【スペース・コブラ】古い王の地、ロードラン (776レス)
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310: [saga] 2017/11/29(水)20:19 ID:Rmrhqz4a0(3/3) AAS
レディ「膠着状態ね…そろそろコブラと合流したいところだけど…」

レディ「!」サッ

ガゴーーン!!!

レディ「そうもいかないみたいね」

ビアトリス「ちょっと酔ってきたよ…あんまり身体を振り回さないでくれ…」

レディ「片手で持つには脇に抱えるしか無いのよ。両手が使えたら貴女を背負えるのだけれど」

二人は攻めあぐね、逃げあぐね、徐々に詰まりつつあった。
アイアンゴーレムは戦法を切り替え、斧の振り回しではなく、素手による素早い突き下ろしを攻撃の要としている。
レディが一歩でも歩けば、巨像はそこへ向け即座に鉄塊を打ち降ろす。巨像の動きは単純だが、それゆえレディは身動きが取れなくなって来ていた。

ゴッ

そんな緊張した場を破ったのは、アイアンゴーレムの頭に当たった一個のブロックだった。
もはや脅威ではなくなった二人を放置して、巨像は振り向き、石を投げたであろう男に向かって歩を進め始める。
コブラは、石橋を失った塔を指差しながら、得意の軽口を口から出るに任せた。

コブラ「よぉ、へへへ、怒らせちまったかな?」

ズーーン!

コブラ「まぁ来てくれよ。ここからの眺めは最高だぜ」

ズーーン!

コブラ「もっとも、おたくはもう見飽きたかな?」

ブォン!!

ドガァーーン!!!

コブラに数歩近づき、巨像は斧から風を放った。
コブラのいた石畳は粉々に粉砕され、辺りに岩塊が散らばる。

コブラ「ヒューあぶねえ。それはYESってことか?」

しかし、コブラは斧が振られた瞬間にその場で跳躍し、直撃を避けていた。
いくらか破片を喰らいはしたが、それもかすり傷の範疇だった。

ブーーン!!

ガキーーン!!!

巨像は更に数歩近づき、今度は斧をコブラの脳天めがけ振り下ろす。
コブラは大きく横に跳んで回避し、飛んできた破片を背中で防ぐ。

コブラ「いやNOか?なんか喋ってくれよ。おたくのジェスチャーは派手すぎてわか…」

ガシィッ!!

十分に接近した巨像は、コブラを掴んだ。

ブン!!!

そしてコブラは凄まじい速さで振り上げられ、コブラの手首から伸びたワイヤーは鞭のようにしなった。
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