【スペース・コブラ】古い王の地、ロードラン (776レス)
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71: [saga] 2016/09/21(水)01:36 ID:AhSgyJvx0(1/5) AAS
カーン!

アンドレイ「よし完成だ。握ってみてくれ」

コブラ「お、いいタイミングだな」

ギュッ

コブラ「んー?」
省23
72: [saga] 2016/09/21(水)05:12 ID:AhSgyJvx0(2/5) AAS
心折れた戦士「………」

祭祀場の篝火に当っている鎖帷子を着た戦士は、迷っていた。
鳴るはずの無い鐘が鳴った事で、絶望一色だったこの男の心に、一筋の光が射していた。
だがその光は弱く、男に行動を起こさせるほどの希望をもたらしてはおらず、かえって胸中の焦燥感を煽るだけとなっている。

コブラ「なんだ、アンタまだそんなとこにいたのか」

心折れた戦士「!」ビクッ

コブラ「お尻に根が生えるにしてもまだ早いと思うがね」
省24
73: [saga] 2016/09/21(水)06:28 ID:AhSgyJvx0(3/5) AAS
レディ「本当になぞなぞみたいね」

戦士「なぞなぞなんかじゃない。これは真剣な話だ」

戦士「一つ目の道は、最下層にいる悪食の竜が飲み込んだと言われている鍵を使って、最下層から病み村に入る道だ。最下層には人喰いの女もいるし、恐らく無傷ではいられないだろう…」

戦士「二つ目の道は、ここの真下にある『小ロンドの遺跡』を一瞬通った所にある鉄の格子扉から、病み村に入る道だ。道中にはすすり泣くだけの亡者達がいるだけで危険は無いが、扉は決して開かないし、開けるための鍵がどこにあるかも分からない…」

戦士「言わせてもらうが、どっちを通るにしたって気が遠くなるような道のりだ」
省15
76: [saga] 2016/09/21(水)12:17 ID:AhSgyJvx0(4/5) AAS
新たな同行者を連れたコブラは、祭祀場の真下にある昇降機を使って小ロンド遺跡に降りた。

コブラ「陰気な所だねえ……これじゃ地獄の悪魔も寄り付かないぜ」

一面が薄暗闇に包まれた遺跡は、冷たい湿気を広大な空間いっぱいに漂わせていた。
足元の濡れた石畳には砕けた幾つかの骨が転がっており、水分を含んだそれらは歩くごとに音を立て、しなるように折れた。
正気を無くした亡者達は、コブラを襲うことはない。
祈る者、壁にすがりついてむせび泣く者、白骨の前にへたり込んで動かぬ者達の心に、そんな余裕は無いのである。

戦士「悪魔か…ここにはデーモンより恐ろしいヤツがいるって話だ。あんまり関わっちゃ、それこそ命がいくつあっても足りねえよ」

コブラ「やっぱりな。だろうと思った」
省28
80
(1): [saga] 2016/09/21(水)18:11 ID:AhSgyJvx0(5/5) AAS
コブラ「それっ!…んぎぎぎぎ…!」ガコッ…

戦士「!?」

レディが黒騎士の特大剣を格子扉の淵に差し込んでいる間に、コブラは石積みの隙間に指を入れ、石塊を壁から抜き出していた。

戦士「お…おい…」

ボコッ
省23
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