[過去ログ] 「都市伝説と戦う為に都市伝説と契約した能力者達……」 Part9 (1002レス)
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(7): 僕は小説が書けない第四話 [saga] 2013/02/21(木)22:38 ID:oIjCy0LO0(1/9) AAS
【僕は小説が書けない 第三話「僕とジャックちゃんの微妙な距離感」】

 弟が家に来た翌朝のことである。

「おい悲喜、起きろ」

 時刻は朝六時、リビングのソファで寝ていた僕は生まれて初めて美少女に起こされるという経験をしていた。
 特に何が良いって若干つり目気味のツインテ黒髪美少女にやや乱暴に起こされているというシチュが良い。
 まず吊り目っていうのが良い。
 世間の皆様は吊り目というときついイメージを思い浮かべるかもしれないが、世の中というのはうまくできていてそういう娘に限ってデレると甘々なのだ。
 そのギャップにより生まれる萌えの小宇宙は普段ノンキしている僕ですら我を忘れてしまうほどのものである。
 さらに僕にしかデレないというプレミアム感が小市民たる俺の卑小な自尊心を高めさせる。
 しかもレモンちゃんは見た目は中学生くらいなので更にプレミア倍率ドンである。
省22
8: 僕は小説が書けない第四話 [saga] 2013/02/21(木)22:39 ID:oIjCy0LO0(2/9) AAS
「だって名前無いんだろ? ならどう呼んだって僕の勝手じゃないか」

「くっ……とにかくやめろと言ったらやめろ!」

「……じゃあ良いよ、なんて呼べば良い?」

 彼女は明らかに「しまった」という表情を浮かべて僕から目をそらす。
 まだ考えてなかったのか。

「……ジャック?」
省19
9: 僕は小説が書けない第四話 [saga] 2013/02/21(木)22:40 ID:oIjCy0LO0(3/9) AAS
「本当にウザいしキモいし救いようがないな……」

 ジャックちゃん笑顔がひきつってらっしゃる。
 蔑まれてる! 今黒髪美少女に蔑まれてる!
 でもネットで煽られただけで二週間くらい根に持つ僕は少し傷ついてしまう。
 興奮するんだけど少し嫌な気分にもなるのだ。
 面倒くさい!

「…………」

「ど、どうしたなんか喋れよ」

「あー……うん」
省19
10: 僕は小説が書けない第四話 [saga] 2013/02/21(木)22:40 ID:oIjCy0LO0(4/9) AAS
「す、すこし優しくしたからって勘違いするな馬鹿! 馬鹿馬鹿馬鹿!」

 ちょっと泣きそうになってるジャックちゃんかわいい。

「分かった。僕が悪かった。びっくりしただろう、ごめんな?」
 
 真面目な顔して謝ることもできないわけではないのだ。

「分かれば良い、分かれば……まったくもう」

「それで話って?」
省28
11: 僕は小説が書けない第四話 [saga] 2013/02/21(木)22:41 ID:oIjCy0LO0(5/9) AAS
「ばっかじゃないのか! あんたは本当に馬鹿だ!
 そんなこと言って殺されたりしたらどうするんだ!」

「面白ければ構わん!」

 所詮この世は一期の夢なのだから。

「くそっ……馬鹿だこいつ……」

「馬鹿で結構コケッコウ!」
省17
12: 僕は小説が書けない第四話 [saga] 2013/02/21(木)22:42 ID:oIjCy0LO0(6/9) AAS
「ただし代わりに条件がある」

「なに?」

「レモンちゃんって呼ばせろ!」

「やだ!」

「じゃあ契約しない!」
省20
13: 僕は小説が書けない第四話 [saga] 2013/02/21(木)22:43 ID:oIjCy0LO0(7/9) AAS
「そういえばジャックちゃん、契約の時言ってた心の力ってなに?」

「うーん……なんていうか気合みたいな?
 ああやっぱ感情かな、強い感情ほど私たちの栄養になります
 私の場合は人を殺した時に出てくる感情エネルギーの爆発を吸収して生きている感じです」

「成程、契約はそれを人体から直接供給するパスを繋ぐ行為になるのかな?」

「うん、あんたみたいに頭オカシイやつほど心の力の量は多いし質も大抵良くなる
 更に強力な都市伝説と契約したり複数の都市伝説と契約する為のキャパシティもでかくなる」

「マジか」
省31
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