[過去ログ] 「都市伝説と戦う為に都市伝説と契約した能力者達……」 Part9 (1002レス)
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455: 僕は小説が書けない 第十六話「何時も見ている」 [saga ] 2013/04/10(水)23:43 ID:qAmpIixx0(7/13) AAS
「今は俺の部屋に置いてあるから静香ちゃんは心配しなくて良い
 巡査部長、外回りお疲れ様です。何か成果はありましたか?」

「組織の黒服が消えたところで気配が無くなってますね
 俺の霊視ではここが限界です
 視覚に依存した探知だと霧のようなものに阻まれてシャットアウトされるんです」

「そうか……探知系の能力者は少ない、君はこれ以上深入りせずに別の事件を頼む
 君の役目はまず死なないことだ。探知系能力者が居なければ我々も捜査ができん」

「……わかりました」

 せめて戦闘系の契約ができていれば、と思わずにはいられない。

「署長さん、おばあちゃんの目はちゃんとしまわないと駄目なんだよ?」

「え? ちょっとまってくれ静香ちゃん、それは聞いてな……」

 署長がそう言いかけた瞬間、俺の目の前の視界がグチャグチャにねじれる。
 
「なんだこれ!?」

 ねじれはあっという間に収まった。
 だが俺のいる場所がおかしい。
 先程まで居た本部ではない。
 無数のガラスケースを置いている部屋。
 ここは恐らく地下にある証拠物件保管室だ。
 空間を歪める都市伝説か?
 ならば何故俺を……いや待て、狙いは俺じゃない。
 署長とあの子供か?

「やあ其処の君」

 背中をなぞられるような寒気がして俺は振り向く。
 全身を白で固めた中年の紳士が俺のすぐ後ろに立っていた。
 
「少し、道を聞かせてくれないか?」

「え、あ……」

 ギョロリとした眼、それは一つではない。
 二つ、三つ、沢山。
 その男は数えきれない多くの眼球を全身に貼りつけている。
 
「ここの警察署の署長とお話がしたくってね」

 男の凍てついた眼が一斉に俺を射すくめた。
 遠くで、誰かの悲鳴が、幾つも幾つも聞こえる。
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