[過去ログ] 花陽「死を視ることができる眼」 (1002レス)
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138: [sage saga] 2016/12/29(木)00:20 ID:WwwgwYCn0(15/127) AAS
真姫「けど、それは────」

橙子「無論、今後延々と眼鏡をかけ続けなければならないという、条件付きにはなる」

花陽「根本的な治療はできないということですよね」

橙子「残念だが、その通りだ」

易々とこの眼を治すことができないことくらい、ずっと前からわかっていました。

だから、特に驚くこともありません。

橙子「まずそもそも、浄眼を持っているわけでもなければ霊的視力が強いわけでもないのに、
その眼が発現しているのがおかしいんだ。通常、結果には原因と過程が付き物だが、君にはそのどちらもが欠けている」

花陽「そうでしょうか。あ、あの……線が視えるようになったのは事故のあとでして。多分それが原因じゃないかと……」

橙子「いや、それだけでは足りない。臨死体験によって一度死に触れたのだとしても、先天的素質を持ち得ない者が、突然その眼を会得するなんてことは普通有り得ないんだよ」

真姫「なら、どうして花陽は死を視ることができるようになったんですか?」

少し考える仕草を見せたあと、橙子さんは質問に答えました。

橙子「これは一つの仮説だが……君は抑止力によって力を与えられたのかもしれない」

真姫「抑止力っ──!?でもそれは、世界の滅亡や人類史の危機にしか出現しないものじゃないの!」

橙子「ああ、そうだ。あれはカタチのない力の渦であり、無意識が故に発生しても誰の目にも止まることはない……
だが、あれは大抵『一般人』を後押しするカタチで発現する。本人の自覚とは無関係に、滅びの危機を回避するための後押しをしている可能性は十分にある」
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