[過去ログ] 「都市伝説と戦う為に都市伝説と契約した能力者達……」 Part9 (1002レス)
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(1): ゲーム王国編 第七話◆yeTK1cdmjo 2013/06/19(水)00:54 ID:J1f0R2CBo(3/6) AAS
 一、召喚前に二十面体ダイスを投げ、出た目を「ターン数」として敵に宣言
 一、上記の行動を行なわない場合、契約は強制解除
 一、×ターン以内に斃された場合、契約は強制解除
 一、契約が強制解除された場合、契約者は死亡

 彼がエスタークを呼ぶ際にかけた制約。
 自らの生命を賭けることで「飲まれる」ことを防いでいる。
 ただ、これはあくまでも都市伝説を使う際の制約であり、拡大解釈のものとは違う。
 一般的な契約者はエスタークを召喚する――契約者にとって当たり前のたったそれだけのことだが、江良井にとっては制約が必要なのだ。

 一、ゲーム中で捨てられない物は使用不可
 一、同一の道具装備の複数所持は不可
 一、攻撃系の呪文特技は最大で三メートルの範囲内限定
 一、回復系の呪文特技は最大で一メートルの範囲内限定
 一、補助系の呪文特技は最大で二メートルの範囲内限定

 江良井が拡大解釈をした場合、召喚時ほど制限はないが制約が存在する。
 契約者が都市伝説の能力を使用する場合、多くは拡大解釈という形を取る。
 程度の差はあるが、多くの契約者は拡大解釈の時に身体への負担は少ない。――ただ、江良井卓は数少ない悪い意味での例外であった。
 都市伝説の能力を使用するだけで限界を超えている江良井には当然のごとく拡大解釈の場合でも制約が必要になった。
 唯一の救いは都市伝説の使用であるエスタークの召喚に際して生命をかけた制約をかけたおかげで拡大解釈にはそこまで強固な制約は必要なかったことだ。

「君が能力を使用するのは一対多の時くらいかと思うんだがどうかな? ま、君なら数人相手にひとりで戦いそうな気もするけど」
「……この状況は一対一だ」
「その通り、君が都市伝説にかける制約の意味を解説したからといってどうということはない。――でもね」

 錨野が両掌を合わせる。拝むように。

「以前、君との戦いで制約というものを知ったからこそ、ぼくは知れた。ぼくにもできる、とね」

 合わせた掌をゆっくりと開いていく。
 その中心にくるくると回転しながら板状の何かが現れた。
 鉛色に鈍い輝きを放つそれは、江良井にとっては見慣れたものであり、かつて苦戦したものであった。
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