あ (59レス)
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1: 2011/07/30(土)20:23 ID:JCAbCDgIO携(1) AAS

2: 2012/06/28(木)19:36 ID:CluFldTQ0(1) AAS
tesu
3: 2013/05/20(月)19:08 ID:bQwrapgg0(1) AAS
明日から投下開始
4: 2013/05/21(火)17:04 ID:3rtXi5tw0(1) AAS
明日からギャグもの投下するよ!!
5: 2013/05/23(木)22:54 ID:SIzodXjE0(1/2) AAS
テスト
画像リンク[jpg]:i.imgur.com
6: 2013/05/23(木)23:09 ID:SIzodXjE0(2/2) AAS
テス
画像リンク[jpg]:i.imgur.com
7: 2014/12/30(火)14:25 ID:btMwsC/A0(1/20) AAS
目の前に金のドリルが降ってきた。
思わずうわっと声を出して、読んでいた本をこぼしてしまった。
静かな図書室に私の声が反響した。

ξ゚⊿゚)ξ「ごめんなさい。驚かせるつもりはなかったんですのよ」

身を乗り出してこちらを覗き込む女の子。
この子は ツンさん。
同じクラスだが一度も喋ったことはない。
私は闇属性、ツンさんは光属性グループに属しているのだから仕方がない。
8: 2014/12/30(火)14:26 ID:btMwsC/A0(2/20) AAS
ミセ*゚ー゚)リ「わ、私に何か?」

精一杯の言葉だった。
ツンさんは机を回り込み私の側まで近づく。

ξ゚⊿゚)ξ「本、落としましたわよ

ミセ*゚ー゚)リ「あ、ありがとう」

ξ゚⊿゚)ξ「ミステリー、好きなんですのね」
省6
9: 2014/12/30(火)14:27 ID:btMwsC/A0(3/20) AAS
ξ*゚⊿゚)ξ「ワタクシも好きですのよ」

ミセ*゚ー゚)リ「へ?」

ξ゚⊿゚)ξ「だから私も好きですのよ。ミステリー」

なんと。
お嬢様のような佇まいを見せるツンさんが?
まさかのミステリー好きとは。
そういえば、一目で私の本をミステリーと判別していた。
10: 2014/12/30(火)14:28 ID:btMwsC/A0(4/20) AAS
ξ゚⊿゚)ξ「それ、どこまで読みましたの?」

ミセ*゚ー゚)リ「あ、あの。研究所から加奈子が消えた所」

ξ*゚⊿゚)ξ「いい所ですわね」

ξ゚⊿゚)ξ「読み終わったら殻の少女もお勧めしますわよ」

ミセ*゚ー゚)リ「同じ作者の本?」
省3
11: 2014/12/30(火)14:29 ID:btMwsC/A0(5/20) AAS
第六感が告げている。
これは即刻エクソダスしなければ出禁を喰らってしまう。

私はツンさんの手を引いて廊下へ駆け出していた。
奥手な私の辞書にも緊急事態という言葉はあったようで。

ミセ;゚ー゚)リ「あの、できれば図書室では静かにお願いします」
12: 2014/12/30(火)14:29 ID:btMwsC/A0(6/20) AAS
ξ゚⊿゚)ξ「貴女、相当謎に飢えていますのね」

ミセ*゚ー゚)リ「はい?」

ξ゚⊿゚)ξ「ほとんどのミステリー小説の貸出カード」

ξ゚⊿゚)ξ「貴女の名前が入っていましたもの」

顔が熱くなるのを感じた。
私は引いていた手を放し一歩後ろに後ずさる。
13: 2014/12/30(火)14:30 ID:btMwsC/A0(7/20) AAS
ミセ;゚ー゚)リ「ツンさん、私を調べても何もありませんから」

ξ゚⊿゚)ξ「引き下がりませんわよ。今日は貴女に用あって来たんですの」

ミセ*゚ー゚)リ「私に?」

ξ゚⊿゚)ξ「貴女」

ξ゚⊿゚)ξ「ワタクシと一緒に謎解きをしませんこと?」
省1
14: 2014/12/30(火)14:31 ID:btMwsC/A0(8/20) AAS
ミセ*゚ー゚)リ「こういう本の犯人当てゲームみたいなものですか?

ξ゚⊿゚)ξ「違いますわ」

ξ゚⊿゚)ξ「現実にこの学校の謎を解くのですわ!」

ミセ;゚ー゚)リ「はひ?」

ξ゚⊿゚)ξ「この学校に散らばった有象無象の謎を、ワタクシと一緒に」
省2
15: 2014/12/30(火)14:31 ID:btMwsC/A0(9/20) AAS
ミセ*゚ー゚)リ「一体どうして?」

ミセ*゚ー゚)リ「…、誰かを助けるために?」

ξ゚⊿゚)ξ「誰のためでもないですわ」

ξ゚⊿゚)ξ「これはワタクシ達自身のためにやることですの!」

私は目を持っている本に移す。
探偵。
こういう謎を解く人達は一体何の為に動いているのだろう。
誰か、それとも何かのため?それとも…
純粋に謎を探求するため?
16: 2014/12/30(火)14:32 ID:btMwsC/A0(10/20) AAS
ミセ*゚ー゚)リ「あの、ツンさん。私…」

キーンコーンカーン…

昼の授業の予鈴が廊下に鳴り響き、図書室から生徒が数人出てくる。
人に流されるように私とツンさんも歩き始める。
17: 2014/12/30(火)14:33 ID:btMwsC/A0(11/20) AAS
ξ゚⊿゚)ξ「返事はすぐにとは言いませんわ」

ξ゚⊿゚)ξ「放課後、屋上前の階段で待ってますから。気持ちが向いたら来てくださいまし」

ξ*゚⊿゚)ξ「それでは失礼しますわね」

ミセ;゚ー゚)リ「ちょっ…」
18: 2014/12/30(火)14:33 ID:btMwsC/A0(12/20) AAS
ツンさんは少しずつ駆け足になり私を追い抜いていった。
その足取りは、見えなくなる頃にはスキップを刻んでいるように見えた。

ーーー

午後の授業中、私は考えていた。
謎解きに関してでは無く、イメージ像とかけ離れたツンさんについて考えを巡らしていた。
19: 2014/12/30(火)14:34 ID:btMwsC/A0(13/20) AAS
窓の方を眺める。
窓際の席のツンさんは清楚なお嬢様といったような佇まいで、昼休みの言動とはかけ離れているように思われた。

ツンさんが私の方を向く。
しまった。視線を感づかれた。
ツンさんは縦ロールを揺らしてあどけなく笑った。
つられて私も笑ってしまった。
20: 2014/12/30(火)14:35 ID:btMwsC/A0(14/20) AAS
ツンさんは親指をグッと立てると教壇に向き直った。

どうやら昼間の件は夢では無かったようだ。

ーーー

ホームルームが終わった。
私は階段に一歩足をかけた格好のまま迷っていた。
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