[過去ログ] 「都市伝説と戦う為に都市伝説と契約した能力者達……」 Part9 (1002レス)
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133: 僕は小説が書けない第八話「猫股亭奇譚/肆」 [saga] 2013/03/06(水)23:29 ID:n2E8HxpX0(3/8) AAS
「まあ良いわ。これで起こす手間が省けた」

 やはりローブを脱いでいると美人だ。
 魂を腐らせる美貌。
 凍りつくような瞳。
 緋色の唇。
 好みじゃねえけど美人だ。

「貴方に聞きたいことが有るの」

「( ´Д`)なにか?」

 耳元を何かが高速で駆け抜ける。
 いつの間にか女の手には革の鞭が握られていた。

「ねえ僕、立派な傷跡がほっぺにあるけど逆のほっぺにもつけてほしくない?」

「失礼、そちらの頬は恋人の為にキープしてあるものでね」

 とまあ僕のセリフが言い終わるか否かのところで腹にパンチをされる。
 割りと痛いのだが余裕ぶって見せ……られる訳もなく、ゴホッとか言って顔をしかめる僕。

「まあ恋人って右手のことですけどね、ハハッ」

「うっざいわ……ね!」

 もう一発腹パン頂きました。

「おいあんた、人間相手なんだぞ加減しろ加減」

「ごめんなさい、なんか無性に腹立ってつい……」

「まあ我々のような人間にはご褒美ですけどね」

 思い切りいい音がしてもう片方のほっぺを鞭で叩かれる。
 皮が裂けて肉がえぐれて血が流れる。
 僕はそれを他人ごとのように感じている。
 僕の意識は逆転の糸口を探っていた。
 彼女はそれを指で掬い取って少し舐める。

「んー……美味しい」

 このまま童貞奪ってくれねえかな。
 もう人外でも良いよ穴さえ有れば。

「お姉さん、それで僕から聞きたいことってなんですか
 僕は幽霊屋敷を調べてくれってこの屋敷の権利者に頼まれてきただけですよ
 僕は何一つ悪いことしてませんよ」

「違うわよ。そうだとしても普通の人間にこの家の鍵は突破できない筈なのよ……
 少なくとも今朝の段階ではたどり着くことさえ本来できなかったの
 なのに此処へ来たってことはあなた達は何者かの協力を受けている
 それを話せばあなた達を帰してあげても良い」

 目星ロール。
 そこら辺の棚から都市伝説の気配。
 聞き耳ロール。
 ジルりんの呼吸音が変化している。
 動こうと思えば動ける可能性が高い。
 だがこれについては気づかれている可能性も高い。
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