[過去ﾛｸﾞ] 【安価】魔法少女オリジナル☆マギカ【その４】 (1002ﾚｽ)
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311: ◆cuWQUuYmDU [saga] 2013/02/03(日)00:10 ID:9D0tnC3A0(1/28) AAS
まあ、可もなく不可もなくというレベルと言ったところで
人に聞かせられる程度なだけであって
そりゃ点数も平均的なわけで
しかし気分はスカーッとした
まるで新しいパンツを履いたばかりの元旦正月の朝のように、爽やかであった
省15
312: ◆cuWQUuYmDU [saga] 2013/02/03(日)00:14 ID:9D0tnC3A0(2/28) AAS
――街道
昼とも夕方とも言えない微妙な時間帯
それでも人が多い街の中を、私たちは歩いていた
まどか「うーんっ。なんだか色々すっきりしちゃったぁー」
仁美「わたくしもですわ」
省3
316: ◆cuWQUuYmDU [saga] 2013/02/03(日)00:26 ID:9D0tnC3A0(3/28) AAS
千草「……ねえ、志筑さん」
私は立ち止まって、志筑さんに言った
千草「そろそろ、家に戻る？」
志筑さんも止まって、顔を俯けた
しかしすぐにこちらに向き直って、返答した
省16
321: ◆cuWQUuYmDU [saga] 2013/02/03(日)20:19 ID:9D0tnC3A0(4/28) AAS
再開します
322: ◆cuWQUuYmDU [saga] 2013/02/03(日)20:26 ID:9D0tnC3A0(5/28) AAS
――志筑家 門前
私たちよりもはるかに大きくて荘厳な門
こんなところが見滝原にあるのはとても驚いた
まどか「うわぁ……大きいね」
千草「そだね……」
省7
328: ◆cuWQUuYmDU [saga] 2013/02/03(日)20:37 ID:9D0tnC3A0(6/28) AAS
千草「鹿目さんって、志筑さんのご両親と面識あるの？」
まどか「えっと……仁美ちゃんのお母さんとなら、何度か」
まどか「とても優しそうなお母さんだったけれど……」
千草「それっていつの時？」
まどか「小学生の頃……かな」
省2
331: ◆cuWQUuYmDU [saga] 2013/02/03(日)20:44 ID:9D0tnC3A0(7/28) AAS
千草「志筑さん、お母さんに『今から友達と一緒に戻ります』って伝えてくれないかな？」
千草「事前に連絡しておけば、万が一の時も対処出来るかもしれないし」
仁美「ええ……分かりましたわ」
志筑さんは携帯を取り出して、電話をかけた
しばらく何か言い合って、通話を終える
省3
334: ◆cuWQUuYmDU [saga] 2013/02/03(日)20:51 ID:9D0tnC3A0(8/28) AAS
千草「レッツ突入！ 行こう！」
門を開け、広い広い庭を突っ切ってようやく志筑家へと辿り着いた
いくらお嬢様とはいえ、ここまで来るともはや格が違う
そして家も家でかなりの造りで、漫画で見るような屋敷のようだった
床とか全面赤絨毯だし。なんかふかふかしてるし
省4
335: ◆cuWQUuYmDU [saga] 2013/02/03(日)20:56 ID:9D0tnC3A0(9/28) AAS
これまた豪華な造りの扉を開けると、円卓にスーツを着込んだ数人の男女が席に着いてた
志筑さんと、私たちの姿を認めると、にわかにざわざわとし始める
バンッ！ と机に手を付いて思いっきり立ち上がった一人の男は、つかつかと志筑さんへ真っ直ぐ近づき、その顔に平手打ちをカマした
男「お前ッ！ いままでどこをほっつき歩いていたんだ！？」
倒れている志筑さんの胸ぐらを掴みあげ、怒鳴る男
省3
342: ◆cuWQUuYmDU [saga] 2013/02/03(日)21:04 ID:9D0tnC3A0(10/28) AAS
千草「や、やめてくださいッ！ 暴力はいけませんよッ！！」
慌てて志筑さんと男の間に割って入ろうとする
しかし男は片手を振って、私の体を突き飛ばした
ドテッ、と思いっきり尻餅をついてしまう
千草「あうっ……！」
省5
352: ◆cuWQUuYmDU [saga] 2013/02/03(日)21:20 ID:9D0tnC3A0(11/28) AAS
千草「それじゃあ……そんなことじゃあ、無理やり押し殺した心で、素直な振りをしてるだけになるんじゃないの……？」
男「…………、なに？」
千草「志筑さんがこんなことしたのは……確かに、私たちに関わったからだと思う。私もそう思う」
千草「でも……私たちに関わったからこそ……こうやって感情を表に出すことが出来たッ」
千草「けど関わらなかったらッ！ 志筑さんは父親に怯えながらずっとずっと本当の気持ちを押し込めたままだったッ！」
省10
358: ◆cuWQUuYmDU [saga] 2013/02/03(日)21:29 ID:9D0tnC3A0(12/28) AAS
千草「はっ……ははははははっ！！」
男「何がおかしい！？」
千草「いや……ははっ、ただ『志筑家』の人間っていうのは、倒れてる女子中学生を蹴りつけるような人間がいるところなのか、って思って」
千草「正解だよ、仁美……こんな人間に従う必要なんてない」
仁美「千草、さん……っ」
省2
365: ◆cuWQUuYmDU [saga] 2013/02/03(日)21:45 ID:9D0tnC3A0(13/28) AAS
千草「何があろうと……暴力はいけないことだ……」
千草「娘が家出することで、志筑家の名に泥を塗ることになるっていうなら……」
千草「暴力で志筑家の人間が警察に捕まったら、それはどうなるんだろうね……」
男「っ……」
私はゆっくりと、円卓にいる男女の方へと視線を向ける
省7
371: ◆cuWQUuYmDU [saga] 2013/02/03(日)22:06 ID:9D0tnC3A0(14/28) AAS
大分、痛みが引いてきた……
おぼつかない足取りで立ち上がる
まどか「ち、千草さん……大丈夫なの……？」
千草「うん……っつつ、ごめん嘘。結構キツイ」
千草「でも、ちゃんと話し合わなきゃ……ねえ、仁美」
省18
372: ◆cuWQUuYmDU [saga] 2013/02/03(日)22:10 ID:9D0tnC3A0(15/28) AAS
――志筑家 門前
まどか「い、いいのかなぁ、勝手に抜け出しちゃって」
千草「いいのいいの。あとは向こうが勝手に解決するだけ」
などとニヒルに気取ってみる
千草 扇はクールに去るぜ
省9
378: ◆cuWQUuYmDU [saga] 2013/02/03(日)22:18 ID:9D0tnC3A0(16/28) AAS
千草「暗いし送ってくよ」
まどか「別にいいのに」
千草「鹿目さんみたいな可愛い子が襲われる事件が多発してるからね」
まどか「わ、私そんなに、可愛くないよ」
なにをおっしゃるか小動物みたいな可愛さを持っているのに
省8
388: ◆cuWQUuYmDU [saga] 2013/02/03(日)22:23 ID:9D0tnC3A0(17/28) AAS
キュゥべえ『マズイよ扇！ 魔女結界が展開されかかっている！』
いきなりのキュゥべえからのテレパシーは、最悪のニュースであった
見る見るうちに周りの景色が歪んでいく
まどか「な、なに……？ なんなの、これ……っ！？」
怯えた鹿目さんが、私に抱きついてくる
省5
389: ◆cuWQUuYmDU [saga] 2013/02/03(日)22:27 ID:9D0tnC3A0(18/28) AAS
――魔女の結界
その姿は、まるで毛糸玉のようだった
いくつもの触手が混ざり、絡みあい、一つの繭を作り上げていた
辺りには磯のような、しかしどこか甘いような、そんな臭いが漂っていた
まどか「うっ……！」
省4
398: ◆cuWQUuYmDU [saga] 2013/02/03(日)22:36 ID:9D0tnC3A0(19/28) AAS
――やむを得まい
私は躊躇なく、魔法少女へと変身した
魔力効率をかけ、防塵マスクを二つ作成した
まどか「げほ、げほっ……ち……千草、さん……？」
千草「これを付けて。楽になるから」
省12
402: ◆cuWQUuYmDU [saga] 2013/02/03(日)22:38 ID:9D0tnC3A0(20/28) AAS
しかし、すぐに弾切れを起こす
やはり完全実用化されてない武器じゃあ、限界か！
千草「しかしこちらにはまだ策があるッ！！」
自由安価>>+3
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