[過去ログ] 「都市伝説と戦う為に都市伝説と契約した能力者達……」 Part9 (1002レス)
1-

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
次スレ検索 歴削→次スレ 栞削→次スレ 過去ログメニュー
864: コドクノオリ「説教受けるよ! 犬に」 2013/09/12(木)02:24 ID:9Hv9BnD2o(6/7) AAS
 使うのはおそらくそれだろうと思う。
 修実も、組織にいたころ、密売相手が持つ船の監視や防衛をさせられたことがあるという話をしていた。
 水路なら、郭にはアテがある。
 都市伝説製の船ならば、見えなくなった状態で町の中に入り込むことも可能だろう。
 以前にも、どこかの町で行われた都市伝説組織同士の戦争の際、
いくつかの都市伝説で外装を固めた名のある幽霊船が町を流れる川を逆走していったという、都市伝説の存在を知っている久信をして都市伝説じみた、と思わせる話を聞いたこともある。
 そんな前例があるため、久信は郭正吾が逃亡に使うのは川を下るルートではないかと思い、一日をかけて川を辿ってきた。
 だが、一通り川とその周辺の動物相手に確認して、今日のところは収穫が全くなかった。
 そのせいで、少し焦っている。急いで郭正吾を見つけないと彼を取り逃がしてしまい、自分たちの身の潔白を証明できなくなってしまう。
 期限は郭正吾がこの町から消えて完全に姿を隠してしまうまで。
 猶予はあまりないだろう。ならばこそ、いくら自分たちが追われていても、多少は大胆な行動をとって相手を探すことも必要だと、久信は思っている。
「でも、無茶ばっかりしていてもしょうがないか。結局修実姉も思いっきり付きあわせてるし、昌夫にもいろいろ言われるし」
 同学年であり、また似たような憑き物筋の家系の長男同士、昔から常々苦労を掛け通しの友人に更に重ねて苦労をかけるのも忍びない。
 明日からはまた、別の動き方で郭正吾の居場所を突き止めることにしよう。
 そのための手段は用意してある。
「あとは少し、仕込みをするだけ」
 沸騰した薬缶の火を止めて、久信はひとまず自供の夕食を手早く済ませることにした。
1-
あと 138 レスあります
スレ情報 赤レス抽出 画像レス抽出 歴の未読スレ AAサムネイル

ぬこの手 ぬこTOP 0.011s