[過去ログ] 「都市伝説と戦う為に都市伝説と契約した能力者達……」 Part9 (1002レス)
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679: 少女展覧会、あるいは十人のメリーさんvs怪人アンサー3〜黄昏の決斗〜 [sage saga] 2013/06/15(土)18:13 ID:WQ2PYBRl0(1) AAS
ここは何処とも知れぬ洋館の中。
ここでは十人の少女がいつまでも終わらない日常を過ごしている。

「怪人アンサー?」

赤毛の少女が首をかしげる。

「なぁに、それ」

瞳のパッチリした少女が興味深そうに尋ね返す。

「十人がぐるりと円形に並んで同時に隣の人に携帯電話をかけると全てが通話中になるでしょう?
 その時に一人だけ違う相手に繋がる電話があるの
 ……あるのよね、お姉さま?」

ゴシックドレスを着た幼げな少女が似た姿をした大人びた少女に尋ねる。

「その通りよ。だからこれから私たち十人でその儀式をやってみない?」

猫みたいな笑顔で大人びた少女は笑う。

「僕は嫌だなあ、変なところにつながったら嫌だもの」

黒い服を着た銀髪のボーイッシュな少女は苦笑いだ。

「あら、貴方怖いのかしら?」

「こ、怖いわけ無いだろう! 僕がお化けを怖がるなんてことがあるわけないって!」

「うにゅぅ? 姉ちゃん声震えてるねえ」

ニンジャみたいな格好をした少女が黒い服の少女

「あらあらあら、それは言わないであげなさいな」

糸みたいな細い目をした少女は紅茶を飲みながらクスリと笑う。

「それでやるの? やらないの?」

そう言って部屋の隅にあるベッドから眠たげな顔した少女が皆の方へと顔を出す。
次の瞬間にはドアが盛大に開け放たれてペンギンのきぐるみを着た少女が声高らかに宣言する。

「やりましょう、長姉の権限において貴方達に命じます
 これから私たち十人で怪人アンサーを呼び出しましょう」

全ての少女が声を揃えて彼女に賛成する。
そして彼女たちは車座になり、隣の少女の携帯電話に向けて電話をかける。

「もし通じたらどうしましょうね?」

「それは決まってるでしょう?」

「だよねえ、僕達のやることと言ったら一つでしょう?」

ガチャリという音が鳴って全ての電話が通話状態に変わる。
少女たちは声を合わせてこう告げる。

「「「「「「「「「「私メリーさん、今から貴方のおうちに遊びに行って良い?」」」」」」」」」」

「あっ、僕のやつだけ通話切れた!」

「良いなあ、貴方の当たりだったんじゃないの?」

「やだよもう気持ち悪いなぁ!」

少女たちの笑い声が洋館の一室に木霊する。
今日も彼女たちの遊びは続く。
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