[過去ログ] 「都市伝説と戦う為に都市伝説と契約した能力者達……」 Part9 (1002レス)
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216(2): はがけない 第十話「僕には小説を書く時間がない」 [saga] 2013/03/16(土)22:13 ID:O/RLSwaB0(5/6) AAS
「っそぉい!」
バキっと音がして扉が壊れた。
「お久しぶりです、私ナージャ、ナージャ・グラトニカって言います
ちょっと感情の起伏が激しかったり行動が乱暴かもしれないけれども何処にでも居る普通の乙女二十三才です!」
昨日とは打って変わって楽しそうな笑顔を向けていらっしゃる。
これは困ったぞ、気持ち悪いぞ。
「ヘルプミー!」
僕は助けを呼んだ!
「どうした悲喜……ってそいつは!」
「お久しぶりです、元気にしてた?」
こいつ自らが手をかけた相手に元気にしてた?とか言い出したよ。
っていうかマーシャって名前だったのか覚えておこう。
「貴様何を企んでるかは知らんが殺す!」
ジルりんが懐から大量のナイフを取り出してマーシャに向けて投げつける。
背後にワイヤーが繋がれたナイフ達はまるで生きているかのような軌道をとって……包丁混じってる!?
「待って」
ナイフの一つをデコピンするマーシャ。
それが近くのナイフにぶつかり、別のナイフにぶつかり、まるでビリヤードのようにして……
「今回はお話しにきたの」
「俺の部屋ァ!?」
玄関の内装をすべてぶち破ってくれた。
「悪いけど、前回と違って油断していない以上、こっちもそう簡単には負けないわよ?」
「なん……だと? やばいぞ悲喜、こいつ強い!」
マーシャちゃん余裕のスマイル。
ジルりんも少し嬉しそうな獰猛なスマイルです。
だがどうでもいい。
「良いからこの壁弁償しろよ!」
「ハッ!」
ジルりんが何かに気づいたらしい。
「そーだそーだ! 都市伝説ならお金なんて持ってないだろ! 弁償できなきゃお前の負けだぞ!」
ジル、何故そこで勝ち負けを判断する。
「するわ」
「金有るの?」
「負けた……」
落ち込むジルりん、訳がわからないよ。
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