[過去ログ] 「都市伝説と戦う為に都市伝説と契約した能力者達……」 Part4 (1002レス)
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(1): 悪党と黒服◆W5H6Y5Rl3M 2011/10/24(月)22:58 ID:4nL1N1pko(1/4) AAS
 エレベーターの他に階段もあったのだろう
 どこからともなく踏み込んできた黒服の一人が、沙々耶を抱きすくめていたメイに駆け寄ってくる
 助けに来たのか、そう沙々耶が思った瞬間
 手にした警棒のようなものでメイが殴り倒される
 沙々耶から引き剥がされ、床を跳ねるように転げてぴくりとも動かなくなるメイ

「『ウィンチェスター・ミステリー・ハウス』の契約者、沈黙。確保します」

 手際良く拘束衣に捻じ込まれていく小さな身体
 その素材は奇妙な紋様が描かれており、都市伝説能力を阻害するものである事は容易に想像ができた
 そして頭部には、申し訳程度に呼吸ができそうな穴だけが開いた、頭部全体を覆う鉛の仮面が被せられてがちりと施錠までされる

「待ちなさいよ、あんたら……メイに……何するのよ……」

 掠れた声でそう囁くも、それはばたばたと作業を続ける黒服達には届かない

「被害者らしき一般人少女、確保します。治療の後に記憶処理を実行予定、本部の処置室の準備を要請」
「了解」
「待てって……言ってるでしょ……」

 止める事も何もできない
 担ぎ上げられ運ばれていくメイを目に焼き付けながら、沙々耶の意識はそこで途絶えた

―――

「あーもー、何であんたら過激派の連中は、いちいち癪に障るやり口なのかなぁ」

 二人の少女を荷物のように運ぶ黒服達の前に立ち塞がる、息を切らせた少年の姿
 その服装は彼らと同じ、黒いスーツと黒いサングラスの黒服スタイルである

「悪いけど、その子らの保護は俺らが『第三帝国』から正式な要請を受けてるんでな。手加減してやるから、大人しく後始末だけして帰るんだな」

 ぐいと突き出した左の拳
 その甲に鳥居の形をした紋様が浮かび上がる
 続けて腕を包むように浮かび上がる五十音の平仮名、0から9の数字と、はい、いいえ、男、女といった文字
 それらが腕を離れ広がり、鳥の翼のように大きく広がり

「こっくりさんこっくりさん、おいでましたらまず一発!」
「はいなー!」
「ほいさー!」
「ちょいやさー!」

 少年の肩に浮かび上がる、狐、狗、狸の耳と尻尾を生やした三人の幼い少女の姿
 少年が右手に握り込んでいた十円玉を指で弾き上げると、空中でぱしりと掴んで弓に矢を番えるように後ろへと引き絞る
 手の甲から垂直に浮かび上がった鳥居の紋様をターゲットサイトのように覗き込み、正面に立っていた黒服の額に狙いをつけると

「射撃系か!」

 即座に散開し、壁や瓦礫の陰に身を隠す黒服達
 だが

「おい、お前の頭」
「なに……いっ!?」

 先程、ターゲットサイトに捉えられた黒服の額に浮かび上がる『はい』の文字
 それが何かを確認する間も無く、その文字の場所へと寸分違わず十円玉が直撃した
 弾丸のような速度で飛来した十円玉は、何事も無かったかのようにちゃりんと床の上に落ち、その一撃を食らった黒服はそのままどさりと倒れ伏した

「一度ターゲットすれば自動追尾か」
「ターゲットされるな、遮蔽物を利用して仕留めるぞ」
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