[過去ログ] 「都市伝説と戦う為に都市伝説と契約した能力者達……」 Part9 (1002レス)
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(2): はがけない 第十五話「我儘な人々」 [saga] 2013/04/06(土)22:07 ID:VYNqQhoM0(2/6) AAS
 ラーメンをお盆に載せて弟が扉を開ける。
 出前のラーメンは二つ。

「ほらジルちゃんさん、食べていいぞ」

「ありがとうございます!」

「ナージャさんもどうぞ」

「え、あ、ありがとう
 ねえそれより……」

「まあまずは食べてください」

「……はい」

「なあ路樹、その遺体の回収とやらに付き合わなくて良いの?」

 二人がラーメンを食べておとなしくなっている間に僕は尋ねる。

「なんかすげえ違法な香りがするからパスだわ」

「でも契約してくれたなら一緒に来たって良いでしょ!?」

「食いながら喋るな」

「はーい……」

 見事な調教ぶりである。

「実は僕としてもその遺体の奪還って反対なんだよねえ」

「ほう、兄ちゃんにしては珍しいな。常識的なことを言うこともあるんだね」

「なんかこうね……主人公っぽくない」

「ん?」

「吸血鬼と少年が突然出会ってそこから冒険活劇が始まるのは良い
 だがその後のストーリーがグレーな団体の下働きってのがつまらないわけだよ
 そこは少年がグレーな団体から吸血鬼の美女を救い出してハッピーエンドとかそういうのが良い」

「少年って歳じゃねえわ」

「そうか、まあそこはどうでもいい」

「財団はグレーな団体じゃないし私は自分の趣味で所属してるもん」

「だから理想って言ってるじゃないですか
 財団はどう見てもブラックだし、ナージャさんは思ったよりポンコツで助けたいって感じがしないし
 女子(ヒロイン)力低すぎるんですよねナージャさん
 むしろボスキャラっぽい」

「絶対に許さない」

「その点ジルりんはヒロイン力は高い
 あざといキャラクターしてますよ
 でもメインヒロインというにはちょっとアクが強すぎる」

 ジルりんはラーメンタイムの為僕の話を聞いてないらしい。
 最初はもう少ししっかりした娘だと思ってたんだけどそんなことなかったぜ。

「悲喜、後で殺す」

 ラーメン>僕
 なだけだったみたいです。
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