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「都市伝説と戦う為に都市伝説と契約した能力者達……」 Part9 (1002レス)
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コドクノオリ「壺中天」
2013/10/27(日)01:28
ID:69WSsOAlo(4/7)
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987: コドクノオリ「壺中天」 [sage] 2013/10/27(日) 01:28:52.02 ID:69WSsOAlo それに続くような形で、倒した亡者たちが順番に分解されて、同じように空に飛んでいく。 分解された亡者たちが飛んでいく方向は一定だ。 そこでは建物越しでよく見えないが、どうも赤錆色の空気の色が濃霧のようにより濃くなっているようだ。 赤錆色の瘴気が濃くなっているということは、それだけ毒気が強く集中しているということでもある。 この町の中、特に行く当てがない久信としては、これは初めて見つけることができた指標だ。 ……分解された亡者が回収されるように飛んで行ったということは、あの瘴気が集まっている場所は、亡者の巣ないし、この亡者を操るモノが居るはず……。 そしてそれはイコール蠱毒の本体そのものである可能性が高い。 それを確認しに行くのは当然危険を伴う行為ではあるが、このままここで止まっていてもやがては蠱毒に飲まれるか、亡者に押し切られるだけだ。 行けば、少なくとも分解された亡者がその後どのように処理されているのかを確認することができる。 ……なら、行った方が得だな。 久信は、次々と迫る亡者を避けるようにビルに侵入し、建物を利用しながら町中での移動を開始した。 奇怪な状態になった人間や都市伝説を幾人か絞め殺し、瘴気の霧が特に集中している場所を目指して移動する。 進むごとに瘴気は濃くなり、途中からはどこが瘴気が集中している部分なのかがよく分からなくなったが、 亡者を倒し、それが分解されてどこかに飛んでいくのを見失うまで追う、という流れを何度か繰り返す。 そうやって無理やり進んで行くと、やがて亡者が多く湧いてくる方向が掴めるようになった。 それは、分解された亡者たちが飛んでいく方向と同じだった。 ……縊った亡者がよみがえって来てるのか……? もしそうだとしたら、下手をしたらこの空間の中では亡者は無尽蔵に湧き出てくるということになる。 そうなれば亡者と戦い続けるだけでは勝ち目は無い。 大元を叩かない限りは久信に勝ちはないということだ。 ……気付くのが下手に体力を削った後じゃなくてよかった。 亡者がやってくる方向は掴めている。そこまで行けば何らかの情報が手に入るだろう。 久信は一抹の焦りを感じながら、この町で一番瘴気が濃く立ち込めている場所に辿り着いた。 そこは、地方都市の駅前にあるロータリーだった。 バスやタクシーのような乗り物は一切ない。ただ亡者の群れがのそのそと蠢いている空き地となっている空間。その中央に、久信は亡者以外の影を見た。 目を凝らしてみると、久信の足元に侍る蛇たちにまとわりつかれて縊り殺された亡者は分解された後、 赤い砂礫のような瘴気の断片になってロータリーの中央に据え置かれた壺の中に吸い込まれている。 それと交換するように、壺の中からは瘴気が塊となって溢れ出して滞空し、 数秒空中でこねまわされるように蠢いた後に、亡者としての歪な人型を手に入れてのそりのそりと歩きはじめた。 遠目なため若干見づらいが、壺はおそらく成人男性の膝くらいまでの高さがある。 口が広くなっており、梅干しでも入っていそうな壺だ。それこそが蠱毒の本体だろう。 そう判断する材料は亡者の動きだけではない。その場には亡者以外の影がもう1つあったのだ。 それは壺を包むようにしている女性だった。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1361373676/987
それに続くような形で倒した亡者たちが順番に分解されて同じように空に飛んでいく 分解された亡者たちが飛んでいく方向は一定だ そこでは建物越しでよく見えないがどうも赤錆色の空気の色が濃霧のようにより濃くなっているようだ 赤錆色の気が濃くなっているということはそれだけ毒気が強く集中しているということでもある この町の中特に行く当てがない久信としてはこれは初めて見つけることができた指標だ 分解された亡者が回収されるように飛んで行ったということはあの気が集まっている場所は亡者の巣ないしこの亡者を操るモノが居るはず そしてそれはイコール毒の本体そのものである可能性が高い それを確認しに行くのは当然危険を伴う行為ではあるがこのままここで止まっていてもやがては毒に飲まれるか亡者に押し切られるだけだ 行けば少なくとも分解された亡者がその後どのように処理されているのかを確認することができる なら行った方が得だな 久信は次と迫る亡者を避けるようにビルに侵入し建物を利用しながら町中での移動を開始した 奇怪な状態になった人間や都市伝説を幾人か絞め殺し気の霧が特に集中している場所を目指して移動する 進むごとに気は濃くなり途中からはどこが気が集中している部分なのかがよく分からなくなったが 亡者を倒しそれが分解されてどこかに飛んでいくのを見失うまで追うという流れを何度か繰り返す そうやって無理やり進んで行くとやがて亡者が多く湧いてくる方向が掴めるようになった それは分解された亡者たちが飛んでいく方向と同じだった った亡者がよみがえって来てるのか? もしそうだとしたら下手をしたらこの空間の中では亡者は無尽蔵に湧き出てくるということになる そうなれば亡者と戦い続けるだけでは勝ち目は無い 大元を叩かない限りは久信に勝ちはないということだ 気付くのが下手に体力を削った後じゃなくてよかった 亡者がやってくる方向は掴めているそこまで行けば何らかの情報が手に入るだろう 久信は一抹の焦りを感じながらこの町で一番気が濃く立ち込めている場所に辿り着いた そこは地方都市の駅前にあるロータリーだった バスやタクシーのような乗り物は一切ないただ亡者の群れがのそのそといている空き地となっている空間その中央に久信は亡者以外の影を見た 目を凝らしてみると久信の足元に侍る蛇たちにまとわりつかれてり殺された亡者は分解された後 赤い砂のような気の断片になってロータリーの中央に据え置かれたの中に吸い込まれている それと交換するようにの中からは気が塊となって溢れ出して滞空し 数秒空中でこねまわされるようにいた後に亡者としての歪な人型を手に入れてのそりのそりと歩きはじめた 遠目なため若干見づらいがはおそらく成人男性の膝くらいまでの高さがある 口が広くなっており梅干しでも入っていそうなだそれこそが毒の本体だろう そう判断する材料は亡者の動きだけではないその場には亡者以外の影がもう1つあったのだ それはを包むようにしている女性だった
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