[過去ログ] 「都市伝説と戦う為に都市伝説と契約した能力者達……」 Part9 (1002レス)
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134: 僕は小説が書けない第八話「猫股亭奇譚/肆」 [saga] 2013/03/06(水)23:30 ID:n2E8HxpX0(4/8) AAS
「……それはつまり、僕とそこで縛られている彼女は見逃してくれると」

 ジルりんじゃあこの女を殺しきれるか分からない。

「ええ、まあ我慢してあげる
 そこの女の子は私好みだからこのまま少し弱らせてから楽しみたいところだったんだけど
 貴方が正直に洗いざらい話してくれるならここから返してあげても良いわ」

「僕達はほんとうに偶然来ただけですよ?」 

「正直は美徳だと思うわよ?」

「……解りましたよ」

 少し勝負に出ますか。

「じゃあ今からそいつが来るそうです」

「嘘ね、それならもうとっくに助けに来てるわ
 あなた達は見捨てられていると考えてるんだけど」

 それは即ち喋るだけ喋らせて殺すつもりだと言ってるようなものだ。

「――――それはどうでしょう?」

 僕は服に仕込んでいたナイフを都市伝説の気配がする棚へ投げ捨てる。
 偶然にも棚の瓶が割れて中から幽霊のような物がふわりと飛び出すがこれはどうでもいい。
 こうなれば少しマシ程度の違いだ。

「は?」

 一見意味不明な行為だ。
 僕も正直適当にやっただけだ。
 僕は吸血鬼の女の背後を見て笑う。 
 こっちが僕の狙いだ。

「しまっ―――――――――!」

 女は背後を見やる。
 “居るはずのない”救援を警戒して。
 そして彼女はジルの存在を意識から外す。

「うおおおおおおお!!」

 ジルもまた即座に自らを縛る鎖を切り裂く。
 彼女の身体のあちこちが粒子化し始めている。
 かなりの無茶をしているのだろう。
 彼女はそのままこちらに飛び込みながら僕の拘束も外す。
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