[過去ログ] 「都市伝説と戦う為に都市伝説と契約した能力者達……」 Part9 (1002レス)
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(2): はがけない 第十五話「我儘な人々」 [saga] 2013/04/06(土)22:08 ID:VYNqQhoM0(3/6) AAS
「まあとにかくだ、理が通らないことはやる気にならないわ
 やりたい奴らを止める気もしないけどね
 他人の趣味に一々何か言うのも無粋だし」

「だよなあ」

 そこでドアのベルが鳴る。
 
「今度はピザかな?」

 僕は財布を持ってドアを開ける。
 若い男、予想通りにピザの配達員だった。
 お金とクーポンを渡してドアを閉める。

「申し訳ありません六条様」

 金を払い間違えただろうか?
 僕はドアを開ける。
 今度はそのピザ屋の男が寿司を持っていた。

「少々お宅に上がらせていただいても?」

「貴方が理事長ですか?」

「ええ」

「どうぞどうぞ」

 そう言うと男は当たり前のように家に上がり込む。
 まるで覇気を感じない。
 本当に財団なんて大組織の長なのか疑わしくなる。

「お邪魔いたします」

 礼儀正しく一礼してから彼はドアを開けて部屋に入る。
 彼の背後で僕は当然のように組織の黒服から奪っていた光線銃を懐に忍ばせる。
 面倒だったら殺そう。
 僕と路樹がやる気になればそれほど難しい話じゃない。
 ナージャさんにも悪いがもう一度死んでもらおう。
 ついでに猿の腕の能力の実験体になってもらってもいいかもしれない。
 お前には殺気がない、とジルりんに言われた事がある。
 僕は戦闘態勢に移ってもそうと思われないところがあるのだそうだ。
 それは多分“殺しても殺さなくても良い”と思っているからだろう。
 どっちでもいい。
 そうなったならやる。ならないならやらない。
 全ては流転し変化する。
 なのに何故思いを定めなければならないのだ。
 人など反応の集合体であって、意思など幻想にすぎないのだ。
 なんて考えながら理事長の背後から引き金を二回引く。
 光線銃が理事長の胸と頭を貫いて、彼はそのまま呆気無く倒れた。
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