【スペース・コブラ】古い王の地、ロードラン (776レス)
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581: [saga] 2019/02/03(日)04:22 ID:JzhD+8380(1/6) AAS
コブラ「なにっ!?」

グウィンドリン「………」

荒地を歩き、大樹すらも周囲に生えない灰の野に立ったコブラは、目の前に広がるすり鉢状の窪地に、眼を奪われた。

クリスタルボーイ「………」

すり鉢の底に屈み、灰に手を着ける宿敵の姿に、コブラは闘争心を剥き出しにしつつも、グウィンドリンへ対面した。
その気迫は記憶の世界においては如実に現れ、コブラの髪は逆立ち、サイコガンは熱を帯びた。
省30
582: [saga] 2019/02/03(日)07:56 ID:JzhD+8380(2/6) AAS
コブラ「!」

女神が一人彷徨う荒地が、波に飲まれる砂山のように溶け、姿かたちを変えていく。
そして再び纏まった時、コブラの目の前には女神と、彼女に対面する、冠を被りし白髪白髭の豪奢、偉丈夫の姿が現れた。
偉丈夫の背後には、銀の鎧に身を包む、あまたの兵の姿。
女神の胸に蒼白い肉塊は無く、偉丈夫は女神の手をとり、己の胸の内を吐露した。

冠の偉丈夫「不思議だ……余はそなたを知らぬ……しかし、そなたを我が身、我が心のひとつとしか見定められぬ…」

冠の偉丈夫「そなたは何者であるか…まるで見切れぬというのに…」

女神「わたくしにも分かりませぬ……わたくしが、誰であるのか…」
省29
583: [saga] 2019/02/03(日)09:46 ID:JzhD+8380(3/6) AAS
再び景色は移り変わり、コブラとグウィンドリンは暗い地の底に立っていた。
地の底はやはり暗く、水音さえも響かないが、不思議と完全な闇に埋め尽くされる事はなく、コブラは自身の足元や指先を確認することができた。

コブラ「今度はなんだ?」

グウィンドリン「墓場だ」

コブラ「墓っ?まさか、あんたのファザーとマザーのだったりしないだろうな?そういう深刻な流れは苦手なんだ」

グウィンドリン「ふむ……似てはいるが、違う。ここは我が父上の叔父の墓。神が最初に作りし墓だ」
省19
584: [saga] 2019/02/03(日)14:20 ID:JzhD+8380(4/6) AAS
×そして巨人がその剣を
◯そして巨神がその剣を
585: [saga] 2019/02/03(日)18:06 ID:JzhD+8380(5/6) AAS
「ああ…それが、偉大なるソウルなのですね……」

コブラ「!」

背後からの不意なささやきに、コブラは振り向いた。
振り向いた先には月の女神が立ち、女神の視線は瘴気を纏った巨神に向けられている。

月の女神「無に神が生まれ、無に生が生まれ、神が死に、生が死ぬ時…」

月の女神「生命は定義され、皆の求めしものは来たる」
省25
586: [saga] 2019/02/03(日)23:23 ID:JzhD+8380(6/6) AAS
コブラ「クリスタルボーイ…いったいお前は何を企んでいる。空が晴れはじめているのも、お前のせいだったりするのか?」

グウィンドリン「この輝きは、暗黒神の力によるものではない。偉大なるソウルは最初の火に照らされ、現れたとされている。空に登る太陽も、最初の火により生まれたと」

グウィンドリン「だが、この輝きが生じるように画策したのは、他でもない暗黒神だ」

コブラ「画策したにしては、その策とやらを実現できそうな装置が無いぜ。暗黒マジカルパワーを使わずにこんなマネができるとも思えない」

グウィンドリン「その答えは、これから聞けるだろう」
省22
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