[過去ログ] 鳴護アリサ「アルテミスに矢を放て」 〜胎魔のオラトリオ〜 (917レス)
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893: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [saga] 2014/10/14(火)12:31 ID:uy4WSuww0(4/21) AAS
マタイ「例えば彼女らの霊装、『爪』は北欧神話を模している――ように、見える。実際にどうかは知らないがね」
マタイ「従って霊装もまた『北欧神話からのテレズマ』を主にして動いている。どうだね?」
ランシス「そう……」
マタイ「ここでベーオウルオの話だ。なら『彼の武器を模するなら、一体どのような世界からテレズマが来る』のだろうな?」
上条「どんな、って……そりゃ、やっぱりベオウルフの世界じゃねぇの?」
マタイ「ベーオウルフは10世紀前後に存在した”かも”知れない英雄の話だ。『あちら側ではなくこちら側』の」
マタイ「だというのに『どうしてあちら側に世界があり、そしてまた望めばテレズマを得られる』のだろうか?」
上条「……それって!」
レッサー「例えばですねぇ。日本でも英雄さん居たじゃないですか、源義経やら八幡太郎義家とか」
レッサー「反対に祟り神として奉られた崇徳院上皇、平将門公やアテルイ」
レッサー「彼らの力を求める術式、彼らの力を持つ霊装。これらは一体どこから力を得ているのか、興味深い所ですよねぇ」
ベイロープ「補足すれば『ホープダイヤ』や『Sacred Death(ジョン=ポールの首刈り鎌)』みたいに呪われた品は多いわ」
ベイロープ「でもそれは一体どこの誰が作ったの?そして何を元に動いてるのか?」
マタイ「他に……オルレアンの乙女、ジャンヌ=ダルクは知っているだろう」
マタイ「彼女の名の元に発動する霊装や術式は多いが、彼女は神話の世界の住人ではなかった」
マタイ「……尤もテレズマを使える聖人ではあったらしいがね」
レッサー「『敵よりも味方を殺すのが得意』なフランス野郎にぴったりですがね」
レッサー「そもそも、って言うのであれば『カーテナ』なんかまさにそうじゃないですか」
レッサー「あの人妻好きのマザコン野郎――もとい、トリスタンの剣だったとはいえ、何であそこまで威力があるんでしょうか」
上条「お前その人になんか恨みでもあんの?」
レッサー「やっつけで作ったセカンドがあの威力ですし、一体どこからどんなテレズマが流れるって言うんでしょうかね?」
マタイ「カーテナは戦術級の核並の威力を見せた……まぁ、元々、トリスタンはそれ自身の伝承を持っていたのだから、矛盾はしないが」
上条「イギリスの王様だけが使える特別な力とかじゃないのか?」
レッサー「いやいやそれ”も”あるでしょうが、それ”だけ”じゃないですね」
レッサー「もしカーテナの力が『ブリテンの王権を基に』って前提があるんだったら、オリジナルとセカンドの違いはなんです?」
レッサー「どちらも『当時の王から正式に認められた』という背景があるにも関わらず、あぁまで威力に差が出るのは何故?」
レッサー「……むしろオリジナル自体は、ピューリタン革命で一度王権ごと否定されています。チャールズ一世の処刑と共に」
レッサー「ある意味国体としての体を失った以上、ブリテン国民がカーテナを見限ったように、カーテナもまたブリテンを見限った――筈、なんですけど」
レッサー「……どーにもあのお人好しのファッキン野郎の事ですから、情が移ったんでしょうねぇ」
マタイ「トリスタンとカーテナの例が出たので言っておくが、中世のアーサー王伝説とは本来とても曖昧なものだ」
マタイ「実在したのもあやふやで、尚且つ話のパターンが幾通りもあり、また時代を重ねる毎に新しい騎士譚が加わっている」
マタイ「彼の円卓に座す騎士達――代表的な所でガウェイン、ランスロット、トリスタン、ベイリン辺りは、全く別の物語がアーサー王物語へ組み込まれた」
フロリス「……Oh, ....」
ランシス「……どんまい。よくある……てか、一応、うん?」
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