[過去ログ] 「都市伝説と戦う為に都市伝説と契約した能力者達……」 Part9 (1002レス)
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584: 〇〇さんと〇〇〇〇〇〇ー 2013/05/12(日)22:23 ID:HzMyTxvDO携(5/7) AAS
(私を魔〇少女にでもさせる気ですかこの都市伝説は)
どこかで聞いたようなベタベタなフレーズに、少女は少し不安になってきた

【夜中に口笛を吹くと】という都市伝説が口にした契約という言葉
都市伝説と契約なんて初めて聞いた少女はしばらく悩む

「契約するとどうなるんですか?…」
恐る恐る聞いてみる少女
契約によって人間を捨てるとか言われたらたまったもんじゃない

「ちょっとばかり都市伝説関係の騒ぎに巻き込まれるだk…
「あぁ、そうなんですか。なら是非ともしましょう!」

「軽っ!」
省1
585: 〇〇さんと〇〇〇〇〇〇ー 2013/05/12(日)22:24 ID:HzMyTxvDO携(6/7) AAS
「色々な都市伝説と出会えるなんて完全に私の望んでいた状況ですよ!」

興奮しているのか少女の声は次第に大きくなる

「少なからず危険も隣り合わせだけど?」

女性は突然興奮しだした少女に若干引いている

「覚悟の上です、さぁすぐに契約しましょう!」
省1
586: 〇〇さんと〇〇〇〇〇〇ー 2013/05/12(日)22:26 ID:HzMyTxvDO携(7/7) AAS
都市伝説紹介
【夜に口笛吹くと】

夜に口笛を吹くと蛇が来るという都市伝説だが、様々な場所で話が広がり
【夜に口笛を吹くと蛇を呼ぶ】
【夜に口笛を吹くと幽霊を呼ぶ】
【夜に口笛を吹くと泥棒を呼ぶ】
の三種類に変化出来るようになった

契約者の口笛により変化出来る

ちなみに、この契約者は後々とある都市伝説と契約する事になる

えらい昔に物語を書いていた、とある都市伝説の物語の作者です
省2
587: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/15(水)21:22 ID:JFPJELDAO携(1) AAS
○○さんの人乙ですー
なかなか精神的にタフなお嬢さんですね。期待してますの
588: ソウルメイト(3) [sage saga] 2013/05/16(木)15:14 ID:ACPbd9y7o(1/5) AAS
足音が近づく、一歩一歩、また一歩と。

怖くて確認したくない。
けれども、このまま待つのはもっと怖かった。
近付かれてからよりは、遠くにいるうちに確認すべきだ。

震える体を起こし、音の方へと顔を向ける。
まだ誰も見えないが、確かに聞こえる足音。
キュッ、キュッ、キュッと馬鹿みたいに脳天気な足音。

こちらから見てロッカーの迷路の突き当り、丁字路になっている部分を通り過ぎようとする人影。

「……子供?」
省11
589: ソウルメイト(3) [sage saga] 2013/05/16(木)15:17 ID:ACPbd9y7o(2/5) AAS
近付いて来て、判ったことがいくつかある。

最初は
相手が間違いなく人間の子供の姿形をしていると判る。

近付いて
相手が小さな男の子の姿であると判る。

更に近付いて
相手の身長が自分の腰よりも上、胸よりも下、恐らく100cm程度であると判る。
そして、その身長から考えられる年齢は3歳程度。

最後に
省7
590: ソウルメイト(3) [sage saga] 2013/05/16(木)15:19 ID:ACPbd9y7o(3/5) AAS
「じゃあ、質問を変えるわ……このロッカーとアナタは関係ないの?」

彼は顔を上げて、まっすぐに自分の瞳を見つめてくる。

「うん、関係ないよ」

淀みのない応え、信じられる気がした。
油断してはいけないと解りつつも、信じたいという気持ちが強い。

「キミのお名前は?」
省9
591: ソウルメイト(3) [sage saga] 2013/05/16(木)15:21 ID:ACPbd9y7o(4/5) AAS
沈黙に、困った様な顔で少年が言葉を続ける。

「ひとことで、信じてもらうには無茶な話だとは思うけどね」

ため息混じりに少年が話し

「キミがただの子供じゃないって事は分かるわ……だって、賢すぎるもの」

自分も、ため息混じりに応える。
省12
592: ソウルメイト(3) [sage saga] 2013/05/16(木)15:24 ID:ACPbd9y7o(5/5) AAS
少年はこちらをじっと見て、考える間を与えてくれる。

「……存在を信じる人達によって、生み出された虚構の存在……都市伝説」

目を閉じて、含めて噛むように、言う。

「そう、ボクはそういう存在なんだ」
「分かんない」

間髪入れずに応え
省14
593: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/17(金)23:16 ID:gHZRJDoU0(1) AAS
ソウルメイトの人乙ー
遂に出会った、のかな?
594: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/18(土)20:16 ID:NQ7/VTWAO携(1) AAS
わけがわからない空間で会話できる相手がいる安心感は半端ないと思うのです
さて彼は何者だろう
595: 山崎ロール 2013/05/22(水)21:27 ID:wT7CMCw30(1/8) AAS
久しぶりにきたのよね
何だかいっぱい投下されてるのよね
わけが分からないのよね
596: 1 2013/05/22(水)21:28 ID:wT7CMCw30(2/8) AAS
「市内の高校によ、オート可動するフルスクのプラモを作ってる奴がいるんだとよ」
「オート可動って何か仕込んでんのかよ」
「分からん、とにかくやばい奴らしい」

廊下からの話し声がドップラー効果
それでようやく俺は目を覚ました

もう夕焼け小焼けじゃん
そう言えば何時から寝てたっけか
ホームルームを聞いた覚えはないし
6限でやってた内容もさっぱり思い出せない
省11
597: 1 2013/05/22(水)21:28 ID:wT7CMCw30(3/8) AAS
「凄いんだって、中央高のさー、れっきゅんって子がさー」
「嘘ーそれマジー??」

廊下を行けば大声で話している女子二人とすれ違う
こいつらって同期の美術科の連中だっけ
横目で見やりながら止まらず進む

「そー言えばさー、聞いたー? あの都市伝説のチェンメのー」
「知ってる、あれヤバいんでしょ? 送った子って東高の1年らしいけど、今、行方不明でってんでしょ??」
「東高に友達いるんだけどーその子まだ見つかってないってー、警察にも捜索届出したけどまだだってー」
「マジで? チョーやばくない??」
省13
598: 1 2013/05/22(水)21:29 ID:wT7CMCw30(4/8) AAS
いつだったか、こんな話を聞いたことがある

この町では都市伝説が実体を持つ
この町では人が都市伝説に巻き込まれる
この町では都市伝説が人に契約を持ち掛けてくる
この町では都市伝説と契約した人が都市伝説と戦っている

そして

都市伝説と戦うたびに強くなる
戦い続けて、一番強くなったそのとき、自分の願いを叶えることができる

そんな話だ
省18
599: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/22(水)22:11 ID:nUASsmL20(1/6) AAS
乙ー!!
確かにそろそろ吹っ飛んでもおかしくないなww
600: 2 2013/05/22(水)22:40 ID:wT7CMCw30(5/8) AAS
「ちょっとぉ、いっちゃぁん!」

前から何かが走ってきた
ああ、環希だ
ドタドタ走ってくる環希の頭にはふわふわの猫耳がセットされていた

「こんな時間まで居るんならメールくらいしてよぉ!」
「いや居ねーし、もう帰るし、メールしねーし」
「それより聞いて聞いてー」

環希はいつもこんな感じだ
まず俺の話を聞かない
省10
601: 2 2013/05/22(水)22:41 ID:wT7CMCw30(6/8) AAS
環希はそう言いながら俺の頬を猫の手グローブでボンボン叩く
俺、もう帰っていいかな? お腹も空いたし

「あ、これさ爪も出るんだよ! 見てて見ててー」

猫の手グローブが凶悪な金属音を立てた
すぐ目の前でスチール製と思しき爪がグローブの先から伸び出ていた

「ウルヴァリンか! 俺を[ピーーー]気か!!」
「これ作るの、すっごく大変だったんだよー」

そのドヤ顔がむかつく
俺が怪我したらどうするつもりだ
省12
602: 2 2013/05/22(水)22:44 ID:wT7CMCw30(7/8) AAS
その瞬間だ

袖を引っ張られるようにして俺はホールドされてしまった

「おいこら環希離せ!」
「わっわっわっ!」

首だけ捻って睨むと環希は珍妙な顔をしていた

「いっちゃん動かないで!」
「いやお前が俺を離せ」
「猫ちゃんグローブの爪が…いっちゃんの袖に絡んじゃった! このままじゃ制服破けちゃう!」
「は?」
省13
603: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/22(水)22:56 ID:nUASsmL20(2/6) AAS
乙ー
日常的に命の危険に晒されてるのかww
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