【スペース・コブラ】古い王の地、ロードラン (776レス)
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(3): [saga] 2016/09/15(木)18:00 ID:KpK00xl90(1/25) AAS
古い時代。

世界はまだ分かたれず、霧に覆われ
灰色の岩と大樹と、朽ちぬ古竜ばかりがあった。

だが、いつかはじめの火がおこり
火と共に差異がもたらされた。

熱と冷たさと、生と死と、光と闇。
省17
2: [saga] 2016/09/15(木)18:05 ID:KpK00xl90(2/25) AAS
コブラ「はぁ〜あ〜…」

コブラ「……ダメだレディ。今回ばかりはお手上げだぜ」

レディ「あら、珍しいこともあったものね。いつもの貴方なら何とかなるさって言うところよ?」

コブラ「オレもそう思ってたよ。コイツを地球の美術館から盗み出す前まではな」
省10
3: [saga] 2016/09/15(木)18:08 ID:KpK00xl90(3/25) AAS
草木一つ生えない不毛の地に、ところどころ穴が開いている。
その穴は全て深く大きいが、不毛の大地と同様に、暑い太陽に照らされても何があるわけでもない。
知識欲と発見欲に魅せられた者達がこの地を掘ったが、遂に一枚の金属片以外の発見がないまま、作業は惰性の中続けられている。

その不毛の地に、一隻の宇宙船が着陸した。
作業着に身を包んだ男は、宇宙船から降りてきた男に歩み寄り、握手を求めた。

コブラ「すみませんね。道が混んでたもので」

発掘責任者「いえいえ、よくぞ来てくれましたギリアン博士」

コブラ「ジョーで構わないですよ。こちらは私の助手のレディ。早速で悪いとは思いますが『古い時代の1節』が発掘された地点というのは?」
省10
4: [saga] 2016/09/15(木)18:16 ID:KpK00xl90(4/25) AAS
作業着姿の男がそう言って指差した場所には、黒々とした粘土状の窪みがあり、その窪みの中心には泥炭のような大きな板が敷いてあった。

責任者「この板……スキャンの結果、デカイ剣のような形をしていましたんで、我々は『剣』と呼んでいるんですが、その剣の刀身部分にはめ込まれるようにして、例の金属板があったんです。 まるで剣の一部のように」

コブラ「まさかとは思いますが、ここが鍛冶屋だったとでも?」

責任者「そうは思いませんが…なんにせよ、この有様じゃ用途の特定は不可能ですよ。触れば崩れる。太陽光並みの光であっという間に変質する。全くお手上げです」

コブラ「………いや、出来ることが全く無いってわけじゃ無いかもしれませんね」
省28
5: [saga] 2016/09/15(木)18:18 ID:KpK00xl90(5/25) AAS
ボッ…

レディ「あっ!」

コブラ (火が点いた!やはり罠かっ!)

ボボボッ…ボボ…

コブラ「………」
省18
6: [saga] 2016/09/15(木)18:24 ID:KpK00xl90(6/25) AAS
瞬間、小さな種火は大きな火の球となり、2人を飲み込む。
その炎の中で、実体を失くしたコブラに語りかけるものがあった。

「永らく待っていたぞ。稀なるソウルを持つ者よ」

コブラ「!」

「お前を待っていた」

コブラ「待っていたにしても歓迎が熱烈すぎるな!」
省19
7: [saga] 2016/09/15(木)18:26 ID:KpK00xl90(7/25) AAS
上級騎士「なっ…!?」

レディ「どうしたのコブラ?」

コブラ「早速お出ましらしい。気をつけろレディ!」

レディ「分かったわ!」

ピシュッ カッ!
省17
8: [saga] 2016/09/15(木)18:29 ID:KpK00xl90(8/25) AAS
レディ「……」ゴソ…

レディ「あったわ。確かにここの鍵のようね」

コブラ「やれやれ、鍵だけ落とそうとは思わなかったのか?」

騎士「すまない…」
省22
9: [saga] 2016/09/15(木)18:31 ID:KpK00xl90(9/25) AAS
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コブラのリストバンド

さりげなく着用しているように見えるが実は多機能。
ライトが点いたり、ワイヤーが伸びて引っ掛けたり、
回転するカッターが収納されていたり、GPSや通信に使えたり。

もっとも活躍するのは爆弾などに反応する探知機であり、
様々な機能でコブラをサポートする。
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10: [saga] 2016/09/15(木)18:34 ID:KpK00xl90(10/25) AAS
バキィ!

亡者「グエエーッ」ドターッ

コブラ「ふう…まるでB級ホラーだなこりゃ。不死というからどんなものかと思えば、これじゃゾンビだぜ」ガスッ!

騎士「 さっきからキミは何を言っているんだ?」ズバッ!

コブラ「別にい何も〜?」ボグッ!
省27
11: [saga] 2016/09/15(木)18:42 ID:KpK00xl90(11/25) AAS
ガコン…ギギギギギ…

コブラ「あたり一面雪景色で、おまけに断崖絶壁……いよいよ異世界探訪の始まりか」

コブラ「…へっ…ヘーックショイッ!にしても、 この寒さってヤツには参ったね…」ズズッ

レディ「貴方が風邪?今日は珍しい事の連続ね」

コブラ「金属板とにらめっこしてるうちにインドア派にでもなったかな?」
省27
12: [sage saga] 2016/09/15(木)18:42 ID:ygjgvGyno(1) AAS
無印ダクソとコブラとか俺得。期待
13: [saga] 2016/09/15(木)18:46 ID:KpK00xl90(12/25) AAS
ヒュォォ…

バサバサッ! ドサーッ!

コブラ「イッテテテ……ファーストクラスにしときゃ良かったかな」スリスリ

レディ「あそこに止まっている鳥が私達を運んできた鴉のようね。次の巡礼者を待ってるのかしら?」

コブラ「なんにしても、ここの飛行機じゃ割引は効きそうにないな」
省21
14: [saga] 2016/09/15(木)18:48 ID:KpK00xl90(13/25) AAS
亡者達「ウオオォ…」

コブラ「ひーふーみー……こいつは素手でやるにはキツそうだな」

レディ「余計な心配じゃなくって?貴方にはサイコガンがあるのよ?」

コブラ「それなんだが、あの雪山から何となく気だるいんだ。本当にインドア派になったのかもなあ」

レディ「サイコガンの調子が悪いのね…タートル号があれば調整も出来るのだけれど」
省14
15: [saga] 2016/09/15(木)18:50 ID:KpK00xl90(14/25) AAS
亡者達を倒し、汚水路を抜けた2人は、更に襲いくる亡者達の群れを切り抜ける。
その途中でコブラは使えそうな剣を亡者から奪い取り、盾として使えそうな木の板も手に入れていた。
しかし、調子よく事が運ぶなど、コブラは考えもしない。
そして実際に、拍子よく事は運ばなかった。

ドドドドーッ!!

コブラ「おお!?」

レディ「こ、これは…!」

前触れなく降ってきた巨大な『赤い塊』には、大きな翼と爪があり、槍のような鱗があった。
胴体から伸びる尾は長くしなやかで、剣のような鋭さを持っている。
省28
16: [saga] 2016/09/15(木)18:53 ID:KpK00xl90(15/25) AAS
ヘルカイト「ギャアアアアアアアアアアアアア!!」

コブラ「カーッ!キンキンわめくんじゃねえや!口うるさいと女にモテないよぉ!」

犬が纏わりついてくる虫を振り払うように、竜は身体を捻ったり、声を張り上げるなどをして抵抗する。
コブラは右手で耳を塞いで苦い顔をしつつ、しかし両足でしっかりと鱗にしがみついており、左手のリストバンドはワイヤーを巻き戻していた。

バサァッ! バサァッ!

翼が起こす風は民家の瓦を吹き飛ばし、朽ちたドアや窓を割る。
しかし、足場を激しく揺すられる以外に、コブラにはなんの被害も無い。
省25
17: [saga] 2016/09/15(木)19:11 ID:KpK00xl90(16/25) AAS
バサァッ! バサァッ!

コブラ「うおっとぉ!」

コブラ「少し荒っぽいが、まあイケるかあ」

コブラ「これでエイトビートのロックでも聞ければもっとマシ…」
省13
18: [saga] 2016/09/15(木)19:12 ID:KpK00xl90(17/25) AAS
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コブラのブーツ

コブラの強力な足腰に合わせて作られた特製のブーツ。

踵には強力なスクリューが仕込まれており、水中での移動に使用できる。
また、コブラは多くの場合、パイソン77マグナムをここに隠している。
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19: [saga] 2016/09/15(木)19:15 ID:KpK00xl90(18/25) AAS
太陽。

あるものは、それを神の力の象徴とも言い、あるものは、それそのものが神であるとも言う。
だが、それらの説にも、遥か昔には答えがあった。
太陽は火であるが、世界を支える火は別のところにあると。
その火に神々は惹かれ、その相克に人は惹かれるのだと。

しかしこの地に来た一人の男は、この地に来る多くの不死とは違い、火にも、その相克にも惹かれなかった。
彼の求めるもの、それは『偉大さ』だったからである。

太陽の戦士ソラール「………」
省29
20: [saga] 2016/09/15(木)19:17 ID:KpK00xl90(19/25) AAS
ブワッ! ブワッ!

レディ「高度が下がってるわ。やっぱりくっついてきたみたいね彼」

コブラ「やれやれ大したジャンプ力だね。ドラゴンの脚に飛びつくあたり、趣味の方はちょっとイケないな」

レディ「またそんな事言って。どうするの?」

コブラ「乗捨てってのも手かな?」
省18
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