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「都市伝説と戦う為に都市伝説と契約した能力者達……」 Part9 (1002レス)
「都市伝説と戦う為に都市伝説と契約した能力者達……」 Part9 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1361373676/
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210: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage] 2013/03/16(土) 00:24:05.04 ID:O/RLSwaB0 >>207 やだなあどこぞの魔王軍の幹部じゃあないんですからぁ http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1361373676/210
213: はがけない 第十話「僕には小説を書く時間がない」 [saga] 2013/03/16(土) 22:04:07.48 ID:O/RLSwaB0 前回までのあらすじ ・猿の手により蘇ったジルりん、壮絶な戦闘開始 ・吸血鬼を再生できなくなるように傷口にナイフぶち込み続けて大勝利 ・ジルりんのあまりの美声にカラオケ名人としての自信を失う悲喜 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1361373676/213
214: はがけない 第十話「僕には小説を書く時間がない」 [saga] 2013/03/16(土) 22:04:46.79 ID:O/RLSwaB0 の三本です それでは今回の話 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1361373676/214
215: はがけない 第十話「僕には小説を書く時間がない」 [saga] 2013/03/16(土) 22:13:11.11 ID:O/RLSwaB0 僕は小説が書けない。 面白い小説が書けない。 何時も自己満足の鬱展開とかやって一味違う話書いちゃう俺KOOOOOOOOOOOL!とかやってなんか残念なことになる。 ちなみに今回のKOOLはわざとKOOLにしただけなので気にしないように。 まあそんな感じで只でさえ小説が書けなかった僕なのだがジルりんと出会った一昨日から更に書けなくなってる。 純粋に忙しいのだ。 これでは彼女をネタに何か書くというのは無理なのではないだろうか? まあマスをかくことなら……ああ、安易な下ねたは駄目ですかそうですか。 ところで最近行きつけのコーヒー屋さんが扉のところにセール中の豆の銘柄を書くようになったんだけどさ。 そこのセールって文字がsaleじゃなくてseleになってるんだよね。 これ言うべきか言わざるべきかすごい迷っちゃって丁度ジルりんと遭う直前もそのことをずっと考えてたんですよ。 これ下手に言うと厭味な感じがするし、かといって知っていて言わないのもまた意地が悪いじゃあないですか。 こうやって細々考えて何もしないってのが結局一番駄目なんじゃあないかなって自己嫌悪とかしてみたり。 面倒くさい系男子っていうんですか? まあこれだもの女性人気もありませんよねえ。 男性人気も無いんじゃないですかねえ。 しかしいつだって考え悩み矛盾し惑うことが、生きることなんじゃないかとも思ってしまったり。 どうでもいいけどこんなふうに「●●ってのが生きることだよね」って言うと格好いいよね。 それにしてもこんなことを考えながら現実の僕がやっていることと言えば…… 「ツインテールぐりぐりー、ライドザウインドー」 「やめろよけっこう痛いんだぞそれ」 「あっ、ごめん……」 「わかればいいぞ」 これである。 見た目年下の少女相手に小学生男子みたいなちょっかいをかけているのだ。 あの忌まわしい事件の翌日、ジルりんと僕はわりと呑気な昼の時間を過ごしていた。 ジルりんのツインテをハンドル代わりにしてバイクに乗るごっこをしているくらい呑気なお昼だ。 決して小説が書けないから現実逃避をしていたのではない。 「だが昨日から始めようとおもっただけの習慣だったりする」 「迷惑極まりないぞ」 「そっか……」 「それでこれからどうするんだ?」 「どうするんだって?」 「これから何かをする予定は有るの?」 「予定ね、特に無いんだよな 分からないことばかりで動きようが無いんだよ 僕の腕、組織、僕は何も知らない」 ピンポン。 チャイムの音が鳴り響く。 「ジルりん行ける?」 「味噌汁作るからちょっと行ってきてよ」 「はーい」 僕はドアを開ける。 「こんにちわー」 ドアの隙間からこちらを伺う美女の姿。 不思議なことに僕はこの美女に見覚えがある。 人の心を腐らすようなこの美貌の持ち主を僕は知っている。 「さようならー」 僕はそっとドアを閉じた。 鍵を閉める。 もう一つ鍵を閉める。 よし。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1361373676/215
216: はがけない 第十話「僕には小説を書く時間がない」 [saga] 2013/03/16(土) 22:13:51.93 ID:O/RLSwaB0 「っそぉい!」 バキっと音がして扉が壊れた。 「お久しぶりです、私ナージャ、ナージャ・グラトニカって言います ちょっと感情の起伏が激しかったり行動が乱暴かもしれないけれども何処にでも居る普通の乙女二十三才です!」 昨日とは打って変わって楽しそうな笑顔を向けていらっしゃる。 これは困ったぞ、気持ち悪いぞ。 「ヘルプミー!」 僕は助けを呼んだ! 「どうした悲喜……ってそいつは!」 「お久しぶりです、元気にしてた?」 こいつ自らが手をかけた相手に元気にしてた?とか言い出したよ。 っていうかマーシャって名前だったのか覚えておこう。 「貴様何を企んでるかは知らんが殺す!」 ジルりんが懐から大量のナイフを取り出してマーシャに向けて投げつける。 背後にワイヤーが繋がれたナイフ達はまるで生きているかのような軌道をとって……包丁混じってる!? 「待って」 ナイフの一つをデコピンするマーシャ。 それが近くのナイフにぶつかり、別のナイフにぶつかり、まるでビリヤードのようにして…… 「今回はお話しにきたの」 「俺の部屋ァ!?」 玄関の内装をすべてぶち破ってくれた。 「悪いけど、前回と違って油断していない以上、こっちもそう簡単には負けないわよ?」 「なん……だと? やばいぞ悲喜、こいつ強い!」 マーシャちゃん余裕のスマイル。 ジルりんも少し嬉しそうな獰猛なスマイルです。 だがどうでもいい。 「良いからこの壁弁償しろよ!」 「ハッ!」 ジルりんが何かに気づいたらしい。 「そーだそーだ! 都市伝説ならお金なんて持ってないだろ! 弁償できなきゃお前の負けだぞ!」 ジル、何故そこで勝ち負けを判断する。 「するわ」 「金有るの?」 「負けた……」 落ち込むジルりん、訳がわからないよ。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1361373676/216
217: はがけない 第十話「僕には小説を書く時間がない」 [saga] 2013/03/16(土) 22:16:19.97 ID:O/RLSwaB0 「お金は財団からもらってるの、まあお父さんからも……あっお父さんはホテルの経営者なんだけどね、お小遣いもらってるわ」 まあこいつの家族事情は放っとくとして……。 「財団? なんだそれ……」 「良いわ、説明してあげる 財団Bは古代バビロニアに存在した魔術師達の後継を自任する都市伝説契約者達のサークル 建前では都市伝説の力を世界の平和や自由の為に使うことを目的としてるが最終的な目標は“英雄”と呼ばれる絶対的な力を持つ契約者を生み出し、その力を背景に管理社会を産み出そうとしてる悪の秘密結社なの 世界中に会員が存在しており、個々に「世界をよりよくする活動」をしているわ 治安維持などの役目を担うこともあるが財団によって“英雄分子”と判断された場合、たとえ犯罪者でもあえて泳がせることもあるの 財団のメンバー同士は基本的に全員対等であるが在籍歴の長短や実力の違いから他のメンバーを配下のように使うものもいるけど私は基本フリーね またそういったものは私兵を抱えてる場合も多いわ 財団の理事長は無数の都市伝説と契約する多重人格者で、他のメンバーに対して例外的に絶対命令権を持つ まあこの絶対命令権はあんまり出るもんじゃないし気に入らなきゃ抜けてもいいんだから気にしなくて良いわ 英雄分子は理事長が多くの人格間の会議を経て決定するの ちなみに理事長はクローン体を無数に持ってるから殺しても無駄 身体的特徴もいじれるけど普段は四十代の男性の姿よ」 「あー……なるほどね。面倒な説明ありがとう」 「ぐーすかー」 いつの間にやらジルりん眠ってらっしゃる。 「おい」 ちょっと小突くと直ぐに目を開ける。 「話聞いてた?」 「も、勿論だ! 財団Bがお金を集めないとどんな英雄も戦えないんだろ!」 何か違う。 「ああああああああ! お味噌汁に火かけっぱなし!」 キッチンの方からちらりと見える黄色い炎。 ナトリウムの炎色反応ですねわかります。 ジルりんは慌てて味噌汁の火を止めに行った。 「あらあら、タイミングが悪かったみたいね 急いで来たつもりだったけど再生に時間かけすぎたかしら」 「どうしてここが解ったんですか」 一応年上なので敬語。 「え、親切な男性の方が……」 彼女は廊下の方を見る。 「あら」 「兄ちゃん飯食わせてー……ってさっきのお姉さん!」 大柄の男がのそのそと向こうからやってくる。 「あの方です」 あれは我が弟の六条路樹である。 「……いい、お前ら二人共家入れ」 僕の平穏は遠い。 【僕は小説が書けない 第十話「僕には小説を書く時間が無い」 おしまい】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1361373676/217
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