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「都市伝説と戦う為に都市伝説と契約した能力者達……」 Part9 (1002レス)
「都市伝説と戦う為に都市伝説と契約した能力者達……」 Part9 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1361373676/
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4: 都市伝説と戦わないシリーズ第四話「倶爾食品工場」 [saga] 2013/02/21(木) 09:01:11.79 ID:adDok9QT0 「良い子のみんな! こんにちわ! 倶爾食品工場に見学に来てくれてどうもありがとう 今日はこの工場のマスコットであるこの僕、缶詰人間のダレット君が君たちにどうやってこの工場で冷凍食品を作っているかを教えるよ この頭の代わりにくっついている缶詰、オシャレでしょう? この中に実は脳が入ってるんだ……なーんて冗談冗談! 面白かった? それじゃあ皆僕の後に付いてきてね。まずは解体処理室だ あのガラスの向こうの部屋で業者さんから運ばれてきた失敗作を分解して骨なんかを取り除くんだ 失敗作自体は国の予算がついているから一杯供給されるけど、処分の為の費用がかさむからこうやってリサイクルしてるんだよ これで処分費用の七割が削減されるし資源の無駄遣いも避けられるからとってもエコなんだ ここで分けられた骨と肉と内臓はそれぞれ別の加工室へと行くよ それじゃあ先に進んでみよう このガラスの向こうは先程バラバラになったお肉を処理する部屋さ ここでは失敗作の肉片を鶏肉と混ぜて専用のマシーンで細かく切り刻んでいくんだよ ここで使われている刃物は特注品でとっても切れ味が良いから簡単にお肉を細かくできるんだ 原型を留めないくらいぐちゃぐちゃにしたら今度はこの長ーい管を通って型の中に流し込まれるよ 実は途中で風味を増すために牛さんの油を混ぜているんだ 安くても美味しいものを皆に食べてもらうために工場の人達は一生懸命工夫しているんだ あっ、ここから勝手に出て行っちゃダメだよ。工場のお兄さんに捕まったら怒られちゃうからね ……ってああ、注意したのに。お兄さん達は怖いんだよー? っと、さあさあ次に進もうか。今度は骨を処理する部屋だよ ここは熱いからガラスも特別製の熱を通しにくい素材になっているよ さっきのお部屋から運ばれてきた骨はお鍋の中に入れてダシをとるよ 皆も食べたことの有る倶爾食品のインスタントタンメンのスープはここで作っているんだ 処理に困る食材も知恵と工夫で皆を幸せにする美味しい食べ物に早変わりさ 皆のおうちにもある圧力鍋を使って骨の内側から美味しいエキスをとっているんだ できたスープは急冷と加熱を繰り返して乾燥させて粉末スープにしてるんだ こうすれば保存も効くし風味も逃げないから今ではいろんな工場でこの方法を利用しているよ あっ、急に気持ち悪くなっちゃったお友達は医務室が有るからそちらへどうぞ 最後は内蔵を加工する部屋だね 実験体はここに入る前に食事を抜かれているから内蔵は基本的に綺麗なんだけどそれでもにん……おっと、生き物の内蔵だからね ちゃあんと洗浄しておかないと駄目なんだ 内蔵は細かくすり潰してペースト状にして塗料なんかに使うよ 多くの人が魔法陣の作成に使うんだ 君たちの足元にも似たようなものがあるだろう? ああもう皆驚かないでよ、そんなに急いで走ろうとしたら捕まっちゃうよ? 泣くことはないよ、君たちは特別に選ばれたんだからね 失敗作をここで降ろしたトラックは帰りに君たちみたいな資料を詰めてまた研究所に戻るんだ そうすると燃料に無駄がないだろう? 研究も経済的な活動なんだよねえ それじゃあ今日は一杯勉強してもらったと思うけどこんなこと知られちゃうと僕達の会社のイメージダウンにもなっちゃうし 君たちだってもうどうせここの品物は食べてくれないだろうから精々ここの役に立ってね? それじゃあ、ばいば〜い!」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1361373676/4
5: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage] 2013/02/21(木) 18:10:19.94 ID:lHyTphdm0 新スレ乙ですー! もうじき二桁ですね >>4 怖ええええええ!?ブラックってレベルじゃないぞこの食品工場wwww http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1361373676/5
18: シャ ◆7aVqGFchwM [sage saga] 2013/02/22(金) 01:02:27.00 ID:Z9NJhC1J0 よし読んだ、改めて乙ですの >>4 前編台詞とはまた斬新な…… 工場と聞いて「レンダリングプラント」を思い出したが、それに近しいものかしら 何にせよこの不気味な感じが良いねぇ…… >>7-13 『ツァンディレ』って遊戯王TFのツンデレキャラじゃねぇかwwww 今日もジャックちゃんが可愛いです、先生 てか膨らみかけのオパーイにすりすりとかこいつもげろ言う前にぶん殴りたい( http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1361373676/18
614: 4 [sage] 2013/05/23(木) 02:16:47.95 ID:g5X+ERTe0 『許せないっ…! これは許されないっ…!!』 喋っていたのは白い女だった 『年頃の男の子だから…エッチなものは仕方ない…そう思ってた…』 『絵とか…漫画とか…アニメとかだから…まだ…我慢もできた…』 『でもっ…でもっ…まさか、あ、ア、アダルトビデオだなんて…』 『許せないっ…!』 思わず喉がなった 耳鳴りが聞こえる 状況がよく分からん が、危ないかほりがする 『ところが…そんな私にもチャンスが…!』 『そう…わたしは実体化してしまったのです…!』 『つまり…わたしにも…ついに…ついに…ご奉仕ができるという…』 『これはっ…燃える展開なのですっ…』 白い女が隙間から、ゆっくりと体を現わし始めた 本当に白い服を着た、いや、貞子のような服と言った方が正確か その顔も白いが、これはまるでサイコなパフォーマンスで茶の間を戦慄させたお笑い芸人を下方修正したような出来映えだ 女は俺を見てはいない 山田の方を見ているのだ 俺は振り返った 山田もまた女を凝視している 驚愕の表情のまま口を半開きにして固まっていた http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1361373676/614
615: 4 [sage] 2013/05/23(木) 02:17:19.56 ID:g5X+ERTe0 『フフフ…さあ…悪い子…こっちへいらっしゃい…』 再び女の方を見やる 目を大きく剥いて山田を睨んでいた 舌を突き出し非常に気持ち悪くうごめかしている 『わたしが ご・ほ・う・し してやるわっ!!』 「うわああああああああああっっ」 山田が大声で絶叫しだした そしてドアへと突進していった 一瞬のことで頭が真っ白になる つまり、部屋にいるのは俺と、この女 『たとえあなたが逃げても 追いかけて けなげに奉仕を迫るわ・た・し…』 「うわあああああああああああああああっっ」 まさか自分の喉からあんな大声が出るとは思わなかった 気づけば裸足で部屋を飛び出していた ドアを掴んで乱暴に戸を閉めた 「何だったんだ今の」 山田が口を開いた 俺が知りたい 「山田お前、今携帯持ってるか」 「…部屋だ」 息を吐く 「おばちゃんに言って、警察呼んでくれ、部屋に不審者が出たって」 山田は頷いて階段めがけて駆け出した 俺は閉じたドアに全体重をかける あの女が部屋から逃げ出さないように あんなのとかち合ったらSAN値が下がるだけだ http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1361373676/615
616: 4 [sage] 2013/05/23(木) 02:17:50.68 ID:g5X+ERTe0 アパートの管理人兼定食屋のおばちゃんは動くのが速い 山田を引き連れてすぐにやって来た 「不審者が部屋に出たって? 戸締りをしっかりやってなかったんじゃないのかい?」 「いえそれはないっす、防犯対策はバッチシっす」 店のロゴが入った黒のTシャツが妙に様になってる いつものおばちゃんの雰囲気だ しかしだ その手に握られた得物はなんだ? 「ん? これかい? 先代が遺した軍刀だよ!」 おばちゃん、まさかそれであの女を斬[ピーーー]るつもりじゃないよな? 流石に過剰防衛どころじゃ済まんぞ 「いいかい? アタシの合図でドアを少し開けるんだよ!」 そう言っておばちゃんは缶詰のようなものを取り出した 導火線が生えてる、と思ったら、チャッカマンで火をつけやがった 何をするつもりだ 「よし、開けな!」 ドアの隙間から缶詰を投げ入れた 直後、すぐ横で凶悪な金属音が上がった 目を向けるとおばちゃんは既に抜刀している 出し抜けに、室内から爆音が響いた ドアに手ごたえがあった さっき投げ込んだのは爆発物か!? 「逃がさないよ! 覚悟しな!!」 おばちゃんは俺を制し、ドアを開け放って中に突入した http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1361373676/616
617: 4 [sage] 2013/05/23(木) 02:20:56.27 ID:g5X+ERTe0 一拍遅れて俺たちも後に続く が、しかし 「逃げられたようだね…」 おばちゃんは俺たちに背を向けて吐き捨てるように言った おばちゃんの視線の先には、開け放たれたベランダの窓ガラス まさか飛び降りて逃げたってか 「さっきまでは閉めてたっす…まさか、飛び降りてまで逃げた、とか?」 「ありえない話じゃないね、普通は二階から飛び降りたって平気なもんさ」 平気なものだろうか 『ひょーひょっひょっひょっ』 夜の闇に染まったベランダの向こう側、遠くから哄笑が響く 『わたしは諦めないっ! また戻って来るからなあっ! ひょーひょっひょっひょっ』 「人ん家に踏み込んだからにはタダで済むと思うんじゃないよ! 小娘だろうが落とし前つけてもらうからね!!」 おばちゃんの怒声が大気を叩いた 『ひっひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっお助けぇぇぇぇぇぇぇっっ』 あの女の声がさらに遠くなる 「ま、そろそろ警察が来るから、後は任せるかい…ルーモアのお兄さんにも連絡しといた方がいいかねえ」 おばちゃんはそう言いながら振り向いた 山田の方をまじまじと見ている 「何だい、アンタ女癖が悪い方だったかい。その年で火遊びしてると、今に大火傷するよ」 「あ、いえ、俺はその…生身の女には興味ないんで、バーチャルで十分っす、はい」 「それも大問題なんだがねえ」 おばちゃんは呆れたようにテレビに目をやっていた 音声は切られたまま、AVは再生され続けていた まさに今、ぶっかけシーンが終わった所だった 喫茶ルーモア・隻腕のカシマの人に土下座orz 西区的なそういうorz http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1361373676/617
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