[過去ログ] 「都市伝説と戦う為に都市伝説と契約した能力者達……」 Part9 (1002レス)
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698(1): 機械仕掛けのルルル 第四話 2/3 [sage saga] 2013/06/19(水)00:15 ID:MVgIRfta0(3/6) AAS
「ところでそのおしゃれなネックレスは誰から貰ったんだい?」
「話をはぐらかさないで下さい」
「……今日は随分からむね」
「悪いですか、絡んで」
「理由くらいは教えてほしいな」
「私の担当する契約者の方って、こういう仕事をするだけ有って割合お金に困ってたり、事情が有ったりするんですよ」
「もしくは人殺しの好きなイカれた変態とかね」
「からかわないで下さい」
「悪い」
車は高速道路を進む。
「そういう人たちって辛い辛い言いながらも一生懸命仕事をするんです
死のうが、転属が許されようが、この仕事から開放されるとすごい嬉しそうな顔をするんです
でも貴方は違います
それって単純に貴方が我慢しているだけなんじゃないかって私はすごく心配なんですよ」
「そんなこたあ無いよ。ただ俺は……俺はねえ」
俺は死にたくない。
でも、もっとギリギリの戦いをしたい。
普通なら敵わない強敵に、知恵と勇気を振り絞って戦ってみたい。
そんな状況にただ只管に焦がれているだけなのだ。
「じゃあ君に気持ちをぶつけても良いのかい?」
「え……?」
「冗談だよ。それより前に言っていた依頼はどうした?」
マキちゃんは俺に一枚の写真を取り出す。
その男の顔に俺は見覚えが有った。
「タコ妊娠の契約者です。元々組織に所属していたのですが逃走、凶悪犯罪者を男も女も片っ端から妊娠させてるとか」
「訳がわからないよ」
この仕事をやっていて辛いのはこういうガチなキチガイの相手をさせられるときだ。
「えぇと、何やら彼らは愛を学ぶべきだと主張しているそうな」
「解った。何一つ分からない」
「その言葉を聞いて安心しましたよ。依頼されたもの、今のうちに渡しておきますね」
「サンキュー」
マキちゃんは俺に一丁の拳銃を渡す。
俺はそれを受け取ってスーツの下のホルスターにしまう。
「撃ったことあるんですか?」
「親父とハワイで」
「誤射しないでくださいね」
「おいおい、これでも上手だったんだぞ」
「まあそういうことにしましょう。あと五分で予定のポイントまで着きます。対象が現在潜伏中の建物です。奴はこの中に拉致した凶悪犯を閉じ込めている模様です」
しばらくすると山奥の洋館の前に車が停まる。
車から降りてトランクからRPG7を取り出し、洋館に向けてぶっぱなした。
派手に砕け散る洋館。
すぐに中から男が慌てて飛び出してくる。
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