を終え、この結界は解除される仕組みだ」

さらにオティヌスは続けた。

「お前のハンデとしての勝利条件はこの結界の解除だ。私が腰に巻いたこの布切れに触れて解除するか、この結界をちからずくで壊すかすれば勝ちだ」

他に質問は? とオティヌスは聞く。
しかし神裂は答えもせず、何かの術式を唱えた。

「ほう、解除術式か」
しかしオティヌスともに、結界は余裕そうだ。多少の影響を受けてか結界にブレが生じたが、他に何ともないようだ。

「かなり高等な術式ですね……」

神裂が唱えたものも並みの魔術師が扱えるものではないが、それを上回るように結界はもろともしない。

「で、他に質問は?」

オティヌスが同じ問いをする。

「……ちなみに聞いておきますが……、そちらの勝利条件は?」

「私か? そうだな……」

そこら辺を考えていないあたり、オティヌスらしからぬところだ。ただ単に忘れただけか、それか……。

「二度と立てんようにしてやるか」

極度の好奇心によるものか。
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