[過去ログ] 「都市伝説と戦う為に都市伝説と契約した能力者達……」 Part9 (1002レス)
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863: コドクノオリ「説教受けるよ! 犬に」 2013/09/12(木)02:24 ID:9Hv9BnD2o(5/7) AAS
「焦るな……か」
 昌夫が言うように、焦っているのは確かだ。
 修実をあんなにした事件の後で生き残った郭正吾は、
町の状態から自分がかけた封印が解かれたのを知ったのか、事件のことを歪めて公表した後、早々に行方をくらませている。
 足取りをなんとかこの町まで追うことができたのは、警察の都市伝説事件対策課が事件のことを知っていて、
以後、同じような事件が起こらないため町を壊滅させた都市伝説――修実の正体などについて詳しく訊こうとして彼の足取りを追っていたというのと、
郭正吾本人が自分の組織を失って単身逃亡を図っているという状況で行動がばたついていることが重なったためだ。
 修実にここまでの反撃を受けたことで郭正吾も足跡を消せていないのだ。
 ただし、警察も郭正吾がこの町に入ったところで、この町の特殊性から派手な調査もできなくなって行方は密かに探さざるを得ない状況だ。
警察が見ている限りでは郭正吾は町の外には出ていないようだ。郭としても、この町の特殊性を隠れ蓑にしているのだろう。
 でも、事情聴取に応じずに行方をくらませたせいで、警察から追われているってことは知ってるはずだ。
それに修実が封印から脱出したことを把握しているのなら、閉じ込められていた修実がなんらかの報復行動に出るという想像はたやすいだろうし、
いつまでも隠れられるものではないということは郭正吾の方でもわかっているはずだ。
にもかかわらず、いつか必ず見つかるこの町に潜伏し続けているということは、郭正吾にはこの町からどこかに移動する手段があるということだろう。
 少なくとも、修実から聞いた話では、例の組織には高跳びに使えそうな能力を持った契約者はいなかったらしい。
 だが、組織と繋がっていたという暗殺や密売を斡旋する集団には商売柄、何か移動能力に秀でた都市伝説や契約者を保持しているのではないかと久信は考えていた。
 わざわざこの町で郭正吾が電車を降りたのは、この町ならばその都市伝説を目立たずに侵入させることができるからだろうと考える。
 また、使うのが空路であるならばわざわざこの町で降りなくても他のどこかで拾ってもらうことができるはずだ。
それをわざわざこの町まで出てきたと言うことは、他の道を使うためだろう。
 山奥にあったあの組織の土地にはなかった水路……。
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