[過去ログ] 花陽「死を視ることができる眼」 (1002レス)
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137: [sage saga] 2016/12/29(木)00:18 ID:WwwgwYCn0(14/127) AAS
花陽「前回、私の眼についてはお話しましたよね」

橙子「ああ、その魔眼にはなにかと縁があってね……忘れることはないよ」

花陽「話が早くて助かります。今日のお願いは、この眼についてでして──」

橙子「先に断っておくが、その眼を治療することはできない」

花陽「えっ?」

予想外の返答に、少しだけ狼狽える。

橙子「対象の死期を視覚情報として捉えることができる眼……別名『直死の魔眼』。
それは眼だけで死を捉えているのではなく、脳とセットではじめて成立するものだ。例え眼を潰したところで、視えるものは視えてしまう……呪詛の類はな、捨ててしまっても戻ってくるものなんだから」

花陽「呪詛、ですか……なんだかわかる気がします」

橙子「だろうな。どのような形であれ、死を覗こうとする人間は死に魅入られてしまう。深淵を覗くのと同様に、死は常に我々の傍らに在りながらこちらを覗いている。まともな精神では、まず耐えられない」

真姫「じゃあ、花陽はどうすればいいんですか!」

橙子「そう声を荒げるな。完全な治療は望めないにしろ、一時的な対処療法は既に施している。彼女の眼鏡を見ろ」

私がかけている眼鏡。

これがあれば、確かに線は視えない。

橙子「あれは魔眼殺しと言ってな、着用することで魔眼の効果発生を抑制するものだ。
死を視ることで発生する脳に対しての負荷は、あれで解消される……治療法はないが、症状がなければ病にかかっていないのと同じだろう?」
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