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非標準的な雑談

14脱日本人:2012/10/12(金) 15:29:22 ID:???
 近代技術は、全ての人々のために、
生活必需品を確保するのに必要な労働量をかなり減らすことができるようにした。
 このことは戦争中にはっきりわかった。
戦時には……戦争に関係ある政府の職務に従事するあらゆる男女は、
全て生産的な業務から引き抜かれたのである。
この事実があったにもかかわらず、連合国側の非熟練賃金労働者の健康状態はよくて、
その一般的水準は戦前戦後よりも高かった……要するに、戦争は、
生産を科学的に組織すれば、現代世界の労働をずっと減らしても、
それで現代の民衆に充分に楽な生活を送らせることができることを証明してしまったのである。
 それゆえ、もし戦争が終わった際に、
人々を戦闘や軍需品製造に振り分けるために創められた科学的組織を持ち続け、
それを正しく賢く利用して、一日の労働時間を四時間に切り下げていたなら、
労働者は誰もが今よりは幸福になっていただろう。
 だが、現代の政策は、それをしないで、
ある人々には長時間労働を与え、ある人々は失業者にしておく道を選択してしまった。
すなわち、労働という一点に関しては、我々は知能が低いのである。

 In Praise of Idleness. and Other Essays 1935 B.Russell


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