安アパート兼宿屋『レナード・フェザー・ウエスト・コースト』 (352レス)
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(1): 2006/12/07(木)23:41 ID:??? AAS
格安で寝床を提供する、 『レナード・フェザー・ウエスト・コースト』!
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(1): ジェイン=ドゥ 2009/02/21(土)02:16 ID:IJlcFv0k(3/13) AAS
>>332
近くにきたらものすごい絶叫が聞こえたので
とっさに耳をふさぐ。
「きゃっ!
……今のはマンドラゴラかしら……。
もう少し近かったら危なかったわ」

そして雑草を刈る人影に声をかけた。
「あの、すみません」
334
(1): 安アパート管理人 2009/02/21(土)02:23 ID:lMFpeKLE(2/9) AAS
>>333
しなびた朝鮮人参のようなものが転がっている。
絶叫を聞いた管理人もピンピンしているし、きっと成長しきっていなかったのだろう。

「はい? ああ、如何なさいましたか?」

土いじりを中断し、振り向いた。
335
(1): ジェイン=ドゥ 2009/02/21(土)02:29 ID:IJlcFv0k(4/13) AAS
>>334
振り返った先には黒髪の女性。
管理人はその人が109号室の住人だと認識するだろう。

が、
「レナード・フェザー・ウエスト・コーストはこちらでよろしかったかしら?」
山吹色のストールを纏う彼女はそう問いかけた。
336
(1): 安アパート管理人 2009/02/21(土)02:43 ID:lMFpeKLE(3/9) AAS
>>335
「……?」

当然ながら、女性の発した言葉を聞き、怪訝な表情を作る。

「ええ。もちろんそうですよ。
しかし名前も忘れられてしまうとは。流石に長すぎですかね?」

“109号室の住人”はここに来てしばらく経っている。
ジョークだろうか? しかし、それにしては……

「まるで初めてここに来たかのような言い方ですね」
337
(1): ジェイン=ドゥ 2009/02/21(土)02:51 ID:IJlcFv0k(5/13) AAS
>>336
(確かに長い名称ね)
「ええ、初めてですもの」
冗談を言っているようには聞こえない。
「申し遅れましたわね。私はジェイン=ドゥ。
ここに、私そっくりな女性がいると聞いて来てみましたの」
そっくりさんらしい。
が、それにしても似すぎだ。
しかも名乗る名前は同じ……。
338
(1): 安アパート管理人 2009/02/21(土)03:02 ID:lMFpeKLE(4/9) AAS
>>337
「はい?」

女性の話にさらに眉をひそめる。
彼女は誤解を解こうとしたようだが、管理人は「益々わけがわからない」と言いたげだ。

「ここに来るのは初めて…? そっくりな方…?
おかしいですね。確かに109号室にはあなたそっくりの方がいらっしゃいますが……名前もちゃんとジェイン・ドゥですよ」

「双子でも名前は違うでしょう。
こんな言い方は失礼ですが、記憶喪失を疑われた方がいいのでは?」

管理人の方も嘘を言っているようには思えない。
むしろ本心から心配している様子だ。
339
(1): ジェイン=ドゥ 2009/02/21(土)03:12 ID:IJlcFv0k(6/13) AAS
>>338
「まあ! 名前まで同じなの?」
非常に驚いた様子だ。
(Jane Doe、身元不明の女性を表す符丁の一……。
その人も訳ありかしら?
それともこんな本名の人?)

「記憶喪失だなんて……。
そんなことありませんわ」

などと言っていると別の足音が向かってきた。
340
(1): 安アパート管理人 2009/02/21(土)03:17 ID:lMFpeKLE(5/9) AAS
>>339
「……どうやら、本当に別人のようですね。
しかし顔も名前も同じとなると、他に可能性はドッペルゲンガーくらいしかありませんよ?」

「とりあえず、本人にお遭いしてみるのが賢明でしょうね。
あちらは何か知っているかもしれませんし…」

言いつつ、向かってくる足音の方向へ目を向ける。
341
(1): ジェイン=ドゥ 2009/02/21(土)03:23 ID:IJlcFv0k(7/13) AAS
>>340
「あら、本当にドッペルゲンガーだったらどうします?」
つられて足音の方をみる。
その先には……

ジェイン@109号
「ただいま、管理人さん」
噂の109号の住人が、クマたちを荷物持ちに帰ってきた。
342: 安アパート管理人 2009/02/21(土)03:27 ID:lMFpeKLE(6/9) AAS
>>341
「……噂をすれば、ですね。おかえりなさい」

ふたりのジェインを見比べている。
自分に見分けが付くだろうか。
343
(1): ジェイン=ドゥ 2009/02/21(土)03:34 ID:IJlcFv0k(8/13) AAS
「よく言ったものですわね、噂をすればって……」

ジェイン@109号
「ま、私の噂なんかしてたの?
あら、お客さんかし……」

二人のジェイン
「わ、私……!?」
山吹のストールを羽織った来訪者にとっても想定外なほどに似ていたようだ。

「ほんとうにそっくり……」
ジェイン@109号
「管理人さん、こんなところに鏡なんてありませんよねぇ?」
344
(1): 安アパート管理人 2009/02/21(土)03:37 ID:lMFpeKLE(7/9) AAS
>>343
「残念ですが、鏡でも手品でもなく本物ですよ。
心当たりはありませんか? 双子とか」

クマー「見れば見るほどそっくりだな」
345
(1): ジェイン@紛らわしいので括弧変えます。 2009/02/21(土)03:53 ID:IJlcFv0k(9/13) AAS
>>344
ジェイン@109号
『……双子どころか姉妹もいないわよん?
貴女、お名前は?』

「ジェイン=ドゥですわ」

『……名前まで同じ?
(偶然、この偽名と同じ本名の人と出くわしたってこと?)』

「……貴女、まさか私のドッペルゲンガー?」

『貴女こそ……。
みんなはどう思う?』
省2
346
(1): 『プーさんの謎の七書』 2009/02/21(土)03:59 ID:lMFpeKLE(8/9) AAS
>>345
熊田「いや、人間だと思うがね。少なくともドッペルゲンガーではなさそうだ」
クマー「よっぽど上手く偽装してれば話は別だけどな」
347
(1): 二人のジェイン 2009/02/21(土)04:10 ID:IJlcFv0k(10/13) AAS
>>346
『そうみたいね……。
うまく偽装していてこれなら私のことを知らないことになるもの』
小声でクマ達に返答する。
彼らのマスターは、彼らに自身が人間ではないことを既に告げている。

「……本当にそっくりさんのようね?
同じ顔をした人は世界に3人いるって話
……」
来訪者のジェインがふと、自分の左手に目をやった。
348
(1): 『プーさんの謎の七書』 2009/02/21(土)04:16 ID:lMFpeKLE(9/9) AAS
>>347
クマー「人外が人を化かすのは良くあるけど、人が人外を化かすなんて聞いたことねえしなぁ」
念のため、声を潜めて。

管理人「名前も同じそっくりさんとは、珍しいですね」

彼はジェイン・ドゥという名前の意味を知らない。
なんとなく、つられて来訪者の左手に目をやる。
349
(1): 二人のジェイン 2009/02/21(土)04:26 ID:IJlcFv0k(11/13) AAS
>>348
『……本当にあるのね、こんなこと。
(もしかして、この姿のモデルは彼女?
でも初対面のはず……)』

来訪者の左薬指には指輪。
シンプルな紺の台を金の薔薇が取り巻く凝ったデザインだ。
それが、かすかに輝いているように見える。
「……(まさか……)」
それを複雑な心境で見る来訪者。

『……っ!?
省2
350: 二人のジェイン 2009/02/21(土)04:44 ID:IJlcFv0k(12/13) AAS
>>349
『……ごめんなさい、ちょっと頭痛が……。
風邪でも引いたのかしらん』

「あら、ごめんなさい。
立ち話させちゃって……」

『……また今度、改めてお話しませんか?
(どうして?
初対面のはずなのにどこか懐かしい……)』

「……ええ、よろこんで。
これも何かの縁ですもの、大切にしたいわ。
省6
351: ジェイン・ドゥ 2009/02/21(土)22:14 ID:IJlcFv0k(13/13) AAS
--109号--
「昨日のあれは……」
まだ具合が悪そうにしている。

「あの指輪、私を呼んでいたわ……なぜ?」

「それに彼女、やっぱり見覚えがある……」

「……"金薔薇"
……っ!」
何かを思い出しそうなのに、
思いだそうとすると激しい頭痛が止まらない。

「彼女は、本当は誰?」
352: 枯れないサザンカ 2009/11/01(日)23:23 ID:??? AAS
「今日は部屋でゴロゴロしておきましょ」

陽だまりでごろ寝
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