とある魔神の上条当麻II (241レス)
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1: 無し [saga] 2017/05/16(火)12:38 ID:8g/+Pc080(1) AAS
彼女は何者なのだろう

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2: [sage saga] 2017/05/16(火)19:12 ID:RWnxsmZ9O携(1) AAS
知るかバカ!そんなことよりオナニーだ!
3: [sage saga] 2017/05/17(水)17:01 ID:h5AGtYtz0(1) AAS
楽しみ。
4: 無し [sage saga] 2017/05/18(木)16:13 ID:HKB+8XA70(1/5) AAS
オティヌスの作り出した結界の中で、神裂は心を落ち着かせながら思った。
これほどまで高度な結界を一人で張り、聖人である自分の全力の一撃を受けてもなお、平然としている。

さらに彼女は、オティヌスは、自分が聖人であると知っていながら、肉弾戦を申している。通常の人間であれば自殺行為に等しいだろう。
だが神裂は既に、オティヌスのただならぬ気配を感じ取っていた。かといって、この気配は感じたことはなかった。一言で言えば異端。人間とは違ったものだった。

並みの魔術師なら失神するであろう魔力と、呼吸と同じように、絶えずはっせられている殺気。あの時の一撃で神裂はオティヌスが聖人でもなく、人間でもないことをさとったのだ。しかし、勝ち目がない訳ではない。自分はロンドンでも五本の指にはいると呼ばれている。自惚れているわけではないが、自分を倒すような相手はそういないのだ。

しかし彼女は知らない、オティヌスが魔神の失敗作であり、既に別の出来損ないに、別の聖人が完敗していることを。

「聖人対オティヌス、か……。」
省9
5: 無し [sage saga] 2017/05/18(木)16:42 ID:HKB+8XA70(2/5) AAS
「意外と役に立たないね。」

「がふっ!」

痛烈なお一言! 、という声が辺りにこだましまた。

「でも、おてぃぬすが勝つと思うよ。」

自分の身がかかった勝負でありながら、インデックスは自信ありげにいう。
省4
6: 無し [sage saga] 2017/05/18(木)18:05 ID:HKB+8XA70(3/5) AAS
「っっっっ!」

今度は嬉しそうに彼女は話した。

「それだけでも嬉しいし、迷える子羊に手を伸ばす
者は神の名のもとに救われるんだよ」

ここで当麻はさとった。
彼女が今までずっと一人でにげつつけていたのを。

「それに、わたし何にも覚えてないんだ。」
省15
7: ◆fWgrVHZ/1E [sage saga] 2017/05/18(木)19:32 ID:HKB+8XA70(4/5) AAS
割って入るように話しかけてきたのは、神裂と一緒に結界の中にいる魔神の失敗作、オティヌスだった。

「今からこの勝負のルールを説明する。二人には審
判をやってもらうからな」

相変わらずの身勝手ぶりに、いつもは反応するはずの当麻だが、それよりも気になることがあった。

「審判て……、俺らがやったら不利になるんじゃない
か?」

当麻が言っているのは勿論神裂だ
省5
8: ◆fWgrVHZ/1E [sage saga] 2017/05/18(木)22:54 ID:HKB+8XA70(5/5) AAS
張り出されている結界の半径は約200メートル、高さは400メートル近い。肉弾戦には充分過ぎる広さであろう。既に、今いた空き地の面積を超え、町をものみこんでいるのだ。

そしてその中に立ち、いがみ合う少女が二人。

一人は黒髪をポニーテールに結んだ長身の少女。服装は奇抜(率直に言うと痴女)で腰に2メートル近い日本刀を据えている。聖人神裂火織。

それに逆方向に位置するのは、流れるような金髪と金瞳の丸腰の少女。ゆったりとした金と黒のトルコ系民族衣装を身にまとっている。魔神の失敗作オティヌス。

すでにピリピリとした空気が流れているが、先に口を開いたのはオティヌスだった。
省21
9: 2017/05/19(金)06:38 ID:cQeInpmbO携(1) AAS
いつぞの続きか
10: 2017/05/19(金)06:48 ID:HPs1J8fEo(1) AAS
なつかし
11: ◆fWgrVHZ/1E [sage saga] 2017/05/19(金)14:44 ID:JHXpflAw0(1/4) AAS
その言葉を合図に、先に地面を蹴ったのはオティヌスだった。ただ一蹴り、たった一蹴りだけで、オティヌスは金色の閃光となり、10数メーター離れた神裂の目の前まで距離を詰める。

「ッ!」

反射的に腕を顔の前でクロスしてガードする、が、その刹那に放たれた拳にその場にとどまることができず、大きく後退する。

(この威力は、聖人並み……!!)

例えるならば大砲、それに近しい威力の拳だ。
省28
12: ◆fWgrVHZ/1E [sage saga] 2017/05/19(金)16:16 ID:JHXpflAw0(2/4) AAS
undefined
13: ◆fWgrVHZ/1E [sage saga] 2017/05/19(金)16:44 ID:JHXpflAw0(3/4) AAS
神裂は上位9位以内に入る実力者聖人だった。それも、身体能力だけでなく魔術の面でも世界最高クラスの実力を持つ。

(……なめていた)

すでにオティヌスの攻勢はくずれ、今は均衡の状態にある。
いや、神裂がやや押している。

(こいつ、私のスピードに順応してきているのか……?)

神裂ほどの上位聖人となると、その強さは正に反則級である。下位の聖人、つまり『通常の聖人』ではなく、『聖人 神裂火織』の強さが今、発揮されている。
それは今のオティヌスと渡り合うほどに。
省1
14: ◆fWgrVHZ/1E [sage saga] 2017/05/19(金)17:33 ID:JHXpflAw0(4/4) AAS
そして何より、この状況に深く関わっている要因があった。

(……予想外のスピードだな……。そしてマヌケにも……。)

腰に巻いている布切れに伸ばされた神裂の手をいなし、オティヌスは忌々しく思う。

(自分の付けたハンデで苦戦するとは……!)

オティヌスがハンデをつけたのは神裂の心を折るためだった。圧倒的な力の差を見せつけ、勝利する。それが目的だった。
しかし実際はどうだ。自らが劣勢とまでは言わずとも、互角以上に渡り合っている。魔神の失敗作であるオティヌスの体力が神裂以上としても、攻撃力そのものでは神裂には劣っていた。
省11
15: ◆fWgrVHZ/1E [sage saga] 2017/05/20(土)10:08 ID:rvVVdfy60(1/6) AAS
「あの子にはもう……、時間が残ってないんです」

(……あの子とは……禁書目録?)

オティヌスは後ろの二人、結界の外にいる上条当麻とインデックスに目をやる。
この結界には防音加工がされているので、二人はこちらをただ観ているだけだった。

ここでオティヌスは長考、といってもほんの数秒だけ頭を巡らせる。

(こいつら、禁書目録と過去に接点でもあるのか……?)
省2
16: ◆fWgrVHZ/1E [sage saga] 2017/05/20(土)10:56 ID:rvVVdfy60(2/6) AAS
(『例え全てを忘れてしまうとしても』……?)

オティヌスが原典を数千冊抜き取った際、インデックス自身の記憶はゼロに近かった。ここ一年以前の記憶が、『消去されていた』(面倒くさそうだったので黙っておいたが)。

(こいつらが抜き取った……?)

だが何の為に……。

この二人とインデックスには、過去に接点があるように思える。現に、神裂と赤髪神父(ステイル)には、そういったそぶりが見えた。
省8
17: ◆fWgrVHZ/1E [sage saga] 2017/05/20(土)12:32 ID:rvVVdfy60(3/6) AAS
「オティヌス! お前っ!」

当麻は初めて彼女に激怒した。

インデックスの事情をオティヌスは知らないとしても、オティヌスは勝手に勝負を仕掛け、勝手に負けたのだ。

長年付き添った仲だとしても、さすがにこの身勝手さは許せなかった。

彼女がどれだけ辛い過去を背負っているのか、
彼女がオティヌスにどんな感情を抱いていたのか、
省18
18: ◆fWgrVHZ/1E [sage saga] 2017/05/20(土)14:52 ID:rvVVdfy60(4/6) AAS
「答える理由はないな……」

神裂ではない。別の、男の声だった。

「ス、ステイル!」

「寝たふりして聞いていたのか? それとも本気でいままで寝てたのか?」

オティヌスの問いにステイルは答えない。代わりにステイルはルーンのカードをオティヌスの背に向けた。
省14
19: ◆fWgrVHZ/1E [sage saga] 2017/05/20(土)16:06 ID:rvVVdfy60(5/6) AAS
【1年前】

ある日、二人はとある少女と出会った。

当時、二人は悩みを抱えていた。

まだ、自分の選択が正しかったのか悩んでいて、それに沈みこんででしまったような気持ちで前を向けずにいた。
省27
20: 2017/05/20(土)20:02 ID:eBrj0NFpo(1) AAS
おつかーレ
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