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大規模イベントスレ
724
:
とある世界の冒険者
:2017/01/29(日) 00:34:39 ID:89CK1S.g
>>723
其れとは対照的に、泣いていたシャキン。
袖で涙を拭い、そしてトリッシュの顔を見つめる
「彼女は……彼女は……」
二呼吸置いて、息を整える
――大型の獣となり、我々を襲いました。
言えない。いや、死体を見れば一目瞭然だろう。
リグレットの炎獣の死体をみれば、何が起きたか。どの様な事があったのか嫌でも分かる
でも言えなかった。
「立派でした」
ほんの少しだけ笑っていたのだと思う。なぜ笑っていたのか分からない
でもそれは多分、これから言う嘘への、自分自身への軽蔑等から来ているのだろう
「市民を護り、戦う姿は神々しく、最期まで勇猛果敢で、それでいて……それでいて」
再び呼吸を整え空気を飲む。
「最期は人として全うに戦い終えました」
もう一度裾で、涙を拭く
「この度の病は死体が変異し感染源となると判断したため、その場にて放棄しました」
申し訳ありませんと頭を下げる
全ては妄想と嘘である。彼女が如何にして獣になったのか、分からない。もしかしたら最初から獣となって市民を襲っていたのかもしれない
それでも、言えなかった。
これは真実への冒涜なのかもしれない。大罪なのかもしれない。
それでもシャキンはこの大罪を背負う事にした。騎士リグレットへの思いと尊敬をこめて
「すこしだけ、独り言を呟いてもよろしいでしょうか……」
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