[過去ログ] 照「清澄にも麻雀部はあるのか・・・」【咲-saki-】 (1002レス)
上下前次1-新
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
次スレ検索 歴削→次スレ 栞削→次スレ 過去ログメニュー
955: tell you that I love ...(8-7)◆oeEeLVGR7U [saga] 2013/02/12(火)00:01 ID:qv6IIvio0(1/5) AAS
-side 照-
宥の部屋に入る
今更驚きはしないけど、やっぱりこの時期にまだコタツとストーブがあるのはなかなかシュールだなぁ・・・
っていうか、夏でもあるらしいから、「まだ」とかじゃないようだけど
宥の匂いがする
とっても安心できる…
なんだかんだで、今日まで張り詰めていたものが、ゆっくりとほぐれていくようだった
「お茶入れるね」
「うん」
熱いお茶を入れるのは分かっているけれど、流石にそこまでは合わせられなくて
宥が入れてくれたお茶に、氷を1つ入れる
ちょっと狭いこたつだけと、思いっきりくっつけば隣同士で座ることはできた
「もうちょっと大きいこたつ買った方がいいのかなぁ・・・」
「それはダメ」
だって、くっつける方がいいよ
お茶を一口すすり、宥の顔を見る
宥も、私の方を見ていた
「ありがとね・・・」
「どうしたの、急に?」
私が不意にお礼を言ったのに、宥はキョトンとした
「うん、なんというか・・・、いろいろ。今日なんか特に、怜が倒れたりしたし・・・それでもなんとか優勝できて。でも、ここまでこれたのは、宥のおかげだから」
「私は何もしてないよ」
「そんなこと、ない。だって、宥がいなかったら、私はもしかしたら途中で手を抜いて勝たないようにしていたかもしれない」
由子が脅されたと知って、誰も動いてくれなかったら・・・
私は、ざわと負けることを選んでいたかもしれない
「それを、勝つ勇気をくれたのは、間違いなく宥だから」
「そっか・・・。私はただ、照ちゃんの一番カッコいいところを見たかっただけだよ」
「・・・・勝つところが?」
「勝ちに向かって駆け抜けるところ、かな?」
小首をかしげて微笑む宥
はぁ、ほんとに、宥には叶わないな
「じゃあ、今日の私は、カッコよかった?」
「うん、カッコよかったよ」
「ギギギって反転コピー、結構振り込んだりするからあんまりカッコよくないと思うだけどね・・・」
まだまだ未完成だったから、できれば大事な決勝戦で使いたくはなかった
けれど、宥は首を振る
「うーん、駆け抜けるところっていうのは、最終的に勝てなくても、勝とうとして一生懸命に戦ってるところってことだよ」
「ま、まあ・・・。一生懸命ではあったかな」
どちらかというと、必死というか、もがきながらなんとか追いついたという感じだった
それが、カッコいいのかな・・・
あまり実感は沸かなかったけれど
麻雀をしてて怖がられることはあるけれど、カッコいいって評価はあまり受けたことがなかったから・・・・
ちょっと手を動かした時、宥の手に当たった
反射的に手を引いて、またゆっくりと、宥の手のあった場所を探り当てる
ちょんちょんと、手の甲をさする
「なあに?」
「なんとなく」
「なにそれ…」
苦笑しているけど、構わずまたさする
ん、感じが変わった?
と思った瞬間、指を掴まれた。ああ、手の甲じゃなくて、ひっくり返って手のひらをさすってたんだ…
「つかまえた」
「うん、つかまっちゃた」
上下前次1-新書関写板覧索設栞歴
あと 47 レスあります
スレ情報 赤レス抽出 画像レス抽出 歴の未読スレ AAサムネイル
ぬこの手 ぬこTOP 0.023s