ほむら「巴マミがいない世界」 (460レス)
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1: ◆c6GooQ9piw 2016/02/20(土)11:09 ID:8m/ElpKNO携(1/49) AAS
まどマギSS
叛逆の内容は含みません
シリアス系
地の文ありです
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2: ◆c6GooQ9piw [saga] 2016/02/20(土)11:11 ID:8m/ElpKNO携(2/49) AAS
それは、ひとつの可能性
ほんのひとつの歯車がずれただけで、未来は大きく変わっていく
だからこそ、私は何度でも繰り返す
ほむら「暁美ほむらです。よろしくお願いします」
──今度こそ、あなたを救ってみせる
省1
3: ◆c6GooQ9piw [saga] 2016/02/20(土)11:14 ID:8m/ElpKNO携(3/49) AAS
出だしはいつも通りだった。
何度目かもわからない自己紹介を済ませ、伝わらないとわかっていながらまどかに忠告も済ませ、ほむらは拳銃を片手にキュゥべえを追っていた。
ほむら「このっ……待ちなさい!」
QB「」スタタタ
既に何発か命中しているはずなのだが、全く気にしている様子はない。
感情を持たない相手を痛覚で怯ませることは不可能だが、かと言って拳銃で物理的に止めることも難しい。
省5
4: ◆c6GooQ9piw [saga] 2016/02/20(土)11:18 ID:8m/ElpKNO携(4/49) AAS
QB「」ヨタヨタ
まどか「誰? 誰なの?」
まどか「……!」
まどか「あなたがわたしを呼んでいたの? ひどい、怪我しちゃってる……」
まどかとキュゥべえが接触する。
全てキュゥべえの思惑通りだ。
省7
5: ◆c6GooQ9piw [saga] 2016/02/20(土)11:19 ID:8m/ElpKNO携(5/49) AAS
まどか「どうしたの? ほむらちゃん……ダメだよ、こんなことしちゃ……」
ほむら「そいつは……」
しかし、ほむらの言葉がそれ以上続くことはなかった。
突然、ほむらの視界が白く染まる。
ほむらは、消火器を構えるさやかの姿を目の端に捉えた。
省6
6: ◆c6GooQ9piw [saga] 2016/02/20(土)11:22 ID:8m/ElpKNO携(6/49) AAS
ふたりが逃げた先は、いつものように魔女の結界内だった。
これまでの傾向からすれば、ほぼ100%、巴マミが内部の魔女を倒すのでそれほど心配する必要はない。
が、やはり万が一ということもあるので、ほむらは様子を見にいった。
魔女の反応が消えた。
やはり、巴マミが魔女を倒したのだろう。
ここで巴マミに会うのは気が進まないが、まどかに一言でも言っておきたい。
省1
7: ◆c6GooQ9piw [saga] 2016/02/20(土)11:23 ID:8m/ElpKNO携(7/49) AAS
さやか「本当に、ありがとうございました!」
まどか「あ、ありがとうございました!」
杏子「いいって、怪我はなかったか?」
ほむら「あれ!?」
そこにいたのは、巴マミではなかった。
8: ◆c6GooQ9piw [saga] 2016/02/20(土)11:25 ID:8m/ElpKNO携(8/49) AAS
さやか「あ! そいつがさっき話した、キュゥべえを狙ってた奴です!」
ほむらの声が聞こえたらしい。
思わず声を上げてしまったことを悔やむ。
まどか「ちょっと、さやかちゃん……」
杏子「あいつが……?」
杏子が、怪訝な目でほむらを見つめる。
省16
9: ◆c6GooQ9piw [saga] 2016/02/20(土)11:27 ID:8m/ElpKNO携(9/49) AAS
杏子「さてと…」
杏子はほむらに向き直り、警戒心をあらわにして問いかけた。
杏子「何者だ、なんて聞く必要もねーよな。あんたも魔法少女だろ?」
ほむら「えぇそうよ。じゃあ私もこれで…」
杏子「待てよ。逃がすわけねーだろ。なんでキュゥべえを狙ってた?」
省7
10: ◆c6GooQ9piw [saga] 2016/02/20(土)11:28 ID:8m/ElpKNO携(10/49) AAS
業を煮やしたのか、杏子はため息をつき、わずかに語気を弱めて再度ほむらに問いかけた。
杏子「はぁ……あのさ、お前も魔法少女なんだろ? だったら、キュゥべえがいなくなったら困るだろうが?」
ほむら「……そうね」
杏子「あいつには、孵化寸前のグリーフシードを処理してもらう役目がある。お前がまだキュゥべえを狙うというのなら、ここで相手になるぜ」
ほむら「……」
省5
11: ◆c6GooQ9piw [saga] 2016/02/20(土)11:32 ID:8m/ElpKNO携(11/49) AAS
杏子は大して気にもせず、話を続ける。
杏子「ふぅん……ならこの件はいい。問題は次だ。お前、まさかこの町に住んでるわけじゃないよな?」
ほむら「……だったらどうなのかしら」
杏子はほむらの言葉を聞き、舌打ちをした。
杏子「マジかよ……キュゥべえの奴、テキトーなこと言いやがって。おい、この町はあたしの縄張りだからな。魔女を狩りたいんだったら、他の町に行きな」
省8
12: 2016/02/20(土)11:32 ID:1Hgpt+qEO携(1) AAS
期待
13: ◆c6GooQ9piw [saga] 2016/02/20(土)11:33 ID:8m/ElpKNO携(12/49) AAS
ほむら「私のことはいいわ。それより、聞きたいことがあるの」
杏子「なんだ?」
ほむら「あなた、巴マミという少女を知っているかしら」
杏子「……!」
杏子は顔を強張らせた。
省9
14: ◆c6GooQ9piw [saga] 2016/02/20(土)11:36 ID:8m/ElpKNO携(13/49) AAS
杏子「マミは死んだ……らしいぜ。あたしも実際に見たわけじゃないし、キュゥべえから聞かされたんだけどよ。世間的には行方不明扱いだ」
15: ◆c6GooQ9piw [saga] 2016/02/20(土)11:37 ID:8m/ElpKNO携(14/49) AAS
ほむらは絶句した。
初めてのケースだ。
今まで、こんなことは一度もなかった。
杏子「どんな魔女に殺されたのかも知らねーよ。興味もねーし」
ほむら「……そうね。あなたはそういう人間よね」
杏子「……初対面で、何を人のことわかったような口聞いてんだ?」
省6
16: ◆c6GooQ9piw [saga] 2016/02/20(土)12:15 ID:8m/ElpKNO携(15/49) AAS
***
まどか「待ってよ、さやかちゃん」
まどかは、未ださやかに手を引かれていた。
いつものじゃれあいとは違い、なかなか足を止めてくれない。
いつもの通学路に出てから、ようやくさやかが立ち止まる。
まどかは、息を整えてから彼女に話しかけた。
まどか「……どうしたの、急に」
省7
17: ◆c6GooQ9piw [saga ] 2016/02/20(土)12:17 ID:8m/ElpKNO携(16/49) AAS
さやか「……」
さやかが黙り込む。
一瞬、呆れられてしまったかと思ったが、どうやら状況の整理をしていたらしい。
さやか「あの人、魔法少女……って言ってたよね。詳しくは教えてくれなかったけど、あの転校生もそうなんじゃない?」
まどか「魔法少女、か……」
キュゥべえによれば、あのような化け物……魔女と戦う存在を、そう呼ぶらしい。
それ以上の説明もしようとしていたが、あっという間に魔女を倒した赤髪の魔法少女に、止められていた。
省10
18: ◆c6GooQ9piw [saga] 2016/02/20(土)12:20 ID:8m/ElpKNO携(17/49) AAS
***
自分の狩り場に現れた、得体の知れない魔法少女。
考えてわかるものでもないので、杏子はキュゥべえを待っていた。
QB「やぁ、杏子」
杏子「来やがったか……おい、聞きたいことがある」
省13
19: ◆c6GooQ9piw [saga] 2016/02/20(土)12:22 ID:8m/ElpKNO携(18/49) AAS
杏子「まぁ、あたしの邪魔をしないってんならそれでいいんだが……どうにも不気味だな」
QB「不気味どころか、僕は初対面で突然発砲されたんだけど」
杏子「もうしませんごめんなさいって言ってたぜ。気にすんなよ」
QB「気にしないわけにはいかないし、そんな言い方はしていなかったよね」
台詞とは裏腹に平坦な口調だ。
というか……
省4
20: ◆c6GooQ9piw [saga] 2016/02/20(土)12:24 ID:8m/ElpKNO携(19/49) AAS
今度は、キュゥべえが杏子に問いかけた。
QB「彼女、マミを知っているらしいね。心当たりはないのかい?」
杏子「……」
杏子もわかってはいたが、キュゥべえにはデリカシーというものがない。
杏子「ねーよ。あれ以来、マミとは一切関わってねえ。お前も知ってんだろうが」
省5
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