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まどか「これには流石に」篝「篝ちゃんもびっくりです」 (133レス)
まどか「これには流石に」篝「篝ちゃんもびっくりです」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1343845545/
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12: ◆/ZP6hGuc9o [saga] 2012/08/02(木) 23:40:23.14 ID:vCKoEhN50 静流「むぅ……」 瑚太郎は、悩んでいる静流の顔を直視する。 静流「……おぉ、そうか」 瑚太郎の意図をくみ取った静流がまず座った。 ルチア「静流っ?帰らないのか?」 静流「コタローの話を聞かないと行けない」 ルチア「くっ……仕方ない、わたしも同席しよう」 静流が残ると決めた以上、ルチアも同席せねばならないとでも思ったのだろう。 静流に続き、ルチアも椅子に腰を下ろした。 小鳥「あたしゃそろそろ帰らないと……」 瑚太郎「小鳥。………頼む」 小鳥「……仕方ないさね。幼馴染のよしみだ、付き合ったげよう」 お情けだ、と言うかのようにやれやれとため息をつくと、小鳥も座りなおした。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1343845545/12
13: ◆/ZP6hGuc9o [saga] 2012/08/02(木) 23:41:25.16 ID:vCKoEhN50 ちはや「え、えぇと……そんなに大事な話なんです?」 瑚太郎「その質問は既にルチアがしている。俺も既に返答済みだ」 ちはや「あのー……」 困り果てたちはやが、ルチアの方に視線を移した。 ルチア「天王寺曰く、『すごく、すごーく大事な話』だそうだぞ」 ちはや「……わかりましたよぉ」 みんなが残ると決めた以上、一人で帰るのは気が引けたのだろう。 渋々、ちはやも席についたのだった。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1343845545/13
14: ◆/ZP6hGuc9o [saga] 2012/08/02(木) 23:42:08.87 ID:vCKoEhN50 瑚太郎「会長。いつまでオンゲーやってんすか。大事な話があるんですってば」 朱音「残念ね、今はショッピング中よ」 瑚太郎「俺の話聞く気ゼロっすかっ!?」 朱音「この部屋の主はわたしよ。わたしが何をしようがお前にどうこう言われる筋合いはない」 瑚太郎「ぐっ……そ、そりゃそうなんすけどぉ……」 朱音「でもお前は運がいいわ。ちょうど今、ショッピングがひと段落したところよ。特別に話を聞いてあげるわ。感謝なさい、天王寺」 パソコンの画面から部屋の中心のテーブルの方へ、視線を移す朱音。 これで一応は、全員話を聞く姿勢が整った。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1343845545/14
15: ◆/ZP6hGuc9o [saga] 2012/08/02(木) 23:43:11.55 ID:vCKoEhN50 瑚太郎「いいか、みんな、よく聞け」 低い声で、瑚太郎は全員に話しかける。 ちはや「もったいぶらずに話してくださいよ」 ルチア「そうだぞ天王寺。わたし達も暇じゃないんだ」 瑚太郎「わーったわーったよっ!手短に話すから、よーく聞けよ?」 両手で全員の抗議を押さえこみながら、瑚太郎は咳払いをひとつする。 瑚太郎「えー今週末、我々オカルト研究会は久しぶりに週末クエストへ出発することとなった」 前置きで言ったように、手短に用件を伝えた。 ちはや「……………はい?」 瑚太郎「週末クエストだよ、週末クエスト」 朱音「何を言い出すかと思えば……呆れて物も言えないわね。この街の深層まで知り尽くしたというのに、まだ調査すべき物があるとでも言うつもり?」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1343845545/15
16: ◆/ZP6hGuc9o [saga] 2012/08/02(木) 23:44:31.83 ID:vCKoEhN50 瑚太郎「ちっちっち、残念会長。今回のネタは一味違うんすよ」 朱音「天王寺の癖に生意気な……」 ルチア「どう言った内容のものだ?」 瑚太郎「ここから電車で二時間ほど行った所にある、見滝原町。そこで俺はひとつの不思議の欠片を見出したのだ」 ちはや「見滝原……ですか?」 瑚太郎「ん、なんだちはや、知ってるのか?」 朱音「確か、ちはやが以前にいた町の名前だったわね」 ちはや「はい、そうです」 瑚太郎「ほう……それは興味深い」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1343845545/16
17: ◆/ZP6hGuc9o [saga] 2012/08/02(木) 23:45:49.71 ID:vCKoEhN50 小鳥「それで、そのー見滝原?がどうかしたの?」 瑚太郎「どうもその街、不自然な事件や事故が多いらしいんだ」 静流「不自然……どういうこと?」 瑚太郎「理由のはっきりしないものや、動機が不明なものだったり。まぁ、とにかく色々なもんだ」 朱音「………この街の不思議を調査するというお前の意気込みはどこへ行った?」 瑚太郎「やめて会長!その冷やかな眼やめて!」 朱音の半眼に耐えられなくなった瑚太郎が、静流の背に隠れる。 瑚太郎「だって!会長自身が言ってた事じゃないっすか!もうこの街の不思議のほぼ全ては理由はっきりしてるじゃん!」 朱音「まぁ、それは確かにそうだけれど……」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1343845545/17
18: ◆/ZP6hGuc9o [saga] 2012/08/02(木) 23:46:52.14 ID:vCKoEhN50 瑚太郎「森に住む怪人だって!」 小鳥「おほほほほ」 瑚太郎「理科室で歩くアレだって!」 ちはや「アハハハ……」 瑚太郎「僕が超能力者だとか、僕こそ真の超能力者だとかだって!!」 ルチア「うぅむ……」 瑚太郎「校内で発見されたツチノコだって!!」 静流「中庭で食べたさんま缶はうまかった……」 瑚太郎「みんなみんな、ガイアの魔物使いやガーディアンの超人じゃないっすか!!」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1343845545/18
19: ◆/ZP6hGuc9o [saga] 2012/08/02(木) 23:48:01.91 ID:vCKoEhN50 朱音「待って、みんなではないわよ。自称超能力者は、その素質があると言う程度だったでしょう」 瑚太郎「そんなの些細な問題だもん!もう見え透いちゃってるんだもん!」 ちはや「瑚太郎が駄々っ子みたいになってます……」 瑚太郎「ですから!思い切って俺は町の外へ眼を向ける事にしたんすよ!!」 ルチア「急に胸を張りだしたな」 朱音「あぁ、そう。頑張んなさい天王寺。わたしはこの部屋からお前の失敗を心から祈っているわ」 瑚太郎「突っ込みどころが多いお言葉どうもありがとうございますぅ!!」 朱音「………」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1343845545/19
20: ◆/ZP6hGuc9o [saga] 2012/08/02(木) 23:49:26.53 ID:vCKoEhN50 瑚太郎「いいですか、俺たちはみんな揃ってオカ研なんです!!」 小鳥「だぁねぇ」 瑚太郎「誰か一人でも欠けちゃいけないんすよ!!」 ちはや「まぁ、そうですねぇ」 瑚太郎「一度は壊れかけた絆でも、こうして仲良くまた集まる事が出来てるじゃないですか!」 ルチア「そう、だな。本当に不思議な事だが」 瑚太郎「そんな俺たちが、こうしてこの部室へ再び集まって!それでやる事は以前と変わらずお菓子つついてキャッキャウフフですか!?」 静流「おぉ……そう言われると、なんだか勿体ないような気がしてきた」 瑚太郎「だろぉ静流!?勿体ないよなぁ!」 ちはや「それに、あの争いが集結してからは週末クエストにも行ってませんでしたねぇ」 小鳥「そだねぇ。ここらで一発、何かどかーんとでっかいことをやりたいってコタさんの気持ちもわからなくもないさね」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1343845545/20
21: ◆/ZP6hGuc9o [saga] 2012/08/02(木) 23:50:44.38 ID:vCKoEhN50 瑚太郎「ルチア……静流……ちはや……小鳥……」 賛同の意を示してくれた四人を眺めながら、瑚太郎は目頭が熱くなるのを感じた。 瑚太郎「ありがとうっ……やはり持つべき物は仲間だなぁ」 朱音「………」 瑚太郎「持つべき物は仲間だなぁ」 ちら、ちら、と朱音の方へ視線を送る。 朱音「わたしにどうしてほしいのお前は……」 瑚太郎「一緒に見滝原へ行きましょう!誰も知らぬ未知を探す道へ!!」 朱音「今のお前のそのシャレにいらっと来た」 瑚太郎「あぁっ!!ごめんなさい会長!!」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1343845545/21
22: ◆/ZP6hGuc9o [saga] 2012/08/02(木) 23:52:11.91 ID:vCKoEhN50 朱音「……はぁ、仕方ないわね。それじゃ、具体的な問題点を羅列してあげる」 瑚太郎「も、問題点ですとな?」 社長椅子からその重そうな腰をあげ、朱音はホワイトボードの方へ移動する。 朱音「いい?まずわたし達は学生よ」 瑚太郎「は、はい」 朱音「その調査は、週末だけで終わるのかしら?」 瑚太郎「わ、わからないです。行くって俺の頭の中で決めちゃったらもうわくわくが止まらなくなって下調べもほとんどしていない状況ですから」 朱音「移動手段は?」 瑚太郎「で、電車で……」 朱音「朝早くに遠出して、調査して、日帰りで風祭へ帰って来るとでも言いたいのかしら?」 瑚太郎「そ、それはその……」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1343845545/22
23: ◆/ZP6hGuc9o [saga] 2012/08/02(木) 23:53:22.25 ID:vCKoEhN50 朱音「普通に考えて非現実的ね?」 ルチア「か、会長!そこまでにしてあげてくれ!!天王寺がどんどん小さくなっていて、正視に堪えない!!」 瑚太郎「うぅ……週末クエスト……ぐすん……」 静流「おお、よしよし、コタロー。あたしはコタローの味方だぞ」 小鳥「元気出しんさいコタさんや」 瑚太郎「週末クエスト……やりたいんだもん……」 朱音「現実的に実現不可能なのだから諦めなさい」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1343845545/23
24: ◆/ZP6hGuc9o [saga] 2012/08/02(木) 23:54:13.69 ID:vCKoEhN50 ちはや「あのー、ちょっといいですか?」 朱音「何かしら、ちはや?」 ちはや「見滝原までの足なら、咲夜に頼めばなんとかなると思います」 朱音「………は?」 ちはや「車で移動出来るんなら、調査もじっくり出来ますよね?」 ルチア「まあ、そうだな。ある程度は時間に融通は効くようになりそうだ」 朱音「ちょ、ちょっと?」 ちはや「それに、前に調査してたのだって結構な時間が掛かったのもあったじゃないですか」 静流「うむ……確かに、ちーの言うとおりだ」 ちはや「なにも今週末に1から10まで調べ尽くす必要もないんじゃないです?」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1343845545/24
25: ◆/ZP6hGuc9o [saga] 2012/08/02(木) 23:55:08.43 ID:vCKoEhN50 朱音「黙りなさいちはや」 ちはや「は、はい?」 朱音「……っ……」 ちはやの言葉を遮り、朱音は恐る恐る瑚太郎の方へ視線を移した。 瑚太郎「鳳ちはや……女神か……?」 ちはやに向け、熱い視線を送っていた。 朱音「手遅れだった……!?」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1343845545/25
26: ◆/ZP6hGuc9o [saga] 2012/08/02(木) 23:56:08.80 ID:vCKoEhN50 瑚太郎「ホントなんだなちはやっ!?」 朱音の正論ラッシュで打ちひしがれていた瑚太郎がガバッと立ち上がり、ちはやの両手を熱く握る。 ちはや「こ、瑚太郎っ?」 瑚太郎「咲夜に頼めば、足はなんとかなるんだなっ!?」 ちはや「ま、まぁ、なると思いますけど……」 瑚太郎「あいつに頭を下げるのは癪ではあるが、この際背に腹は代えられんっ!!」 ちはやの両手を熱く握りしめたまま、瑚太郎は頭を下げる。 瑚太郎「お願いしますちはやさんっ!!この哀れな俺に、救いの手を差し伸べてくださいっ!!」 ちはや「あ、あのー……」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1343845545/26
27: ◆/ZP6hGuc9o [saga] 2012/08/02(木) 23:57:25.15 ID:vCKoEhN50 小鳥「わたしからもお願いするよちーちゃん。何とかしてあげてよ」 瑚太郎に続き、小鳥もちはやに頭を下げる。 静流「新生オカ研の、新しい門出だ。あたしもお願いしたい、ちー」 更には、静流も頭を下げる。 ルチア「わたしからも、お願い出来ないだろうか?久しぶりに、その、このみんなでどこかへ出かけるのもいいと思うんだ」 静流の後には、ルチアも頭を下げた。 ちはや「わ、わかりました、わかりましたってば!頭をあげてくださいよ!」 瑚太郎「本当かちはやぁぁっ!?」 ちはや「咲夜にお願いするだけですってば!大げさですねぇ瑚太郎は」 瑚太郎「わーい!やったー!久しぶりの週末クエスト決定だー!」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1343845545/27
28: ◆/ZP6hGuc9o [saga] 2012/08/02(木) 23:58:26.61 ID:vCKoEhN50 朱音「ま、待ちなさい!わたしは許可していないわよ!?」 ほぼ決定の流れとなったところで、慌てて朱音がそう口を挟む。 しかしその言葉は、浮かれ切った瑚太郎の耳には届いていなかった。 小鳥「……諦めるのが懸命だと思いますよ、会長」 朱音「か、会長!そうよ、オカ研の会長はわたしよ!?決定権はわたしにあって然るべきじゃないの?」 静流「ここまで話が決まった後で取り消しになると、コタローの命が危うい」 朱音「うっ……」 ルチア「まあまあ、別にいいじゃないか。今までだって、瑚太郎が中心でやってきたんだろう?」 朱音「う……ぐ……」 ちはや「行きましょうよ、朱音さん!わたしも、久しぶりに見滝原、行きたいですし」 朱音「………ぐぬぅ……」 今までは理論で押し負けた場合にしか出なかったセリフが、この時ばかりは感情論に押し切られて出てしまったのだった。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1343845545/28
29: ◆/ZP6hGuc9o [saga] 2012/08/03(金) 00:00:21.06 ID:J9IrbT0g0 朱音「……はぁ、わかった、わかったわよ。わたしも行けばいいのでしょう……」 観念した朱音が、深いため息と共に許諾の言葉を呟いた。 瑚太郎「さすが会長!多数決などの決定には異議を申し立てづらい!!」 朱音「うるさいわよ天王寺。今回だけだからね?」 瑚太郎「わかってます、わかってますって!」 オカ研のみんなの協力もあって、ゴタゴタが片付いた後の、初めての週末クエストが決まった瞬間だった。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1343845545/29
30: ◆/ZP6hGuc9o [saga] 2012/08/03(金) 00:01:42.43 ID:J9IrbT0g0 というわけで導入回でした これだけ見ると完全にRewriteのSSだな…… 次からはしっかりとまどマギ勢も出て来ます では http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1343845545/30
31: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage] 2012/08/03(金) 00:03:53.03 ID:cL2oGaqfo 乙! 自分もちょっと考えてたクロスだから期待してます! ほむ×小鳥や、さやか×朱音とか考えるとワクワクしてきた。 あとアカリちゃんが出る事にも期待・・・期待・・・ http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1343845545/31
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