[過去ログ] 「都市伝説と戦う為に都市伝説と契約した能力者達……」 Part9 (1002レス)
1-

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
次スレ検索 歴削→次スレ 栞削→次スレ 過去ログメニュー
949: コドクノオリ「姦姦蛇螺」 2013/10/10(木)23:15 ID:35Ch0SGzo(3/8) AAS
   @

 何故修実はこうも、都市伝説になりきっていないような怪談に語られる化け物と似た姿になったのか。
その疑問に対して、久信は二つの理由があるのでは、という見解を持っている。
 まず一つ目は、一族の中で異常ともいえるほどの力を持ち、それが元となって組織や町の人々に殺されかけ、
その過程で両手足を失ったという、修実が辿った人生が、かの怪談で語られる呪術師のそれと似ていたこと。
 もう1つが、かごめかごめの童謡には、1人の子どもを何人もの子供で囲んで歌を口ずさみながら回り、
真ん中で目をつぶる子供が最後に自分の真後ろにいる人物の正体を当てる。という遊びがあり、この遊び自体に語られている都市伝説に曰く、
この遊びは真ん中の子供に神霊を降ろす呪術であるというものだ。
 修実は、かごめかごめが作り出す結界の中、その場にいる全てのモノに取り囲まれて悪意を向けられ、襲われた。
 まるで、裏切りにあって袋叩きに遭う呪術師のように。
 まるで、唄を口ずさみながら、それと知らず降霊術の手順をなぞる子供のように。
 奇跡のように状況が整い、その上で蠱毒という都市伝説が自然発生したか、
あるいは結界の中に閉じ込められていたモノのうちの誰かの都市伝説が暴走して、この異形は形成されたのではないだろうか。
 また、都市伝説という存在が人々の思いの力に依って存在を確立、もしくは補強する情報生命体であると仮定できるのならば、
両手足を失っても尚生きる意志を捨てずに蛇を使役し続ける修実の姿に、結界の中の全員が姦姦蛇螺を想起したのではないかとも思われる。
 その場に居た皆の総意によって、蠱毒呪法という明確な形を保たない力は、失われた修実の手足としての形を持ったのではないだろうか。
 確信はないが、蠱毒という都市伝説と、その呪法に巻き込まれた者たちの状況を勘案するに、
 怪談と似通っていたこと。
 修実が怨念の溜まるアンテナ役になりやすかったこと。
 修実が蛇を使役する能力者であったため、化け物のイメージを姦姦蛇螺に統一しやすかったこと。
 これらの要素が互いに影響し合って、今の修実の姿に結晶した。というのが当たらずとも遠からずな答えだろう。
1-
あと 53 レスあります
スレ情報 赤レス抽出 画像レス抽出 歴の未読スレ AAサムネイル

ぬこの手 ぬこTOP 0.047s