[過去ログ] ★お薬に関する疑問質問に答える「モナー薬局」151 (889レス)
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(1): mim 2014/02/28(金)19:42 ID:KMG9hYyV(1/4) AAS
数年前、ふとある村の事を思い出した。
一人で旅行した時に行った小さな旅館のある村。
心のこもったもてなしが印象的だったが、なぜか急に行きたくなった。

連休に一人で車を走らせた。
記憶力には自信があるほうなので、道は覚えている。
村に近付くと、場所を示す看板があるはずなのだが、
その看板を見つけたときあれっと思った。
「この先○○km」となっていた(と思う)のが、「巨頭オ」になっていた。
変な予感と行ってみたい気持ちが交錯したが、行ってみる事にした。
車で入ってみると村は廃村になっており、建物にも草が巻きついていた。
省11
362: mim 2014/02/28(金)20:05 ID:KMG9hYyV(2/4) AAS
これから話す内容はムラさん(仮名)から聞いた話。
その日、僕はムラさんの部屋で男二人飲んでいた。ムラさんの仕事はフリーの社会派ライター。
当時、部落や公園を回っては浮浪者からなぜ今の生活に落ち着いたのかなど過去を聞いて回り、
いずれ本にまとめて発表する予定だった。
「でもそんな簡単に浮浪者が話してくれるんスか?」と僕が聞くと、
「ウラワザがあるんだよ」とニッと笑って、部屋にある一升瓶にアゴをやった。
手土産として酒と簡単なツマミでも持っていくと、連中の口も軽くなるという寸法らしい。
そうしてムラさんが集めた体験談によると、昔は小さな町工場を経営していたという者、
田舎の農村から冬場の稼ぎのために上京しそのまま浮浪者になったという者など。
様々な過去話が聞けたそうだ。「面白い経歴の浮浪者はいなかったんスか?」
省13
363: mim 2014/02/28(金)20:06 ID:KMG9hYyV(3/4) AAS
そして次の記憶は、手帳を見ながらムラさんが色々と
その浮浪者(姓名も恐らく聞いたはずだが思い出せない)について語っていた。
「こいつ(浮浪者)のいた時代の首相は、森ナニガシ(名前不肖)という歴代初の女の首相らしい」
「おー、女性首相、遂にきちゃいましたか!」僕が相槌を打つ。
「こいつは学校には通ってなかったらしい。コンピューターで特別な授業を受けて育ったそうな」
「という事は未来では学校が無いって事スかね?」
「メモには書いてないな。聞いたような、聞かなかったような。俺も冗談半分聞いてたからな」
ムラさんがメモをめくる。
「未来では大きなアーケード状の建物の中に車が走る道路や公園、店や団地が全部あるそうだ」
「屋外って概念が無いって事スか?核戦争で汚染されてるとか」
省11
364: mim 2014/02/28(金)21:32 ID:KMG9hYyV(4/4) AAS
『牛方とやまんば』

ある牛方が沢山の干し魚を牛に背負わせて、山を超えて村へ向かう途中、山姥に出会う。

牛方は、魚を食わせろと詰め寄ってくる山姥に、一匹ずつ魚を投げて時間を稼ぐことにした。

しかし、山姥の食べる速度は早く、あっという間に魚は減っていく。山んばは、とうとう最後の魚もたいらげ、なおもべこ(牛)かお前かどちらかを食わせろと迫ってくる。
牛方は牛を見る。大切な相棒の牛(べこ)。
牛がいなくなれば仕事もできない。だが命には変えられない。断腸の思いで牛を見捨て牛方は逃げた。

牛を丸呑みにした山姥は、さらに牛方を食べるべく追いかけてくるが、牛方は池の近くに生えていた木に登って隠れた。
しかしその姿は池の水に映っており、追ってきた山んばに見つかってしまう。万事休すかと思われたが、池に映った姿を牛方と勘違いした山姥は、そのまま池に飛び込んでしまう。
その隙に牛方は木から降りて、一軒のあばら家に逃げ込んで、その屋根裏に隠れた。
省5
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