[過去ログ] 「都市伝説と戦う為に都市伝説と契約した能力者達……」 Part5 (1002レス)
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10: ピューッと吹く笛◆2PnxfuTa8. [saga] 2011/12/24(土)12:14 ID:+DvCR+8p0(1/24) AAS
投下祭りの最初の一発は俺が行くぜ
ちなみに三本1セットで残りは夜にでも投下します
11: スレ立て乙でした◆2PnxfuTa8. [saga] 2011/12/24(土)12:31 ID:+DvCR+8p0(2/24) AAS
【都市伝説関連の会社に勤めてしまっていたらしいのですがもう駄目かもしれません】
霧深い夜。
世の中には決して触れてはいけない闇というものがある。
闇は夜に満ち、夜に蠢き、何も知らない人々を飲み込んでその腹を満たす。
俺はそういう不条理が嫌いだった
「やめて!助けて!」
時計を見る。
時刻はとうに九時過ぎである、しかも何が悪いって月曜日、やってられない。
一杯ひっかけてきたいのはやまやまだったが惜しむらくは給料日前。
この状況でも酒をおごってくれる気のいい上司などこんな寒い時代に居る筈もない。
省24
12: スレ立て乙でした◆2PnxfuTa8. [saga] 2011/12/24(土)12:31 ID:+DvCR+8p0(3/24) AAS
「……仕方ないわ、こうなったらやってあげる」
路地裏の袋小路に追い詰められた女性がそう言うや否や彼女の口が大きく裂ける。
「今更だけど私の名前は口裂け女、これより貴方を含めて有象無象を裁断させてもらうわ」
女性は鋏を懐から取り出して前方に投げ上げる。
その間に鎌を懐から出して少女に投げつける。
雀座さんが鎌を防いでいる間に女性は俊足を以て彼女に接近、先ほど前方に投げ上げた鋏をキャッチして一気に斬り込む。
鋏が雀座さんの臓腑を貫いた。
そう、思った瞬間だった。
消える、少女の姿が霧のごとく霞んでぼやける。
「―――――あれは!?」
省19
13: スレ立て乙でした◆2PnxfuTa8. [saga] 2011/12/24(土)12:33 ID:+DvCR+8p0(4/24) AAS
「死ね」
四本のメスがまるでロケットのように俺めがけて飛んでくる。
とっさにカバンを足元に落とし、足を狙う二本の防御に成功。
しかし残る二本は胸めがけて飛んできてそのまま突き刺さる。
よろめくような強烈な衝撃。
俺は物も言えずにその場で崩れ落ちる。
「まったく、営業の貴重な人材を始末しなきゃいけないなんて辛いです」
彼女は俺に止めを刺すべく近づいてくる。
「ですが、それでもさようなら」
省22
14: スレ立て乙でした◆2PnxfuTa8. [saga] 2011/12/24(土)12:35 ID:+DvCR+8p0(5/24) AAS
「警察に突き出します」
全国の少年少女の皆さん、これが本音と建前です!
皆さんも上手に使い分けましょう!
なーんてことを思っていた次の瞬間、俺はグルグルと宙を舞っていた。
どうにも少女に腕力負けして投げ飛ばされたらしい。
受身をとりそこねて地面にぶつかる。
最近腰痛気味なのにこれでは死んでしまうぞ。
「それは困る……かな」
起き上がろうとした俺の首筋にナイフが触れる。
夜の外気を吸ってよく冷えたナイフはまさにそれこそが夜の具現であるかのように光を吸い込んで離さない。
省13
15: スレ立て乙でした◆2PnxfuTa8. [saga] 2011/12/24(土)12:36 ID:+DvCR+8p0(6/24) AAS
「解る解る!俺も家にあるもん!ただこれどうなの?
ちょっと手入れが甘いような気がしてならないんだけど」
「うにゅー……人を切った直後なので少し刃こぼれしているんです
さっき相手の胸を突いた時におかしくしてしまったみたいで……」
「良いかい、人を突き刺す時ってのは刃を横に倒して肋骨の隙間をくぐらせると良いんだ
そうすると刃を損なうこと無く深くまで突き刺すことができるからね
これは新選組でもよく使われていた平突きというやり方だ」
「軌条さんものしりなんですね」
完全にノリが営業帰りの雑談である。
話題は剣呑この上無いのだがやたら雰囲気はノンキというか……
省27
16: スレ立て乙でした◆2PnxfuTa8. [saga] 2011/12/24(土)12:38 ID:+DvCR+8p0(7/24) AAS
「お、目が覚めた」
「しゃ、社長!?」
目が覚めると、俺の目の前には社長が居た。
「心配したんですよ」
そう言って社長は笑う。
省27
17: スレ立て乙でした◆2PnxfuTa8. [saga] 2011/12/24(土)12:44 ID:+DvCR+8p0(8/24) AAS
「あ、あの……」
「なんだい?」
「契約ってなんですか?」
真っ先にこれが気になってしまう悲しい営業マンの性である。
「あー!忘れてた!
大事だよね、さすが我社の期待の新人営業マン細かい所に気がつく!
契約ってのは都市伝説に自らの心を注ぎこむことで都市伝説への一定の命令権や力の行使権を得る契約のこと
例えば僕はフサンの七秘聖典という魔術書と契約しているわけよ
ただ契約にも容量みたいなものがあって、強力な都市伝説ほど容量を食うの
省26
18: スレ立て乙でした◆2PnxfuTa8. [saga] 2011/12/24(土)12:50 ID:+DvCR+8p0(9/24) AAS
午後09:00→会社の日常
午後11:00→社会科見学ツアーのお話
の予定です
40: スレ立て乙でした◆2PnxfuTa8. [saga] 2011/12/24(土)21:06 ID:+DvCR+8p0(10/24) AAS
【都市伝説関連の会社に勤めているのですがもうダメかも知れません】
東京都蜷川区三条五丁目ハワード・ホールト記念館前にある会社。
河城綜合警備保障、それが僕の務める会社の名前である。
午後五時を告げるチャイムの音。
まるで学校のようだがこの会社ではこれが当たり前である。
この会社(の平社員)に残業という言葉は無い(表向きには)。
完全三交代制で24時間フル稼働の職場なのだ。
「おはようございます!」
「おはようございます!」
だからどんな時間でも挨拶はおはようございます。
省29
41: スレ立て乙でした◆2PnxfuTa8. [saga] 2011/12/24(土)21:09 ID:+DvCR+8p0(11/24) AAS
「よーし、元気にしてたかー?」
社用車であるヒッポグリフの太郎くんの住んでいるガレージ(?)に到着。
僕を見つけると機嫌良さそうに嘶いてくれました。
鍵の代わりである人参を渡すとそれをむしゃむしゃ食べてから僕を背中に乗せてくれた。
そのまま窓から出発。
今日もこうして僕の外回りは始まる。
と、ここで電話。
作戦担当部のホベンシオさんからだ。
「はい軌条です」
省20
42: スレ立て乙でした◆2PnxfuTa8. [saga] 2011/12/24(土)21:13 ID:+DvCR+8p0(12/24) AAS
「あれだな……行くぞ太郎くん」
太郎くんが蹄を鳴らして猛スピードで子供の方向へと駈け出す。
「おい君!」
声をかける。
驚いたような顔でこっちを見る子供。
「お兄さんの手を掴むんだ!」
「え!?」
省24
43: スレ立て乙でした◆2PnxfuTa8. [saga] 2011/12/24(土)21:13 ID:+DvCR+8p0(13/24) AAS
「君、太郎君から絶対に離れるなよ?」
「え、あ、はい!」
「太郎くん、その子を連れてここから離れていてくれ」
太郎くんは頷く。
「紅い靴、起動」
省27
44: スレ立て乙でした◆2PnxfuTa8. [saga] 2011/12/24(土)21:14 ID:+DvCR+8p0(14/24) AAS
「何から何までありがとうございます」
「お兄ちゃんありがとう!格好良かったよ!」
そう言って二人は帰っていった。
「やったぜ太郎くん格好いいだってさ!」
フン、と鼻息
うわ、ヒッポグリフに鼻で笑われた。
でも良い、子供の笑顔を守ることができたんだから。
子供に夢を与えるのが大人の一番の仕事だよね!
省9
45: 笛◆2PnxfuTa8. [saga] 2011/12/24(土)21:15 ID:+DvCR+8p0(15/24) AAS
十一時から本来投下予定のお話
きっと一番面白い
47: 笛◆2PnxfuTa8. [saga] 2011/12/24(土)23:08 ID:+DvCR+8p0(16/24) AAS
【受付嬢は忙しい】
その日は朝から五人ほどの小学生が会社を訪ねてきていた。
社会科見学ツアーなのだそうだ。
案内役は私。
「おはようございます!社会見学に来た蜷川小学校六年二組の皆様ですね!
お姉さんは受付の雀座律葉、律葉お姉さんって呼んでくださいね!」
「「「はーい!」」」
こんにちわ、私の名前はジャック・ザ・リッパー。
性別は女性、なぜなら私はジャック・ザ・リッパー女性説から生まれた存在だから。
省20
48: 笛◆2PnxfuTa8. [saga] 2011/12/24(土)23:08 ID:+DvCR+8p0(17/24) AAS
「どうしたのかな?」
「僕達はそういうことしなくていいの?」
「うーん、今日は先生からもう許可をもらっているからオッケーなんだよ」
「へぇ……」
「当たり前だろケンジ」
省18
49: 笛◆2PnxfuTa8. [saga] 2011/12/24(土)23:08 ID:+DvCR+8p0(18/24) AAS
「うわっ、すげえ!」
「このエレベーター勝手に十三階まで動き出した!」
「は、ははははは!ハイテク!ハイテクですから!」
※無論呪いである
※恐らく悪霊の類である
素早く周りを見回す私。
居た!ああなんか薄ぼんやりした影が!影が!
おぞましい何かが!
「あら?」
省23
50: 笛◆2PnxfuTa8. [saga] 2011/12/24(土)23:09 ID:+DvCR+8p0(19/24) AAS
「皆、ここでちょぉっと待っててくれるかな?」
「「「「「はーい!」」」」」
ありがとう良い子の皆。
私は一人で部屋に入り込んで今度は子供に哺乳瓶でミルクを上げている女性に声を掛けた。
「なにやってんですか茜さん!」
「うぅ……子供が泣き止まないの!」
省15
51: 笛◆2PnxfuTa8. [saga] 2011/12/24(土)23:14 ID:+DvCR+8p0(20/24) AAS
「そうだ、旦那のところに送れば良いんですよ」
「え?」
「そーっれ!」
「うわちょま……」
何をトチ狂ったのかこの女、自分の子供パソコン画面にニュルっと突っ込みやがりました。
って、え?入れるの?
省17
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