[過去ログ] 「都市伝説と戦う為に都市伝説と契約した能力者達……」 Part9 (1002レス)
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148: 連載 [sage saga] 2013/03/10(日)16:06 ID:j8R5+wwy0(3/9) AAS
「それは生存フラグだ」

再び響く甲高い音
次に上がったのは、沢の驚いた声だった

「えへへ、残念でした♪」

驚くのも無理はない
沢の目の前に突然青い髪の少女が現れ、先端に大きなリング状の装飾のある長い杖で炎の刃を防いでいたのだ
そのまま少女は刃を弾き、沢はよろめきながら後退した

「なっ……一体何処から!?」
「ご主人様の後ろを奪おうなんてそうは問屋が卸しませんよ!」
「かなり意味が違って聞こえるぞ」
【ごちゃごちゃと……どういう状況か分からないのか?】
「分カッテイナイノハオ前達ノ方ダ」

突如、棺の真下の影から巨大な拳が現れて棺を押し上げる
バランスを崩した棺を、少年は飛び上がって大剣をぶつけた
火花を散らし、勢い良く棺は吹き飛んだが、無数の腕で支えてショックを和らげ態勢を整える
少年の傍に寄り添うように、黒いローブを羽織った影が出現した

【っく………使役系の都市伝説が2体……三重契約か】
「悪いがそれは正答じゃあない」
【何?】
「答え合わせの時間だ……『ギャラルフォン』、ロック解除」

少年はスマートフォンを取り出し、指で画面に“R”の字を書くと、
画面が切り替わって7つのボタンが現れる
彼はその中の4つのボタンをタッチした

《LIM》《WILL》《NAYUTA》《BI-O》
「待ちくたびれただろ? 存分に暴れろ」

腰に煌めくベルトの機械的なバックルにスマートフォンを翳すと、《Inform》という音声が流れ、
彼の周囲に、何の前触れも無く4つの影が現れた
鼻の長い白い獣、赤々と燃える人魂、紫のもやを纏う剣、ドリルや機関銃を装備した巨大な蛇型ロボット

「やぁっと俺様の出番か! 肩が凝って仕方ねぇぜ、なぁ!?」
「うおおおおおお!今日は久々に7人勢揃いでい!!」
『全く暑苦しい……子供じゃあるまいし少し静かにしたまえよ』
《動作安定異常皆無,視界良好,弾丸装填完了……戦闘準備,完了》
【ッ!? 七重契約者だと!?】
「まさか、そんなことって……」
「ウヒヒヒヒヒ…そのリアクションは疾うに聞き飽きた」

少年は黄金の剣を頭上に投げると、
黒いローブの影が変化した漆黒の鎌を右手に構え、紫のオーラを放つ剣を左手に掴んだ
そして左足を人魂が包み込んで、黄金の剣が変化して出来た鉤爪を右足に装着した

「お前等に“正義”は無い……行くぞ!」
「了解シタ」「はい、ご主人様!」「OKィ!」「がってんでい!」『仰せの儘に』《Yes,Boss》

少女が獣に飛び乗り杖を構えると、獣は沢に向かって走り出す
沢の燃えるチェーンソーと少女の杖が激しい音を立ててぶつかる

「子供だからって手加減しないわよ!」
「こちらから願い下げです! ビオさん!」

少女が沢から距離を取ると、轟音と共に地中から4基のドリルを持った蛇型ロボットが現れ、
各ユニットに配備された機関砲から弾丸を発射する
軽く舌打ちし、沢は周囲に炎を出現させた
空中に浮かぶ炎が壁となり、弾丸を弾き返す

《全弾命中……標的損害,皆無》
「あはははは! 素晴らしいわ、この力!!」
「ちっ、おいミナワ! 厄介な相手になりそうだぜ!?」
「私に考えがあります。理夢さん、ビオさん、援護をお願いします!」

ミナワと呼ばれた少女は、理夢というらしい獣から飛び降りると、
杖を横向きにしてフルートを吹くように構えた

「あら、何を始めるのか知らないけどそんなことは――――――」
「そっから先は俺様達の台詞だぜぇ!!」

理夢が前足を振り上げて爪を叩きつける
沢は燃え盛る刃でそれを防いで見せた
さらにビオと呼ばれたロボットも、ドリルで突撃を試みたが、
それもやはり炎のバリアでものの見事に弾かれてしまった
そうしている間に、ミナワは演奏を始めた
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