【スペース・コブラ】古い王の地、ロードラン (776レス)
【スペース・コブラ】古い王の地、ロードラン http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1473930004/
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3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga] 2016/09/15(木) 18:08:25.60 ID:KpK00xl90 草木一つ生えない不毛の地に、ところどころ穴が開いている。 その穴は全て深く大きいが、不毛の大地と同様に、暑い太陽に照らされても何があるわけでもない。 知識欲と発見欲に魅せられた者達がこの地を掘ったが、遂に一枚の金属片以外の発見がないまま、作業は惰性の中続けられている。 その不毛の地に、一隻の宇宙船が着陸した。 作業着に身を包んだ男は、宇宙船から降りてきた男に歩み寄り、握手を求めた。 コブラ「すみませんね。道が混んでたもので」 発掘責任者「いえいえ、よくぞ来てくれましたギリアン博士」 コブラ「ジョーで構わないですよ。こちらは私の助手のレディ。早速で悪いとは思いますが『古い時代の1節』が発掘された地点というのは?」 責任者「はい、こちらです。ついて来て下さい」 宇宙船から降りてきた男と女は、作業着姿の男との握手を終え、彼の後ろを付いて行く。 コブラ「話には聞いてましたが、遺跡というよりかは、まるで洞窟と言った風情ですね」 責任者「ええ。ここにあるどれもこれもが、長い年月の中で朽ちてしまっていましてね。意識的に見れば石畳や柱に見えない事もないような土塊や、ちょっとの風で崩れる灰の塊ばかりでして」 責任者「お偉い学者先生が例の金属板には計り知れない価値がある『かもしれない』と言い、更にはその金属板がもっと出てくる『かもしれない』らしいので、こうやって一応発掘作業は続けてますけどね…私のような者からしてみりゃとんだ赤字……おっと失礼。口が滑りましたな」 コブラ「いえ、お気持ちは分かりますよ。考古学なんてのは、言って見ればバクチみたいなものですからね。ハズレだって引くんですよ」 責任者「おお、話が分かる方で助かりますな!はっはっは!」 そうは言いつつも、コブラはあの金属板には何かがあると確信していた。 それが何なのか、形がしっかりと把握出来ていないため弱音こそ漏らしたが、見限ってはいない。 責任者「着きました。ここですよ。ここで例の金属板が見つかったんです」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1473930004/3
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga] 2016/09/15(木) 18:31:20.60 ID:KpK00xl90 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー コブラのリストバンド さりげなく着用しているように見えるが実は多機能。 ライトが点いたり、ワイヤーが伸びて引っ掛けたり、 回転するカッターが収納されていたり、GPSや通信に使えたり。 もっとも活躍するのは爆弾などに反応する探知機であり、 様々な機能でコブラをサポートする。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1473930004/9
24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage] 2016/09/15(木) 19:43:08.60 ID:ctY4HkzmO 立て直し?取り敢えず支援 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1473930004/24
363: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga] 2018/04/01(日) 02:33:57.60 ID:J+Cpf2y90 ビアトリス「………」 ローガン「ふむ、やはり手遅れだ。この杖は全く壊れてしまった。やれやれ、神の地まで赴いて鍛冶屋探しとは」ホッホッホ ビアトリス「…申し訳ございません」 ローガン「謝るのなら、術に杖に」 ビアトリスに折れた杖を返すと、ローガンは周囲を見渡す。 そして、消えゆく地の足跡を見つけ、痕跡を辿り、横穴に行き着いた。 ローガン「幸いだな。篝火の輝きが見える。鍛冶道具もあることだ。貴公の杖にもこの灯りはありがたいだろう」 ビアトリス「鍛治道具?何故そのようなものを先生が?」 ローガン「不死教区の鍛治職人が世話をしてくれるのだよ。無論、いくらかのソウルを渡すことにはなるがね」 ビアトリス(自らを律する道具を、なんと軽々しく扱うんだ…) 罠に警戒しつつ、二人はゆっくりと階段を下っていった。 先の古城とは違い、階段に罠などは無く、ローガンとビアトリスは支障無く小部屋へと入り、コブラ達に合流した。 ビアトリス「無事だったか、コブラ。ジークマイヤーはどうしている?」 コブラ「やっこさんならおねむの時間さ。俺もそうしたいんだけど…」 ジークマイヤー「グゥ…グゥ…フゴーッ」 コブラ「この調子じゃあなぁ……ハラも減ったし…あーあ」 真鍮鎧の騎士「大所帯とは珍しい……貴公らはこの男の仲間か?」 ローガン「仲間?ふむ……まぁ、互助の類ではあるかな。しかし大所帯と言うには少々数が足りない気もする」 ビアトリス「失礼するが、貴公は何者で?」 真鍮鎧の騎士「私はこの篝火の番だ。名を聞いているというのなら、悪いがそのような物はこの任を主から仰せつかった時に棄てている」 真鍮鎧の騎士「火防女とでも呼ぶがいい」 ビアトリス(鎧姿の火防女とは……いや、見た目の詮索はよそう。篝火にありつけるだけ幸運と思うべきか…) ローガン(火防女は人間性を溜め込むゆえ、人の女にしか務まらん。それでいて神の地にあり、主から仰せつかった任があるとすれば…) ローガン(多くの信仰にある、人は神の地においては使役されるべき者という伝承は正しいようだ。とするならば、神が人に分け与えた術や、その原型もこの都にあるに違いない) ローガン(求めし神の書庫も近いか…) コブラ「火防女ねぇー…女の子から名前取っちまうなんて、相当女が怖いと見えるなぁ」 真鍮鎧の騎士「……その口ぶり、我が主に二言物申すというわけか?」 コブラ「別になにもぉ?流石神様と感服してるのさ。この世で女ほど怒らせて怖いものは無い」 コブラ「………」グゥ〜… ビアトリス「今の音……腹の音か?なんて懐かしい響きだ…」 レディ「そんなに感動すること?」 ローガン「不死になれば分かる。いつか糞尿にも郷愁を思うものだ」 ビアトリス「いえ、流石にそれは…」 ローガン「腹が減ったと言うのなら、なんとか出来るやも」 コブラ「なにっ!?」ガバッ ローガン「緑花草という植物は、疲弊した兵に力を与える。そして古き神話をまとめた伝承に、光の王は、その緑花草を人の都の王に約定の証として贈ったという一説があったはず。神代の物と言えど、所詮は草。そこらに生えているだろう」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1473930004/363
395: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga] 2018/06/21(木) 01:54:20.60 ID:WjaVphl70 不死達の助力は微かで、しかし的確だった。 戦士の剣は刃を立てず、呪術師の炎は混沌と比べ温いが、魔法使いのソウルの矢と、太陽の騎士の雷はデーモンを怯ませる。 ラレンティウス「炎の透りが悪い…」 戦士「焼けないなら眼を狙え!俺が惹きつけてるうちに火の明かりで眩ませろ!」 しかし、効かないとなってもそれなりに立ち回る術はある。力が弱くとも奮戦する彼らの姿は、少なからずクラーグを喜ばせた。 デーモンの群れ程度、クラーグだけでも何とでもなるだろう。だがクラーグが不死達に期待しているのは破壊力ではない。 自動的に死角を潰し、敵の視線を散らすしぶとさ。囮としての活躍である。 現にラレンティウスの炎はデーモンの身体を焼かないが、頭を仰け反らせ、攻撃の手を緩めさ、走り回る戦士はデーモンの斧に焼土を掘らせている。 他二人のソウルの矢と雷の槍に至っては、デーモンに手傷を負わせる程には強力である。 不死達はそう思っていないが、クラーグはこの戦いを舐めていた。 そして事実、舐めていい戦いだった。 ソラール(意外となんとかなった)ハハ… グリッグス「…けっこうあっさり終わったな」 ラレンティウス「こっちは呪術が切れちまった…もう手斧で乗り切るしかないぞ…」 戦士「はぁ、はぁ、も、もう走れねえ…いや走らねえぞ…」 クラーグ「これしきでへばるな。デーモン共の五匹や十匹、倒したところで武勇にもならんわ」 戦士「あんたの目線で話すんじゃねえよ…こっちは腐っても人間だってんだ」フゥフゥ… クラーグ「ならば人間らしく、デーモンを狩った武勇に力を奮い立たせ、立ち上がるがよかろう。先に行くぞ」カサカサ… 戦士「なっ…!」 ソラール「ハハハ、一本取られたな」パシパシ 戦士「チッ」 クラーグを先頭に、一行は爛れが垂らした熱を燻らせる地を抜けて、更に深く、灼熱の大空洞を降りていった。 足元は冷めた溶岩から、暑い石畳と滑らかな下り坂になり、岩壁は暑い石積みの壁と、煌々と輝く溶岩の海を覗ける断崖絶壁へと変わった。 壁に沿って造られた下り坂は狭く、手すりは無い。 蜘蛛の魔女は坂道を滑るが如く壁を走り、あっという間に坂の最下まで降りたが、人の身ではそうはいかず、不死達は一様に壁に手を着け、牛歩した。 坂の最下に着くと彼らはまた魔女にからかわれたが、暑さに体力を奪われつつある不死達は魔女の言葉を流し、その様子を魔女はまた笑った。 この時、嫌味な魔女にまた文句の一つでも返してやろうと戦士は思ったが、直後に襲いかかってきた山羊頭のデーモンの群れを、クラーグが大爆風を用いて焼き、残骸を辺りに撒き散らすと、その反抗心も消えた。 そしてうんざりするやら嬉しいやらの光景に出くわした。 牛頭のデーモンに匹敵する巨躯を持つワームと、その背後に揺らぐ篝火。 篝火はありがたいが、ワームは気色が悪く、篝火の温もりも灼熱の中にあっては苛立ちを強めるばかりだった。 クラーグ「面倒」ボゴーン! ワーム「グギェエエエエエエエ!!」ドロドロドロ… 蜘蛛の口から放たれた熱泥を丸被りしたワームは身悶えし、牙を剥くことなく消滅したが、安全性の確保された篝火の恩恵に預かることを不死達は皆躊躇した。 疲労は消え去り、傷も癒えるが、いかんせん暑すぎる。 しかし不死達は結局、篝火を広く囲んで座った。 グリッグス「………」 ソラール「いやしかし暑い…流石に兜を脱いだ方がいいかもしれん…」 戦士「脱ぐならさっさと脱いでくれ。見てるだけでも暑苦しいんだよ」 ソラール「………」ガポッ… 戦士「!?」 クラーグ「ほお、これはこれは…中々どうして…」 暑さに耐えかねたソラールが樽型の兜を脱ぐと、金髪を後ろにまとめた優男が現れた。 鼻は高く筋は通り、顎は角を残した流線型。目は力強く、眉は優しく、口元は大らかさを放っている。 戦士「………お前所帯持ちか?」 ソラール「そういう事とは縁がなくてな。どうしてそんなこと聞くんだ?」フゥー グリッグス「そっちの気があるんだろう。戦場に婦女子を連れ歩ける者はそう多くはないだろう。不思議なことでもないさ」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1473930004/395
469: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage] 2018/09/01(土) 01:50:06.60 ID:LXrgJ64CO 原盤を損傷超えてロストとかそりゃ泣くが、コブラにしてみりゃ知ったこっちゃない http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1473930004/469
482: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage] 2018/09/03(月) 16:06:40.60 ID:VVrURqKqo 下手したら人質にされてるよな http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1473930004/482
634: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage] 2019/10/25(金) 14:11:53.60 ID:lza1CYQxO >>633 ゲーム内だとガチの消息不明 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1473930004/634
704: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage] 2021/06/22(火) 03:57:40.60 ID:7zjjCm7DO グウィンドリン様だんだんコブラの影響を受けておられる… http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1473930004/704
771: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage] 2022/07/05(火) 16:28:59.60 ID:vfkWEp/jO うお来てた http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1473930004/771
772: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage] 2022/07/05(火) 23:51:33.60 ID:4DVYUFGdo >>769 まさか2と3主人公が… http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1473930004/772
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