[過去ログ] P「俺が…タイムスリップ?」 (1002レス)
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12: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/05(日)14:46 ID:o//xeQ6Ao(8/23) AAS
「貴方様!」

勢いよくドアを開けて飛び込んできたのは、

P「えっと…貴音…か?」

貴音は、いつものイメージに似合わず髪をボサボサにして、
息を切らして病室に飛び込んできた。

貴音「…よかった…ちゃんと、入れたのですね。」
省8
13: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/05(日)14:46 ID:o//xeQ6Ao(9/23) AAS
自信なさげなプロデューサーの発言に、皆が顔を見合わせた。

P「…えっと、状況が飲み込めないんだけど…」

貴音「次に…水瀬伊織。今、西暦何年の何月ですか?」

「…2024年の5月1日よ。」

久しぶりに話したあいつに聞かれる言葉は上ずっていて、心の中で笑ってしまった。
省5
14: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2013/05/05(日)14:47 ID:o//xeQ6Ao(10/23) AAS
P「…俺が…タイムスリップ…?」

初めに口を開いたのは、タイムスリップしているらしい本人。

春香「タイムスリップって…そんなの…」

春香は少し泣きそうな目で貴音を見つめる。
省8
15: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2013/05/05(日)14:48 ID:o//xeQ6Ao(11/23) AAS
貴音「そこにはプロデューサーの筆跡で、「本日、タイムスリップして自分に入れ替わる者がいるから、ちゃんと入れ替われたか、確認してくれ」
といった旨の事が書かれています。」

P「…俺が…?」

貴音「ええ。しかし、発送日時は先週。つまりこの手紙を出したのは、昨日までそのベッドで寝ていた貴方様。」

「…じゃあここにいるこいつは、私達のプロデューサーじゃない…ってこと?」

貴音「…そうであって、そうではないです。」
省12
16: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga] 2013/05/05(日)14:49 ID:o//xeQ6Ao(12/23) AAS
貴音は簡単にそう述べた。
難しく考えている自分が非常に馬鹿馬鹿しくなって、頭を冷してこようと病室のドアを開ける。

P「…伊織…?」

「…ごめん。ちょっと…散歩してくるわ」

春香「伊織!」

春香が私についてこようとする。
私は、頭の整理をしたいのだ。それが何故わからないんだ。
頭のなかの苛立ちが大きくなり、病室のドアを力いっぱい閉める。
省6
17: 1◆zQeaVqJpYU 2013/05/05(日)14:50 ID:o//xeQ6Ao(13/23) AAS
とりあえず今はここまで
次は今日の夜か、明日になると思います
18: 死神 東 [saga] 2013/05/05(日)15:00 ID:x+GEdYAD0(1) AAS
マドルチェ ではありません ストーリー次第です。
19: 1◆zQeaVqJpYU 2013/05/05(日)21:45 ID:o//xeQ6Ao(14/23) AAS
少しだけですが投下します
20: 1◆zQeaVqJpYU [saga] 2013/05/05(日)21:45 ID:o//xeQ6Ao(15/23) AAS
「…はぁ。」

頭を冷やすついでに考えをまとめようと出てきたのはいいが、今日はやたら肌寒くて考え事どころではない。
仕方なく、近くにあった喫茶店へ入る。オレンジジュースだけを注文し、物思いに耽る

あいつは10年前からやってきたプロデューサーで、昨日までベッドで寝ていたプロデューサーは、今はいなくて…

「…わっかんないわよ…」

少し、気分を変えようと持ってこられたオレンジジュースを飲みながら、外の景色を眺める。
しばらく窓から外を眺めていると、喫茶店のドアが開いたらしい、鈴の音が聞こえた。
省6
21: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/05(日)21:46 ID:o//xeQ6Ao(16/23) AAS
「伊織ちゃん!」

しかし、その女性は私に声を掛けてきた。
そしてその女性の顔を改めてよく見る。
改めて見ると大分美人に育っていたが、昔の特徴的なおっとりしたような、弱そうな目はそのままだった。

「…雪歩…?」
22: 1◆zQeaVqJpYU [saga] 2013/05/05(日)21:47 ID:o//xeQ6Ao(17/23) AAS
雪歩は私が座っていた向かいの席に座り、コーヒーを頼む。

雪歩に座るよう促され、渋々雪歩の向かいに座る。

「…雪歩、どうしたのよあんた」

雪歩「あはは…私、見た目がひ弱だから、男の人に絡まれることが多くって…」

雪歩は恥ずかしそうに笑いながら、タバコの煙を吐き出す。
省5
23: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/05(日)21:48 ID:o//xeQ6Ao(18/23) AAS
…見かけだけ、ね。
うちにも一匹そんなのいたっけ…
またこういうのが増えるのね

「…まぁいいんだけどさ…」

そういう事務所も、ありかもしれない。なんて、つまらないことを考えながらオレンジジュースを飲む。

「…っていうか、私口紅付けた女って嫌いなんだけど」

コーヒーカップについた口紅を見て、一言
雪歩はわかり易く苦笑して、コーヒーカップの口紅を撫でながら答える
省2
24
(1): VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/05(日)21:48 ID:o//xeQ6Ao(19/23) AAS
そう言うと雪歩は少し考えていたが、
突然ハッとした顔になって、

雪歩「泣くために落として来たでしょ」

「…ぶっ[ピーーー]わよあんた」

思っても黙ってればいいのに…

「随分と態度でかくなったわね」
省12
25: 1◆zQeaVqJpYU [saga] 2013/05/05(日)21:49 ID:o//xeQ6Ao(20/23) AAS
雪歩「まあ…それなりに。四条さんが打ったメールだったみたいだし、誤字脱字ばっかりだったから分かりづらかったけどね」

あの貴音が一生懸命ケータイを見つめてメールを打っている様を想像して、少し笑みが零れそうになる。

「…そう。」

なんとなく、空気で笑うことはできなかったけど。

雪歩「…」
省9
26: 1◆zQeaVqJpYU [saga] 2013/05/05(日)21:50 ID:o//xeQ6Ao(21/23) AAS
つい手に力が入ってしまい、机を叩く。
衝撃でオレンジジュースが零れてしまい、雪歩は苦笑いしながら、店員に雑巾を頼んだ。

雪歩「…伊織ちゃんが何をしたのか、何が起きたのか、私は詳しくは知らない。」

雪歩は雑巾で机のオレンジジュースを拭きながら答える。

雪歩「…それでも、伊織ちゃんは難しく考え過ぎ。」

雪歩「皆が大好きなプロデューサーが帰ってきた。今はそれだけじゃ、ダメかな?」
省4
27: 1◆zQeaVqJpYU [saga] 2013/05/05(日)21:51 ID:o//xeQ6Ao(22/23) AAS
>>24 6行目
「…ぶっ[ピーーー]わよあんた」 ?
「…ぶっ殺すわよあんた」   ○
28: 1◆zQeaVqJpYU 2013/05/05(日)21:52 ID:o//xeQ6Ao(23/23) AAS
とりあえず今日はここまで
次の投下は明日か、次の土曜日になります
29: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/05(日)22:05 ID:ZgUgmlIDo(1) AAS
乙です
30: 1◆zQeaVqJpYU 2013/05/11(土)23:44 ID:lVuxwo2Po(1/5) AAS
遅くなりました。投下します
31: 1◆zQeaVqJpYU 2013/05/11(土)23:44 ID:lVuxwo2Po(2/5) AAS
6年近く会っていない友人というのはなんとも話しづらいもので、
その後は、しばらく二人で飲み物を飲むだけの時間が続いた。

あまりに長い沈黙に耐えられなくなって、そろそろ話を振ろうかと考えた頃、外を見ながらコーヒーを啜っていた雪歩が、ゆっくり口を開いた

雪歩「…この喫茶店はさ、昔、プロデューサーさんに連れてきてもらった喫茶店なんだ。」

「…」

コーヒーを飲む雪歩はとても様になっていて、オレンジジュースを飲んでる自分がすごく、子供に思えた。
省8
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