[過去ログ] 「都市伝説と戦う為に都市伝説と契約した能力者達……」 Part9 (1002レス)
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802: コドクノオリ【姉弟語り】 [sage saga] 2013/08/29(木)21:05 ID:YJd43wxQo(2/7) AAS
「どう? どこか怪しそうな所はあった?」
「……新幹線を使ってさっさと遠くに逃げずにわざわざこの町で下りたってことは、
この町からどこか遠くに行くことができる手段を用意しているってこと
……だと思うんだけど、転移系の能力ならわざわざこの町まで来る意味もないし、
修実姉もあの組織にはそういう能力の契約者はいないって言ってたよね。
だとしたら、移動系の能力と考える、と……そうだな、ちょっと考えがあるから明日あたり少し調べてみよう」
 昌夫にばれたら怒られそうだけど。
 内心でそうつぶやいて、地図から目を話し、修実に目をやる。
 先程ちゃぶだいを降りた蛇はいつの間にか修実のところへ移動していた。
 じゃれつくように姉の胸元を這い回っている蛇は、使役者である久信の動きにも気付いていないように見える。
「やっぱり蛇は修実姉によく懐くな」
「この子たち、久くんと同じで優しいし、それに私が久くんを好きなのを分かってるから安心してるんだよ。それと、ほら、私は力が少し強いから……ね」
 蛇を慈しむように眺めていた修実は、力を抜いた笑みを浮かべた。
 たしかに、蛇神憑きが使役する蛇はその使役者の性格を多少なりとも反映する。
 ならば蛇が修実に懐くのも道理だ。加えて、修実の場合はそういう性格上の問題以上に純粋な力関係がかかわってくる。
 同じ蛇神憑きでも、久信と修実とでは大きな力の差がある。
 修実は小野家の歴代の誰よりも大きな力があった。
その飛び抜けた力は保持者である修実自身でも制御できなかったほどのものであり、そのせいで修実はずっと家族と離れて暮らすことになった。
 あんなことになると知ってたら、離れて暮らすようなことは絶対にしなかったのに。
 久信は何故姉、小野修実が町一つを壊滅させたモノとして追われるに至ったのかについて思いを馳せた。
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