[過去ログ] 勇者「魔王が勇者一族に呪いをかけたけどやっと対面できそうだ」 (625レス)
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589: ◆SHpOT25On. [saga sage] 2013/05/18(土)08:05 ID:aKzIqfBmo(1/18) AAS
238「いけないなぁ。このままだと首まで埋まって窒息死だよ。あんだけ大見得切って何もできずに撤退ってハズカチー。」
ズズズズ・・・

頭巾「なんかないの!? あなた科学者でしょ? 頭いいんでしょ?!」
ズズズズ・・・

238「うーん、飛び道具をいとも簡単に防がれちゃって、近づく事は出来ない・・・。このまま待ってたら窒息死、となると・・・。」
238「戦闘継続不可能かもね。それに、作戦が有ったとしても口で説明してたら気取られて終わりだしー。」チラッ

潜水服「おい。合わせろ。」
スチャ

頭巾「・・・あ、はーい。転真矢詠唱開始」
省42
590: ◆SHpOT25On. [saga sage] 2013/05/18(土)08:05 ID:aKzIqfBmo(2/18) AAS
土「・・・おかしい、魔力にさえ直前まで変化、が・・・」
胴≪ジュゥゥゥゥ・・・≫
腕≪ボト≫
頭≪ゴトン≫

ドサドサドサ

勇者「・・・・・・。」
勇者(・・・・・・)

潜水服「・・・」
ずるり
頭巾「う〜口の中に泥が・・・」
省42
591: ◆SHpOT25On. [saga sage] 2013/05/18(土)08:05 ID:aKzIqfBmo(3/18) AAS
片腕『中心に中枢を置くと切り離しにくいって理由で末端にしたらしいの。そんな事より勇者、私を貴方の左腕の切断面に着けなさい。』

勇者「・・・あの、今聞く事じゃないのかもしれませんが、どうやって喋っているのですか?」

片腕『振動魔法の応用よ。いいから、つけなさい。』

片腕≪ガシ≫
トン

片腕『・・・布をどけなさい。』
省30
592: ◆SHpOT25On. [saga sage] 2013/05/18(土)08:06 ID:aKzIqfBmo(4/18) AAS
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女商人「す、すいません、まさか私にそんな欠陥があったなんて・・・。」

勇者「商人を作った魔王でさえ予想していなかった事なのだから仕方が無い。それより、」

左腕『恐らく私達は今も監視されているわよ。』
省27
593: ◆SHpOT25On. [saga sage] 2013/05/18(土)08:06 ID:aKzIqfBmo(5/18) AAS
左腕『合成属性は物凄く燃費が悪いのだからあまりに使うと生命維持が不可な状況まで魂が減っちゃうわよ?』

女商人「えっ! だ、駄目ですよ勇者さま! そんな方法を使っちゃ・・・!」

勇者「・・・俺もあまりいい方法だとは思わないが、だからと言って我が身かわいさで敵にされるがままでは駄目だ。」
勇者「今日だって、お母さんが生きていたのは運が良かっただけ。・・・本来ならばこうなる前に決断しなければいけなかったことだ。」

勇者「それに合成属性なら相手を傷つける心配も無い。今回の状況に適している。」

女商人「そ、そうかもしれませんがそれで勇者さまが死んでしまっては元も子も無いじゃないですか!!」
省33
594: ◆SHpOT25On. [saga sage] 2013/05/18(土)08:07 ID:aKzIqfBmo(6/18) AAS
左手<敵に情報をどれだけ掴まれているか分からないのだけれど・・・、睡眠関係の事はばれたかもしれないわね。あとどれぐらいで街に着くのかしら。>

勇者「・・・大凡三日と言った所でしょうか。」

左手<そろそろなのね。この平原は私達に不利すぎるから、遮蔽物の多い街に入ってから状況を動かしましょう。>

女商人「そ、その間はどうやって狙撃を防ぐんですか?」

左手<そこは悩みの種、ね。勇者の事は殺せないのだから、撃たれたとしても回復魔法が使えるけれど、あなたが気絶してしまった場合敵がどうするのか分からないのよね。>
省33
595: ◆SHpOT25On. [saga sage] 2013/05/18(土)08:08 ID:aKzIqfBmo(7/18) AAS
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次の日 昼

カッポカッポ

勇者「・・・。」

女商人「・・・。」
女商人(・・・・・・何故お馬さんを撃たないんだろう。)

女商人(出来るだけ時間を掛けた方が敵は良いに決まってる。それだけ試行回数が増えるんだし・・・。)
省37
596: ◆SHpOT25On. [saga sage] 2013/05/18(土)08:08 ID:aKzIqfBmo(8/18) AAS
左手『ならばこれはタダの嫌がらせね。私達の心理的ストレス狙っているのでしょう。』

勇者「・・・街に入れるまでに俺達を出来るだけ削るという事ですか。」

左手『そうでしょうね。だから、今は耐えなさい。』

勇者「・・・・・・はい。商人、立てるか?」

女商人「あ、ありがとうございます。平気、です。」
女商人(勇者さま達も街に入ってからの事を何かを考えているみたい。さっき私が考えていたことは想定済みなのかな。)
省29
597: ◆SHpOT25On. [saga sage] 2013/05/18(土)08:09 ID:aKzIqfBmo(9/18) AAS
榴弾≪ボトボトボト≫

白龍「くそっ!さっきの鉄片を散らす爆発物だ!青凍らせろ!」
青竜「はーい。反振動魔法」

白龍「ええい私は物理に対しての防御力は無いのだ!!こういう泥臭い鉄火を散らすような争いは赤の土俵だろう!!」

白龍「光魔法も効かず雷魔法は大地に流され封印しようとすれば息で相殺される!仲間はこまい生まれたばかりの人型のドラゴン!」
白龍「そもそもなんでお前は人型で復活したんだ! 大馬鹿か!」

青竜「図体がデカいのは厄介だってわかったのよ。力が同じくらいなら小さい奴相手にするときはこっちも小さい方がいいの。」
省31
598: ◆SHpOT25On. [saga sage] 2013/05/18(土)08:10 ID:aKzIqfBmo(10/18) AAS
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洋館内 個室

カチャカチャカチャカチャ

ヒトミ「・・・。」

女魔法「・・・・・・。」
偽商人「その部分にはあまり触れないでくださいね。こちらの構造体が肩の関節の駆動を司る主原動機で、こっちの帯が同期装置の・・・」

ヒトミ「くすぐったくは無いんだけど・・・、あんまりいい気分じゃないなー。」
省27
599: ◆SHpOT25On. [saga sage] 2013/05/18(土)08:10 ID:aKzIqfBmo(11/18) AAS
ヒトミ「駄目だよーそこは内情一切の規則性が無くてもこれがいーなーって言っておかないとこの子に自我が無いガラクタ扱いされちゃうよー?」

女魔法「・・・別にガラクタ扱いはしない。」

偽商人「で、ですが私は実際お姉さんの劣化みたいなものですし・・・他者に言われた事を自分の最大限の能力を用いて実行するだけの存在ですし・・・」

女魔法「・・・そうなの?」

偽商人「は、はい。基本的に私は他者からの命令を拒否する事が出来ませんから。」
省34
600: ◆SHpOT25On. [saga sage] 2013/05/18(土)08:11 ID:aKzIqfBmo(12/18) AAS
ヒトミ「あっ、瞑想状態になっちゃった。こうなるとずーっと考えるんだよねこの子。」

偽商人「今のうちに工具とか片付けちゃいましょう。」

ヒトミ「あはは、そだね、そうしようか。」

偽商人「まず散らばってる工具類を・・・」

扉≪バタン!≫
省35
601: ◆SHpOT25On. [saga sage] 2013/05/18(土)08:11 ID:aKzIqfBmo(13/18) AAS
女魔法「竜の土人形が倒れたとして、私達はどうするの?」

女戦士「青髪が言うには戦えってさ。」

女魔法「・・・ふーん。」

女僧侶「やるしかないのですか・・・。」
女戦士「勇者も戦ってんだろ?だったら私達にも出来るはずだって。しょげんなしょげんな。」

女魔法「・・・らしくない、いつからそんなに、聞き分けが良くなったの?」
女魔法「それに勇者だったら、絶対にあんな事は言わない。」
省36
602: ◆SHpOT25On. [saga sage] 2013/05/18(土)08:12 ID:aKzIqfBmo(14/18) AAS
バサバサバサ
青竜「あんた調子に乗り過ぎ!!ここら一体溶岩になって陥没しちゃったじゃないの!!」

赤竜「おお青! ちょっと見ない間にちんまりしたのう!誰にやられた!白か!?」

青竜「うっさい! 人間にやられたのよ!」

赤竜「なにぃ!! 人間ごときにやられるとは信じがたいな!!」

青竜「うっさいうっさいうっさい! いいから早くあの家も燃やしてきなさい!! この前にみたいに遊ばないでさ!」
省25
603: ◆SHpOT25On. [saga sage] 2013/05/18(土)08:12 ID:aKzIqfBmo(15/18) AAS
女魔法「エレメンタルとは戦わないの?」

赤竜「エレメンタルは普段はどこか知らん場所に封じられていて儂には居場所が分からんのよ。叔母もあの場所にいるとはいえ儂は近づく事も出来んし・・・。」

女魔法「だったら今がいい機会じゃない?」

赤竜「ん?」
青竜「こらーいつまで人間とお話ししてんのさ。早くやりなさいよ。」

赤竜「どういう事かの?」
省32
604: ◆SHpOT25On. [saga sage] 2013/05/18(土)08:13 ID:aKzIqfBmo(16/18) AAS
赤竜「うむ!儂にもな!ちぃーっと殴りに行きたい奴が居るのだ!何となくだがお前さんと一緒に居た方が会えそうな気がするなぁ!」

青竜「ちょっと赤!?」

赤竜「えーい煩い!今のお前じゃどうせ儂を止められんわ。じゃまだわ!」

青竜「あんたは本当に馬鹿なの!? それとも阿呆なの!? 裏切ったらお母様や叔父様が黙ってるわけ無いでしょ!!」

赤竜「それも一興よ!! こっちに居てもエレメンタルとはまみえる気配すら無い! ほれ早くどっかにいかんと・・・」
口≪ゴオオ・・・≫
省35
605: ◆SHpOT25On. [saga sage] 2013/05/18(土)08:14 ID:aKzIqfBmo(17/18) AAS
女戦士「その場所ってのは?」

偽商人「貴方達がドラゴンと会」
ブツ
偽商人「・・・」キュゥゥゥゥ

女戦士「おい!?」

青髪「おやおや、何かの不具合で御座いましょうか、電源が切れてしまいましたね。ワタクシお父様に見てもらえるように頼んで」

剣≪シュラ≫
女戦士「触るな。」
省36
606: ◆SHpOT25On. [saga sage] 2013/05/18(土)08:16 ID:aKzIqfBmo(18/18) AAS
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洋館 外

扉≪ズバン!!≫

洋館≪グオオオオオ・・・≫

女戦士「僧侶ぉ!馬乗れ!引く!」

女僧侶「は、はい! 腕は平気ですか!」
省32
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