[過去ログ] 「都市伝説と戦う為に都市伝説と契約した能力者達……」 Part9 (1002レス)
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432: 俺は幻牙 † 運命の日を乗り越えて ◆7aVqGFchwM [sage saga] 2013/04/07(日)23:27 ID:fDmfkqCp0(3/6) AAS
「もう! 調子に乗っちゃダメよお父さん!
 黄昏くんも、この店潰す気!?」
「「えー」」
「文句言わない! 定価でお支払い願います!」
「ウヒヒヒ、まぁいいや、さっきの注文で」
「わ、私はジャスミンティーをお願いします」
「んーまぁこんな美味い飯、10%OFFでも勿体ないけどな。罰が当たりそうだ」
「料理には特に力を入れてるからな
 腹が減った人に元気になって貰いたい!助けたい!そんな願いを込めてんのさ」
「店名も凝ってるしな、“飯屋”と“Messiah”をかけて『メシヤ』
 確かにおやっさんの飯は俺達の救世主だよ」
「はっはっは、今日も言ってくれるなぁお前は
 今日は特別サービスd」
「ダメ!」
「「けち!」」

等と冗談か本気か分からない会話が続いた中で、
唯一言葉を発していなかった光陽がようやく口を開いた

「……悪い、おやっさん。ちょっとだけ店を貸切にして貰って良いかな?」
「ん、構わねぇよ」
「どうしたの? 顔色悪いけど…」
「いや、大丈夫だ」

店の前に『現在貸切です』の表示を出し、
光陽は改めて、裂邪へと言葉を投げかけた

「……裂邪、お前……」
「ウヒヒヒヒヒ…暫く会わない内に何かあったみたいだな、ゲンガー……いや、光陽」

にやり、と笑みを浮かべて裂邪は光陽に視線を向けた
彼の見せた怪しい笑顔は、光陽に異様な威圧感を与える

「どうやら聞きたい事が山ほどあるみたいだが
 先にお前の身に何があったか……聞かせてくれないか?」

ことん、と裂邪の前に大盛りのカレーとサラダが置かれた

数分後

「ヒハハハハハハハハハハwwwwwwww
 都市伝説になったってマジかよwwwこれ知り合いに言いふらして良い?www
 あ、おやっさんカレーお代わり」
「な? やっぱ笑うだろ?wwwwほい、一丁あり」
「だから笑うなっての!」
「そ、そうですよ、2人とも大変な事に巻き込まれていたんですから…」
「ぐすっ……ミナワちゃん有難う……そういってくれるのは貴方だけよ……」
「す、すまん、悪かったw
 …まぁ、原因の一つは俺だと言っても過言じゃないからな」
「え?」
「あぁいや、何でも無い」
「それで早速なんだが……都市伝説って何なんだ?」
「知っての通り、「口裂け女」とか「トイレの花子さん」、「ギザ十」やら「恐怖の大王」、
 果ては民間伝承やネットロアや神話まで、この世に跋扈する荒唐無稽な物語が具現化されたもの
 それが都市伝説だ
 例えば、お前がなっちまったその都市伝説は「GENGA HA NAKAHASHIKOYO」って都市伝説だな」
「あ、それで“ゲンガー”って呼んでたのか!?」
「他にも理由あるけどまぁいいや
 都市伝説の誕生理由は諸説あるようだが、一番大きいのは多くの人に信じられている事だろうな
 人がその存在を信じるが故に、本当に世に出てしまう…願い事が叶ったようにな」
「へ、へぇ……あ、そうだ、神崎に聞いたんだが、契約ってのは?」
「そもそも都市伝説が存在する為には、誰かの記憶に強く刻まれていなければならない
 それ故に多くの都市伝説は、自身が語られた噂に忠実に行動を起こす事がある
 「口裂け女」なら、子供を切り刻んで殺したりしてな」

「っ……」
「だが一方で、平和的な方法で己の存在を保とうと考える賢い都市伝説も存在する
 その方法こそが“契約”だ
 大勢の人間では無く、たった1人の契約者に記憶して貰う事で己の存在を確立させる
 さらに、契約するとその都市伝説が持つ力をより強力にする事が出来る」
「聞く分には凄ぇけど…何かデメリットとかないのか?」
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